綾瀬はるかのアクションに注目、迫力満点のホームドラマ『奥様は、取り扱い注意』

綾瀬はるかのアクションに注目、迫力満点のホームドラマ『奥様は、取り扱い注意』

あなたはいくつの顔を持っていますか。妻の顔、母の顔、働いている時の顔、そして一人の女性としての顔──。自分という人間の本質は変わらないはずなのに、女性が担う一つの役割はいつしか自分の代名詞となって、時折自分自身を縛り付けてしまうことがあります。

「自分の役割を一旦降りて、もやもやする何かと正々堂々と戦いたい!」

そんな決戦の舞台を内心待ち望んでいる女性達にとってモデルとなるヒロインがいるとしたら、きっとこんな感じかもしれません。

『奥様は、取り扱い注意』は、訳あってかなりタフな専業主婦が、自分の持つ“もう一つの顔”を武器に友人たちと様々なトラブルに立ち向かっていく、アクションたっぷりの爽快感あふれるホームドラマです。

原案・脚本は、映画『GO』の原作で脚光を浴び、人気ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』シリーズ、『BORDER』シリーズなどの脚本も手掛けた金城一紀氏。

平凡な生い立ちとは程遠い過去をもつ主人公が、セレブな主婦友達との間でどこか浮いてしまう空気感の表現や、わざとらしくないセリフ回しに、ハイクオリティなシナリオと実力ある俳優陣の調和を感じさせます。

金城氏のドラマで用いられることの多い武術「カリ・シラット」がここでも炸裂。主役を演じる綾瀬はるかの穏やかな雰囲気と華麗なアクションとのギャップはとにかく観ていて小気味よく、視聴後はどこか気分が軽くなります。明日へ踏み出す一歩を勇気づけてくれる、前向きなメッセージがたっぷり込められた作品です。

動画配信サービス配信のHulu(フールー)では、『奥様は、取り扱い注意』の全話が見放題です(2018年7月13日時点)。

菜美と一緒に自分も強くなれるストーリー

奥様は、取り扱い注意 動画 見逃し

合コンで知り合った夫と高級住宅地で幸せに暮らす新婚の主婦・伊佐山菜美(綾瀬はるか)。料理が大の苦手で、夫が夕飯を家で食べてくれないことが悩みの一見平凡な彼女ですが、実は誰も知らない驚愕の過去を抱えています。

スリリングな過去と決別して、幸せな生活を手に入れるために日々努力する菜美。近所に大原優里(広末涼子)と佐藤京子(本田翼)という友達もでき、滑り出し好調な新生活が始まったと思いきや、半端なく正義感の強い菜美は、周囲が抱えるトラブルにすぐ気が付いてしまいます。

困っている人がいると放っておけず、同時にスリルをも求めてしまう菜美は、封印していた自分の素性を発揮。荒業で問題解決に挑みます。「このちっぽけで平穏に見える街の中には、まだまだ人に知られることのない悩みや事件が隠れているに違いない……」。次々に勃発する問題と自分の新しい人生に、果たして菜美はどのように向き合っていくのでしょうか。

天涯孤独だった主人公が、夫や友人といった心許せる仲間とともに、本当の意味で強く、優しく成長していくストーリー。とにかくチャーミングで格好良い綾瀬はるかの存在感は抜群で、異変を察した時に見せる鋭い眼光にも迫力があります。

また、第1話の冒頭で明かされる菜美の驚くべき過去は必見。「時には狭い檻から飛び出して、自由に動いてみればいい。そうすれば、自分が本当に求めていたものに気付くだろう」など、菜美が私たちに向けて発信する数々のメッセージにも注目です。