Androidスマホの空き容量不足を解消する基本テク──キャッシュ消去、アプリ・写真・動画・音楽の移動・削除、SDカード追加などで内部ストレージを空ける方法

2016-10-18 12:17

Android

Image:Courtney Rhodes/Flickr

Androidスマートフォンの空き容量不足を解消するための基本的かつクラウドを活用しない形での対処法は、大雑把に分類すれば以下の3つに分けられます。

  1. スマホに保存してあるアプリやデータ、ファイルを削除する(内部ストレージの空き容量を増やす)
  2. microSDカードを使う(外部ストレージの空き容量を増やす)
  3. PCを使う(PCのストレージにデータを移動させる)

1は、不要なモノを削除することで元々あったストレージ容量を有効活用するという解決策。この"無駄を省く"という考え方は、スマホを使っていく上で是非とも身に付けておきたいところです。

2は逆に、容量が足りないなら前提となる容量自体を増やしてしまえばよいという解決策です。iPhoneだとmicroSDカードを利用できないため、AndroidスマホとiPhoneとを差別化する1つのポイントになっています。

3は、内部ストレージ以外の場所にデータを移動・保存するという点では2と同様ですが、データをPCに移動させた後にスマホ内部から削除してしまうという点では1と同じ発想に基づく手段です。

これらはある種、スマホ以前のPC時代から代わり映えのしない手法です。それは、内部ストレージだろうが、外部ストレージだろうが、いずれにしても本体やSDカードというローカル環境を保存先に選んでいるからです。筆者としてはクラウドを活用して容量不足を解消することを推したいところですが、一方で空き容量を増やす基本テクニックを知っておくことも意味があることに変わりはありません。

そこで、ここでは空き容量の確認方法から内部ストレージの空き容量を増やす方法、microSDカードを使う方法などをスマホ初心者向けにざっくりまとめ、大まかな見取り図を提供したいと思います。

※本記事ではNexus 5X(Android 6.0)およびXperia Z3 Compact(Android 5.0)をベースに解説します。Android OSのバージョンや端末によってUIに違いはありますが、基本的な仕組みや方法論は大差ありません。

※原則として、PCを使わずにスマホ・タブレット単体で対応できる方法を紹介します。

iPhoneの容量が不足した時、空きを効果的に増やす方法──容量の確認、「その他」を減らす、写真・アプリ・書類データの節約、外付けメモリなど

空き容量の確認

まず、空き容量を増やす大前提として、Androidスマホ・タブレットのストレージにどれくらいの空きがあるのかを確認しましょう。

設定アプリ>[ストレージとUSB]に移動すると、項目ごとのストレージ容量が目安として表示されます。

Android 6.0:内部ストレージ

Nexus 5X:内部ストレージ

AndroidではiOSと異なり、内部のデータをPCのようにファイラーで覗けますが、この画面で表示されているのは内部構造ではなく、データの種類ごとに大まかに分類されたものにすぎません。したがって、あくまでもユーザーに理解しやすいように表現し直した見かけ上の仕分けである、という程度に理解しておいてください。

Xperiaなどの機種では、内部ストレージ(機器メモリー)のなかに「ダウンロード」項目があったり、外部ストレージ(microSDカード)関連のメニューがあったりしますが、この画面でストレージ全般を把握できることに変わりありません。

Xperia Android 5.0:機器メモリーXperia Android 5.0:SDカード

Xperia:ストレージ

スマホに保存してあるアプリやデータ、ファイルを削除する(内部ストレージの空き容量を増やす)

キャッシュ削除

キャッシュとは、使用頻度の高いデータを端末内に一時的に蓄積しておき、さまざまな動作を高速化する仕組みのこと。キャッシュされたデータを削除すれば、スマホの空き容量を増やすことができます。あくまでも一時利用のためのデータなので重要性は低く、削除してしまっても特に問題にはなりません。

もっとも、日常的に使うアプリのキャッシュをクリアしても、その場しのぎの対策にしかなりません。いずれ同じようなキャッシュが再生成されてしまうからです。逆に利用頻度が少ないアプリならキャッシュデータを削除するのが有効策となることもあります。

手軽な手段なので最初に取り上げましたが、それほど効果があるわけではありません。空き容量を増やすテクニックとしての位置づけは、アプリ削除や動画・写真の削除などより下位になる点に留意してください。

キャッシュの一括削除する方法

Android 4.2からキャッシュデータの一括削除が可能になりました。

設定アプリ>[ストレージとUSB]に移動して[キャッシュデータ]の項目をタップすると、「キャッシュデータを消去しますか?」と確認を求められるので、[OK]を選択します(Android 6.0)。これでキャッシュが一括で削除されます。

Android 6.0:キャッシュ削除

キャッシュをアプリごとに削除する方法

設定アプリ>[ストレージとUSB]>[アプリ]に移動してキャッシュしたいアプリをタップし、アプリ別のストレージ画面で[キャッシュを消去]を選択します(Android 6.0)。アプリ情報画面からキャッシュを削除することも可能。

Xperia(Android 5.0)でも同様の手順でキャッシュを削除できます。

Xperia Android 5.0:キャッシュ削除

Xperia:アプリ情報画面に移動し、[キャッシュを削除]

アプリを削除(アンインストール)

一般的に最も容量削減に効果を発揮しやすいのが、端末にインストールされているアプリを削除することです。特にゲームアプリの場合、アプリ本体(apkファイル)のサイズと初期データのサイズを合わせると1GBをゆうに超えることも多々あります。

不要になったアプリを残しておいても大したメリットはない一方で、ストレージを占領するのみならず無駄にバックグラウンドで通信するケースがあるなどデメリットが目立ちます。

よって、定期的にホーム画面やアプリドロワーをチェックし、アンインストールできるアプリがないか見直すことをオススメします。

アプリを削除する方法

アプリの削除は、アプリ情報画面から実行するのが基本。設定アプリ>[アプリ]から削除したいアプリを選んで、アプリ情報画面に移動し、[アンインストール]をタップすれば削除できます。

Android 6.0:アプリ削除

Android 6.0/5.0で「アプリ情報」を開く4つの方法──アンインストールや権限・通知の設定変更などに便利

ホームアプリによっては、ホーム画面でアプリアイコンを長押しすればアンインストールのメニューが表示されるものもあります。また、複数のアプリをまとめて削除したい場合は、AppMgr III (App 2 SD) のようなアプリ管理ツールを利用すると便利です。

アプリ「AppMgr III (App 2 SD) 日本語版」をダウンロード
AppMgr III (App 2 SD) 日本語版

Google Playのアプリページからもアンインストール可能です。

アプリデータの消去

普段はあまり使わないにもかかわらず、端末から削除できないプリインストールアプリの場合、そのアプリ内のデータを消去すると容量節約につながることがあります。ただし、アプリデータの消去はアプリの初期化と同義なので、コンテンツデータのほかログイン情報や設定情報なども削除されてしまう点に注意が必要です。

アプリデータを消去する方法

アプリデータの消去は、アプリ削除と同様、アプリ情報画面から実行できます。設定アプリ>[アプリ]>データを消去したいアプリ>[ストレージ]で[データを消去]をタップします(Android 6.0)。

Android 6.0:アプリデータ削除

Xperia(Android 5.0)だと、アプリ情報画面で[データを削除]をタップすることになります。

写真・動画・音楽・漫画を削除

使い方によってはアプリ以上に容量を食うのが、写真や動画、音楽、漫画などのコンテンツです。スマホに保存しておかなくても構わないデータなら、内部ストレージから削除してしまうことで空き容量を増加させられます。後で必要になりそうなデータならば、事前にPCやmicroSDカード、クラウドサービスなどに移動・保存させておきましょう。

中上級者ならば、各種ファイルマネージャー(ファイラー)を使用する方が、ストレスなくPC感覚でファイルを削除できるかもしれません。

写真・動画ファイルを削除する

写真・動画ファイルは、「ギャラリー」アプリや「フォト(Googleフォト)」アプリ、「アルバム」アプリ(Xperia)などから削除できます。ここでは「フォト」アプリで写真・動画を削除してみましょう。

まず、削除ファイルが1個の場合、写真・動画のサムネイル画像を表示して、削除したい写真・動画をタップします。写真・動画が拡大表示されるので、メニューのゴミ箱アイコンをタップします。これで削除完了です。サムネイルの時点で長押し選択後、メニューからゴミ箱アイコンをタップしてもOKです。

Android版Googleフォトで写真削除Android版Googleフォトで写真削除

削除ファイルが複数の場合は、複数選択でまとめて消すと手間がかかりません。「フォト」アプリでは、サムネイルを長押しし、そのまま指を離さずにドラッグすれば複数枚を一度に選択できます。

Googleフォト

Googleフォトで複数選択

音楽ファイルを削除する

音楽ファイル(音声ファイル)は、音楽プレイヤーアプリから楽曲やアルバムを選択し、メニューから削除するのが手軽です。

Android Powerampで音楽ファイル削除

定番アプリ「Poweramp」で楽曲を長押しし、[削除]

漫画データを削除する

マンガボックスやcomico、Kindleなどのアプリで漫画を読んでいると、キャッシュやダウンロードコンテンツが溜まっていきます。漫画データのファイルサイズは大きくなりがちなので、漫画アプリを愛用しているユーザーは適宜対処していきましょう。

Android版マンガボックス:データ削除Android版comico:画像キャッシュクリア

左:マンガボックス:設定で[データ削除]右:comico:設定で[画像キャッシュファイルをクリアする]

Android版Kindle:コンテンツデータ削除

Kindle:表紙を長押しして[端末から削除]。または、[端末]メニューで複数選択・削除も可能。

ダウンロードファイルを削除

ネットからダウンロードしたPDFファイルやPPTファイル、書類ファイルなどで不要なものを削除すれば、さらにストレージに余裕が出てきます。テキストファイルは一般的にファイルサイズが小さいので、ふつうは無視しても構いません。

ダウンロードファイルの削除は、プリインされている「ダウンロード」アプリからおこなうのが分かりやすいです。

Android 6.0:ダウンロードファイル削除

「ダウンロード」アプリ

microSDカードを使う(外部ストレージの空き容量を増やす)

iPhone・iPadにはないAndroidの強みが、microSDカードを使ってストレージを増強できることです。

端末にmicroSDカードを追加する

当然ながら、まずはmicroSDカードを端末に挿さなければなりません。しかし、家電量販店でmicroSDカードを物色してみると、それなりに値が張るものが多いことに気付かされるでしょう。microSDカード初心者には、安さと信頼性が両立しているTranscend製microSDカードを最初の一歩としてオススメしておきます(筆者も使用中)。

Transcend microSDXCカード 64GB Class10 UHS-I対応(Amazon)

写真・動画の保存先をmicroSDカードに設定しておく

カメラで撮影した写真・動画などは初期設定だと内部ストレージに保存されるようになっています。容量が大きくなりがちな写真・動画の保存先をmicroSDカードに設定しておけば、内部ストレージをいっぱいにせずに済みます。

Xperiaではカメラアプリの設定メニューから保存先を変更できます。

Xperiaのカメラで撮った動画や写真の保存先をSDカードに変更する方法

Xperiaで音楽をダウンロードしたときの保存先をSDカードに変更する方法【Google Play Music/Apple Music】

写真・動画をmicroSDカードに移動させる

撮りためた写真・動画を「ギャラリー」アプリや「フォト」アプリなどを利用してmicroSDカードに移せば、空き容量を増やせます。

Android版Googleフォトで写真・動画をSDカードにコピー/移動

SDカードにコピー/移動

Xperiaでは、設定アプリ>[ストレージ]に移動し、[SDカードへデータ転送]を選択した後、画像と動画にチェックを入れれて[転送]をタップすれば、写真・動画をSDカードに移動させられます。

Xperia Android 5.0:SDカードへデータ転送

Xperia:SDカードへデータ転送

アプリをmicroSDカードに移動させる(非推奨)

Android OSのバージョンと端末、アプリによっては、アプリ本体をmicroSDカードに移動させることができます(アプリ情報画面で[SDカードに移動]を選択)。

この手法は、端末の内部ストレージが少ない機種が多かった時代では、容量不足解消の有効な解決策でした。しかし、最近の端末は内部ストレージの容量が増えており、アプリ移動の必要性は低下しています。アプリを外部ストレージに移す弊害(動作が遅くなりがちなことや、ウィジェットを使えないアプリが多い)などを考慮すると、初心者向けの方法としては非推奨としたいところです。

PCを使う(PCのストレージにデータを移動させる)

念のため、PCのストレージにデータを移動させる方法も簡単に紹介しておきます。

Windows PCの場合、スマホとPCをUSBケーブルで接続することで、PCのエクスプローラーで通常通り、端末内のファイルをPC内に転送できるようになります。カメラで撮影した写真・動画は、ふつうDCIM(Digital Camera IMages)フォルダに格納されています。

Macの場合、ファイル転送にはAndroid File TransferをMacにダウンロードし、インストールする必要があります。あとはスマホとMacをUSBケーブルで接続し、Android File Transferを使ってWindows PCと同じようにデータを移動させられます。