あのイライラが解消、「Googleマップ」で嬉しい仕様変更

すべてのスマホユーザーとウェブサイト制作者に朗報です。Googleマップの埋め込み地図でスマホ向けの操作仕様が変更されています。

新仕様では、スマホでウェブサイトに埋め込まれたGoogleマップの上を1本指でスクロールしても、埋め込み地図がスクロールせず、意図通りに画面全体をスクロールできるようになっています。埋め込み地図のスクロールには、代わりに2本指での操作が要求されます。過去に埋め込んだ地図にも新仕様が適用されています(古い埋め込みタグでは新仕様が適用されないかもしれません)。

試しに以下の埋め込み地図を1本指でスクロールしようとしてみてください。地図が暗転して「地図を移動させるには指2本で操作します」と説明されるはずです。

埋め込み地図上を2本指で操作すると地図が移動する

これまでGoogleマップがウェブサイトに埋め込まれていると、スマホで画面をスクロールしようとして埋め込み地図上を指で操作しても地図内でスクロールが発生してしまい、画面全体をスクロールさせることができませんでした。特に画面が小さめの端末だと、埋め込み地図が画面全体を専有してしまい、どこを操作しても画面全体スクロールできず、Googleマップから脱出できなくなるという悲惨な結末を迎えることも少なくありませんでした。

Googleマップの埋め込み地図

この記事をiPhoneで表示して埋め込み地図を1本指でタッチすると、上記画像のようになる

Googleマップの埋め込み地図がスマホ向けに操作を最適化してくれたおかげで、スマホ操作時のストレスが一部解消されました。Googleマップだけでなく、他にもさまざまなウェブサービスがサイトへの埋め込みタグを提供していますが、今回のGoogleマップと同様の仕様を導入すれば、スマホでのサイト閲覧がより快適になることでしょう。

Googleマップで「ストリートビュー」や「マイマップ」を使いこなす方法【iPhone/Androidアプリ】

追記(2016年11月23日14:00):以下のように埋め込み地図が極端に縦長だと、今回の仕様変更の価値をより実感できるでしょう。当サイト(アプリオ)では記事の左右に若干のマージンを取ってあるので、地図の両脇にある僅かな隙間をタッチしてスクロールできます。しかし、画面一杯に地図が広がってしまうようなサイトの場合、もはや記事をスクロールさせられないという事態に陥ることが度々発生していたわけです。