Facebookには、共通の友達などの情報から「知り合いかも」としてユーザーをおすすめしてくれる機能があります。自分への「知り合いかも」を見て、実際に知り合いの人がおすすめされている一方で、まったく顔も名前も知らない人がおすすめされる場合もあります。
この「知り合いかも」を見て、自分も同じように見ず知らずの人に「知り合いかも」として紹介されているのでは、と心配に思う人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、フェイスブックの「知り合いかも」の仕組みと表示基準を解説した上で、自分のアカウントを他ユーザーの「知り合いかも」に表示させにくくする設定を紹介します。
Facebookの「知り合いかも」の仕組みと基準
「知り合いかも」とは、知り合いの可能性があるFacebookユーザーを表示する機能で、「友達を検索」ページ(ウェブ版)や「お知らせ」タブ(アプリ版)などで他ユーザーと友達になることを薦めてくるものです。
その精度の高さに不安を覚えたり、逆に見ず知らずの人が表示されてもその理由が分からないので心配したりするユーザーも多いことでしょう。
Facebookの「知り合いかも」に表示される基準は、公式のヘルプページで以下のように明らかにされています。
- 共通の友達がいる人
- 同じFacebookグループに参加している人、または同じ写真にタグ付けされている人
- 同じネットワーク(学校、大学、職場など)に所属する人
- アップロードした連絡先に登録されている人
このうち「共通の友達がいる人」が、「知り合いかも」に選ばれる最も一般的な理由であるとしています。直近で連絡などをとったわけではないのに、昔の知り合いが「知り合いかも」に表示されるのは「共通の友達」による選定である可能性があります。
ただ一方で、Facebookのヘルプページにも「知らない人や友達として追加したくない人が表示されてしまうことがあります」とあるように、なかにはまったく名前も顔も知らない人が「知り合いかも」に表示される場合があります。
「知り合いかも」は上記の基準による自動機能なので、ある程度の精度のブレは仕方ないと考えるべきでしょう。
知り合いかも表示への対策(非表示化・削除など)
Facebookに登録したものの、Facebookアカウントの存在を友人・知人などにできるだけ知られたくなかったり、Facebook上の友達を増やしたくなかったりする場合もあるでしょう。Facebookの設定を変更すれば、自分のアカウントを他ユーザーの「知り合いかも」に表示されにくくできます。
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「知り合いかも」に自分を表示させにくくする設定
自分のアカウントを他ユーザーの「知り合いかも」に表示させにくくするには、いくつかFacebookの設定を変更する必要があります。ただし、完全に非表示にする設定は用意されていません。
なお、以下の設定はすべてFacebookの[]タブ→[設定とプライバシー]→[設定]にておこないます。
1. 友達リクエストの制限
「知り合いかも」では、「友達になる」リンクが一緒に表示されます。逆に言えば「友達になる」リンクのないユーザーは「知り合いかも」に表示されないため、友達リクエストができる範囲を制限すれば、友達リクエストを送れないユーザーの「知り合いかも」に表示されなくなると考えられます。
友達リクエストの制限は、[プライバシー設定]→[あなたに友達リクエストを送信できる人]から設定します。ここで友達リクエストの範囲を、「全員」から「友達の友達」に変更すれば、共通の友人さえいないユーザーの「知り合いかも」に表示されるケースは少なくなると考えられます。
ただし、この方法では「友達の友達」までの範囲のユーザーが「知り合いかも」に表示されることを防げません。
2. 自分を検索できるユーザーの制限
「プライバシー設定」の[メールアドレスであなたを検索できる人]と[電話番号であなたを検索できる人]で、自身のアカウントを検索できるユーザーを限定できます。
「友達の友達」または「友達」までに範囲の限定も可能ですし、「自分のみ」に設定して誰からも検索されなように設定することも可能です。
3. Googleなどの外部検索エンジンに表示させない
外部検索エンジンとは、GoogleやBingなどの検索エンジンを指します。デフォルトでは、GoogleなどにFacebookタイムラインのページがインデックス(保存)され、検索結果に表示される仕組みになっています。
自身のプロフィールなどを検索エンジンから非表示にするには、[Facebook外の検索エンジンによるプロフィールへのリンクを許可しますか?]を開き、「Facebook外の検索エンジンによるプロフィールへのリンクを許可する」をオフすればOKです。
4. インポートした連絡先の削除
メールアドレスなどの連絡先情報をFacebookにインポートしていると、「知り合いかも」表示に使用される場合があります。インポートした連絡先をすべて削除できるページは、下記リンクからアクセスできます。
今後、端末の連絡先情報が自動でFacebookにインポートされないように、設定の[連絡先をアップロード]から自動アップロードをオフにしておくと良いでしょう。
「知り合いかも」を消す方法
「知り合いかも」を邪魔に感じる人も多いことでしょうが、残念ながら「知り合いかも」を完全に非表示にできる方法はありません。
ユーザーが「知り合いかも」に対して取れる行動は、知らないユーザーや友達になりたくないユーザーを「知り合いかも」から削除してその精度を上げることのみです。
「知り合いかも」からのユーザーの削除は簡単。削除したいユーザーの[削除する]をタップするだけです。
相手ユーザーをブロックしても「知り合いかも」から削除することはできますが、対処方法としては過剰な手段となるので事前によく検討する必要があるでしょう。
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Facebookに“足跡”機能は存在しない(ストーリーズは除く)
「知り合いかも」に関連するものとして、いわゆる“足跡”機能(閲覧履歴を確認する機能)の存在がしばしば話題にのぼります。結論から言ってしまうと、Facebookには足跡機能は実装されていません。
公式ヘルプページでも「Facebookでは、プロフィールを表示した利用者をトラッキングすることはできません。サードパーティアプリにもこの機能はありません」と明言されています。つまり、他ユーザーのプロフィールを検索して開いたとしても、そのことは相手にバレないようになっているのです。
Facebookのストーリーズ
ただし、Facebookの「ストーリーズ」だけは例外的に足跡機能が搭載されている点に注意が必要です。単に他のユーザーのプロフィールなどを閲覧するだけであれば、自分が見ていることは相手に分かりませんが、ストーリーズを閲覧してしまうと相手に閲覧したユーザーが分かってしまいます。
相手に自分が見ていることを知らせたくない場合は、ストーリーズの閲覧は避けたほうがよいでしょう。