「ZenFone 5(2018)」レビュー、価格はミドルクラスでも十分な性能と高級感の良バランスモデル

2018-05-21 17:16

「ZenFone 5」レビュー、価格はミドルクラスでも十分な性能と高級感があるバランスのよいモデル

2018年2月末に海外で発表され注目を集めていた、ASUSの「ZenFone 5(ゼンフォンファイブ)」シリーズがいよいよ国内でも発売されました。上位モデルから「ZenFone 5Z」「ZenFone 5」「ZenFone 5Q」の3製品が登場しています。

本記事では、売れ筋になると思われる中堅モデルのZenFone 5(ZE620KL)について、詳しくレビューしていきます。なおZenFone 5Zは、6月下旬発売とややタイミングが遅れて登場する予定です。

ZenFone 5(ZE620KL)

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トレンドのワイド画面でノッチが付いている

ZenFone 5は6.2インチの大画面スマートフォンですが、最近流行のワイド液晶を採用しているので本体は案外スリムです。本体サイズをiPhone 8 Plusと比べてみましょう。

ディスプレイ 本体サイズ 重さ
ZenFone 5 6.2インチ 153×75.6×7.7ミリ 165グラム
iPhone 8 Plus 5.5インチ 158.4×78.1×7.5ミリ 202グラム

「大きすぎる」と言う人も少なくないiPhone 8 Plusと比べても、サイズは実は少しコンパクトです。その上で、ディスプレイが6.2インチと大きいのが特徴です。額縁を極端まで狭くして、また画面上にはノッチのあるデザインを採用しています。

ZenFone 5が海外で発表された時には、「iPhone Xのコピーのようだ」と揶揄されました。ところが蓋を開けてみれば、2018年5月に発表された夏モデルは多くがこのノッチのあるデザインを採用しています。いまや中級クラス以上のスマホとしては当たり前のスタイルになったと言っていいでしょう。

Zenfone5 レビュー

画面占有率が高いディスプレイは最新モデルらしい外観

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背面は独自の同心円状のデザインで、光が放射状に輝く

本体はやはりちょっと大きく感じます。持った感じでは、iPhone 8 Plusとほぼ変わらない印象を受けるでしょう。液晶は、2.5Dと呼ばれる画面の縁(フチ)がアールを描いたガラスを採用しています。背面は、指紋センサーを中心に光が同心円状に輝くASUS独自のデザイン。ボディはアルミで、背面もガラスです。

剛性がとても高く、高級モデルと呼んで遜色のない作りです。また、画面占有率が90%の外観は、ひと目見て最新モデルであることが伝わってきます。背面のカメラ部分は出っ張っていますが、他のモデルも多くが同様のデザインなので、見慣れた感があります。

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ノッチを隠すメニューがシステムアップデートで提供される

ディスプレイは液晶だがかなり明るい

10万円クラスの高級モデルと比較すると、最大の違いはディスプレイに液晶を採用していることです。高級モデルは有機ELになります。ZenFone 5のディスプレイはとても美しく、単体で見るとこれで十分だと感じる人がほとんどでしょう。ところが有機ELを採用した高級モデルと比べると、やはり差があります。

今回は、有機ELを採用した「Galaxy S8+」と比べてみました。Galaxy S8+も6.2インチのワイド画面を搭載しています。解像度は2960×1440ドットです。ZenFone 5も同じ6.2インチながら、2246×1080ドットと解像度では少し劣っています。

驚くべきことに、正面から見るとZenFone 5のほうが若干明るく感じます。ZenFone 5の液晶はとても明るく美しいのです。また、Galaxy S8+のように解像度が高すぎるとどうしても暗くなりがちです。それでも、黒の締まりはさすがに有機ELのほうが優れています。斜めから見ると、明確にGalaxy S8+のほうが明るく見えます。このあたりは、液晶ではかなわない部分です。

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右のGalaxy S8+と画面のサイズは同じだ

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正面から見ると、左のZenFone 5のほうが明るく感じる

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ところが、少し角度を付けると圧倒的にGalaxy S8+(右)が美しい

自動で高クロック動作するAIブースト機能も

SIMは、nanoSIMを2スロット搭載します。ただし1枚はmicroSDカードと排他利用になるため、国内で普通に使う際にはnanoSIM+microSDカードという組み合わせになるでしょう。

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nanoSIMを2枚挿せる

対応バンドは下記のようになっています。各キャリアの回線が問題なく利用できる上、VoLTEもサポートしています。

  • FDD-LTE: B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28
  • TD-LTE: B38/B39/B41
  • キャリアアグリゲーション: 2CA
  • W-CDMA: B1/B2/B3/B5/B6/B8/B19
  • GSM/EDGE: 850/900/1,800/1,900MHz

性能は十分で、ベンチマークのスコアも中級モデルとしては満足できました。なお、高性能を求められた際に自動で高クロックで動作するAIブースト機能を搭載していますが、今回の計測はオンの状態でテストしています。ZenFone 5を購入したら、ずっとオンにしておくことになるはずです。

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AnTuTuベンチマークのスコアは十分な値だった

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AIブースト機能は簡単にオン・オフできる

イヤホンジャック搭載で急速充電にも対応

側面の物理ボタンは2つで、最近のスマホでは一般的です。2つのボタンは向かって右側に集約されています。ボリュームは、右利きの人に取っては左側のほうが使いやすいかもしれませんが、このあたりは慣れの問題でしょう。

またイヤホンジャックが付いているので、手持ちのイヤホンを利用できます。最近はイヤホンジャックを廃止するモデルが登場していますが、やはり付いているほうが便利です。なお、充電やデータのやりとりに使う端子は、USB-C端子と最新の規格を採用しています。

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ボタン類は正面に向かって右側面に集約されている

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イヤホンジャックを採用

バッテリー容量は3300mAhで、最近としては一般的な容量だと考えていいでしょう。普通に使っても特に減りが早いとは感じませんでした。急速充電にも対応するのですが、付属のACアダプターでは通常の充電しかできない点がかなり残念です。

生体認証は、背面の指紋センサーと顔認証などに対応します。どちらもレスポンスがよく、快適に利用できました。2つの認証方法に対応していれば、その場面で使いやすいほうを選べるので便利です。

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USB-C端子で充電できるが、付属のACアダプターでは急速充電には非対応だ

カメラは大満足、ただ少し気になる点も

リアカメラは1200万画素と800万画素の2つを搭載します。インカメラは800万画素です。最近は当たり前になったデュアルカメラですが、ZenFone 5は通常のカメラ+広角を採用します。スナップ写真や風景が広く撮影できるのが特徴です。

またAIによってシーンを分析し、オートでもより美しい画像を撮影できるように工夫されています。テストとしてGalaxy S8+と撮り比べてみました。Galaxy S8+は2200万画素のシングルカメラです。ZenFone 5で撮影した写真はとても鮮やかで美しいのですが、ちょっと気になる部分もありました。

撮影した日はほぼ曇り空で、少しだけ青空がのぞいていました。ところが、ZenFone 5で撮影した写真は全部青空に写っているのです。本来は白い雲である部分も、かなり青く表現されています。もちろん写真としては鮮やかで、どう感じるかは好みの問題ですが、自然ではありません。なお、木々などの緑も明るく美しく撮影できています。

また、背景をぼかす機能も搭載しています。こちらは、なかなか自然で美しく撮れました。

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ZenFone 5(左)のほうが明らかに鮮やかで明るく撮れている。ただし空の青さが不自然だ

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こちらもZenFone 5の写真(左)はやや過剰演出だが、美しいことは間違いない

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通常のカメラ(上)とワイド(下)で撮影した。ワイドでは、同じ距離からでもかなり広く撮影できる

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背景をぼかすポートレート機能を搭載。効果の強弱を撮影時に調整できる

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ポートレートでのぼかし方はスライダーで調整できる

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Proモードでは、ISOやホワイトバランスを細かく指定できる

まとめ

ZenFone 5は5万円台前半と価格的には中堅モデルと言えますが、10万円クラスのスマホほどではないものの高級感もあります。また、性能も十分です。2〜3万円のスマホに比べると、快適に使える期間が長くなります。カメラにも満足できるので、実はこのクラスを買っておくのはおすすめです。特に、スマホにさほどこだわりのない人にはベストチョイスの1台です。

カメラは少しでも美しく、性能も高く、ディスプレイは有機ELがいいというこだわり派のユーザーには、HUAWEI P20 Pro、Galaxy S9といった10万円クラスの新モデルがあります。

ZenFone 5(ZE620KL)

ZenFone 5(ZE620KL)を扱う格安SIM・スマホ事業者

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部