定額制の音楽配信(聴き放題)サービスおすすめ7選──楽曲や音質、料金、オフライン再生、PC版などを比較

2016-11-16 17:06

定額制の音楽配信(聴き放題)サービスおすすめ7選──楽曲や音質、料金、オフライン再生、PC版などを比較

近年、聴き放題の音楽配信サービス(アプリ)が急増し、徐々にスマホユーザーの間で浸透してきています。こうしたストリーミングサービスでは、月額料金を支払えば膨大な楽曲をいつでもどこでも好きなだけ楽しむことができます。

そこで、現在人気を集めている7つの定額制音楽配信サービスをピックアップし、比較検討できるよう特徴をまとめてみました。

※料金に関してはすべて税込での表記です。

定額制音楽配信サービスの現状と選び方

2015年はApple Music、LINE MUSIC、Google Play Musicなど定額制音楽配信サービスの参入が相次ぎ、2016年9月にはスウェーデンの「Spotify」も日本上陸。音楽配信サービスの主流がiTunesに代表されるダウンロード型から定額聴き放題へと移ってきており、ユーザーの楽しみ方も徐々に変わりつつあるのを実感します。

日常生活の中で音楽をそれなりに聴く人や、好きなアーティストが決まっているのなら、定額制音楽配信サービスを検討したほうが今よりもお得に、また幅広く音楽を楽しめるケースも多くなってきているのが現状といえます。

定額制音楽配信サービス

では多数のサービスから、どれを選べばよいでしょうか。身も蓋もないようですが、どのサービスも1カ月以上の無料お試し期間が設けられているので、トライアル体験で満足できたかどうかが決め手になります。その際、特に重視したい点は以下の通りです。

コンテンツ(楽曲・アーティスト)

当然、楽曲数が多ければ多いほど様々な音楽に出会えますが、結局は自分が聴きたい楽曲(ジャンル)の充実度、お目当てのアーティストが配信しているかどうかがポイント。特定アーティストの曲だけ聴き放題の割安プラン(後述のレコチョクBestなど)とうまく合致したら、“コスパ最高”ということになるでしょう。

利用料金

通常プランは、どのサービスも月額1000円弱の価格帯に集中しています。1日当たり30円ちょっと、という計算です。試用してみて、料金なりの価値を感じられたかどうか検討しつつ、多少の制限があるライトプランでも問題ないか、学割やファミリープランの有無、好きなアーティストの専用プランがあるかなども要チェック。

音質や機能

音質はほとんどが最大320kbpsと数字上は差がありません。ただ、楽曲や利用プラン、通信環境などによっても変わってくるため注意が必要です。このほかPCからも使えるかどうか、ダウンロード機能(オフライン再生)やレコメンドの使い勝手なども各サービスで異なるので、無料トライアルで相性を確かめておきたいところです。

比較表

今回紹介する、定額制音楽配信7サービスの概要を一覧表にまとめてみました(参考用にAmazon Prime Musicも表中に入っています)。いずれも楽曲単位で自由に聴ける方式のオンデマンド型サービスであり、「dヒッツ」や「うたパス」のようなラジオ型サービス(プレイリストやチャンネルのみで聴く方式)は除外しています。

サービス 運営 月額料金(税込) 楽曲数 音質(ビットレート)
Apple Music Apple 980円 ※1 約3000万曲 最大256kbps
LINE MUSIC LINE MUSIC 980円 ※2 約2400万曲 最大320kbps
AWA AWA 960円 ※3 約3000万曲 最大320kbps
Spotify スポティファイジャパン 980円 ※4 約4000万曲 最大320kbps
Google Play Music Google 980円 ※5 約3500万曲 最大320kbps
レコチョクBest レコチョク 980円 ※6 約400万曲 最大320kbps
KKBOX KKBOX 980円 約2000万曲 最大320kbps
Prime Music Amazon 3900円(年額) ※7 約100万曲 最大256kbps

※1:ファミリープラン(月額1480円)、学生プラン(月額480円)あり
※2:月20時間までのベーシックプラン(月額500円)、学割プラン(月額600円/300円)あり
※3:機能制限付きのFreeプランあり
※4:広告および機能制限付きの無料プランあり
※5:ファミリープラン(月額1480円)あり
※6:アーティストプラン(月額324円)あり
※7:Amazonプライム会員(年額3900円)なら追加料金なしで利用可能

Apple Music(アップルミュージック)

Apple Music

当初Apple Musicは“邦楽に弱い”というイメージがありましたが、2015年10月よりソニー・ミュージックエンタテインメントやビクターエンタテインメントといったレーベルが楽曲の提供を開始したことで、ラインアップが拡充されています。これにより邦楽のタイトルについても、他のサービスに見劣りしていません。

Apple Musicの特徴は、iOSに統合されており、標準の「ミュージック」アプリから利用できることです(Androidにも対応しています)。利用を開始すると、iCloudミュージックライブラリが有効になり、iTunesで購入した楽曲やPCから転送した曲と一緒にApple Musicの曲を管理できるようになります。

Apple MusicApple Music

レコメンド機能には、再生した曲やハートを付けた曲を学習しユーザーの趣向に合わせた音楽を表示する「For You」を筆頭に、似ている曲を流し続ける「ステーション」があります。音楽のエキスパートが選曲した数々のプレイリストも洗練され、機械的なアルゴリズムでなく人の手による「生きた」キュレーションは他サービスにない大きなアドバンテージ。気分やアクティビティに合った音楽を見つけるのにも便利です。

このほか、24時間リアルタイムでオンエアされているラジオステーション「Beats 1」など、新しい音楽を見つけるための手段がたくさん用意されています。オフライン再生に対応するほか、iOS 10以降では歌詞の表示機能もサポートされるようになりました。

Apple Musicの使い方──料金プランから基本機能、歌詞表示、オフライン再生、ギフトカード、退会方法まで

やはり洋楽を中心としたラインアップの豊富さと、iOSとの親和性の高さがApple Musicの強みです。iOSユーザーなら、iTunesで購入した音楽をまとめて管理できるなど、メリットも少なくありません。また、家族で使えるファミリープランや学生プランの存在も決め手の一つになるでしょう。

  • 運営:Apple
  • 楽曲数:3000万曲(国内向けは数百万曲)
  • 月額料金:980円(個人プラン)/1480円(ファミリープラン)/480円(学生プラン)
  • 無料試用期間:3カ月
  • 音質:最大256kbps
  • 歌詞表示:○
  • オフライン再生:○(無制限)

LINE MUSIC(ラインミュージック)

LINE MUSIC

LINE MUSICはLINE、ソニー・ミュージックエンタテインメント、エイベックス・デジタルの3社が中心となって立ち上げた、LINE MUSIC株式会社による音楽配信サービスです。楽曲数は2400万曲以上あり、開始当時は少なかった洋楽のラインナップが増えています。検索機能のほかに「テーマ&ジャンル」や「トピック」にある様々なプレイリストから、聴きたい曲を探すことができます。オフライン再生や歌詞表示などの機能も一通りサポートしています。

LINE MUSICならではの機能といえるのが、お気に入りの曲をLINEの友だちにシェアできる機能でしょう。シェアされた曲やアルバム、プレイリストは、トーク画面やタイムラインからすぐに聴くことができます。文字やスタンプに加え、音楽でもコミュニケーションできるのが大きな魅力です。

また、LINE MUSICから好きな楽曲をLINEのプロフィールにBGMとして、さらにLINE無料通話の呼出音・着信音として設定することもできます。

LINE MUSICLINE MUSIC

LINE MUSICを利用するにはチケットを購入します。チケットは、20時間で500円の「ベーシックプラン」と、時間無制限で1000円の「プレミアムプラン」の2種類があり、アプリ内での購入では自動更新となっていますが、LINEストアでは自動更新のない都度購入も可能です。

チケットには学割も用意されています。ベーシックプランとプレミアムプランをそれぞれ300円/600円とリーズナブルに利用でき、学生ユーザーが多いLINEらしいサービスと言えるでしょう。

LINE MUSICの無料期間と使える機能──料金プラン、チケットの買い方、学割(認証)の方法など

  • 運営:LINE MUSIC株式会社
  • 楽曲数:2400万曲以上
  • 月額料金:1000円(プレミアムプラン)/500円(ベーシックプラン)
  • 無料試用期間:30日間
  • 音質:最大320kbps
  • 歌詞表示:○
  • オフライン再生:○(500曲)

AWA(アワ)

AWA MusicAWA Music

AWAは、エイベックス・グループとサイバーエージェントが手掛ける音楽配信サービスです。特徴はユーザーが作ったプレイリスト群。こだわりの詰まったプレイリストを検索して再生したり、気に入ったものをお気に入りに登録したりできるほか、自分のプレイリストを公開するなどソーシャル的にも楽しめます。

カラオケ好きに気に入られそうなのが歌詞の表示機能です。すべての曲ではありませんが、アルバムジャケットをタップすると歌詞が表示されます。再生箇所がハイライト表示されるので、歌いながら聴きたいという人にはぴったりでしょう。

AWA Music

フル機能が使える「Standardプラン」の月額料金は960円ですが、廉価な「Liteプラン」や「Freeプラン」もあります。Liteプランは曲の指定やリピート、シャッフル、早送り/巻き戻しができないなど制限はありますが、月額324円からという格安で聴き放題を楽しめます。Liteプランの使い勝手は毎月60分間使えるFreeプランは無料でStandardプランの大方の機能と月20時間まで楽曲のハイライト再生が利用できますので、実際に使って検討するのがよいでしょう(登録も不要)。

音楽配信サービス「AWA」、無料で月20時間聴ける新Freeプランの提供スタート 広告表示なし

PC用のクライアントが用意されているのも強みと言えます。スマホ版と同様、美しいユーザーインターフェイスを備えており、クールな世界観の中に直感的に使える操作性を実現しています。今回紹介している中では、Apple MusicとAWA、KKBOXでPCクライアントが利用できますが(LINE MUSICやGoogle Play Music、レコチョクBestはブラウザ版)、スマホでもPCでも快適さを求める人に嬉しいポイントです。

  • 運営:AWA株式会社
  • 楽曲数:3000万曲
  • 月額料金:960円(Standardプラン)/無料(Freeプラン)
  • 無料試用期間:30日間
  • 音質:最大320kbps
  • 歌詞表示:○
  • オフライン再生:○(無制限)

レコチョクBest(レコチョクベスト)

レコチョクBest

レコチョクBESTは、音楽配信大手のレコチョクが提供している音楽配信サービスです。サービスインは2013年と、KKBOXに並ぶ音楽配信の老舗。邦楽、特にJ-POPに強いという印象で、DREAMS COME TRUEやTHE BLUE HEARTSなど独占配信のアーティストも目立ちます。

国内のレーベルで配信されているほとんどの音源が聴けるという安心感に加え、日本人の好みに合わせたプレイリストが豊富なのが特徴です。お気に入りのアーティストを登録しておくと、似ているアーティストのおすすめがレコメンドされる「おすすめBEST」や、アーティスト別、テーマ別のおすすめで聴きたい曲を見つけることができます。

プレイリストは1000種類と多く、10代の頃に聴いた名曲など時代を意識させるものが充実しています。一度聞いた曲は自動でキャッシュされるので、オフライン用にいちいちダウンロードしなくて済むのが便利です。

ユニークなのは、特定のアーティストだけ聴ければいいという人向けに「アーティストプラン」が用意されている点。月額324円で利用でき、1カ月最大3プランまで登録可能です。アーティストプランを利用すると、1人のアーティストの曲が聴き放題になります。中にはunBORDE(アンボルデ)に所属するアーティスト16組が聴き放題なんていうプランもありますので、自分の好きなアーティストがいると非常に割安です。

邦楽に関しては、他の音楽配信サービスより頭一つ抜けて顧客満足度が高いという調査結果も出ているレコチョクBEST。好きなアーティストが決まっていて、集中して楽しみたい人に使いやすいサービスなので、お目当てのアーティストがいるかどうかまずはチェックしてみましょう。なお、初月無料の特典はアプリからでは受けられないため、下記ページからの登録がおすすめです。

レコチョクBEST

  • 運営:株式会社レコチョク
  • 楽曲数:400万曲
  • 月額料金:980円(聴き放題プラン)/324円(アーティストプラン)
  • 無料試用期間:最大1カ月
  • 音質:最大320kbps
  • 歌詞表示:○
  • オフライン再生:○(2000曲)

Spotify(スポティファイ)

Spotify

2008年スウェーデンで開始された音楽配信サービスです。1億人を超えるユーザーを持ち、世界最大手と言われています。2016年11月、国内でもSpotifyのサービスが開始されました。

国内では最後発ですが、4000万以上ある楽曲のすべてを基本的に無料で聴けるという点で注目を集めています。もちろん制限はありますが、有料サービスのみの音楽配信サービスに比べると大きなアドバンテージです。

SpotifySpotify

無料プランには、数曲再生するたびに30秒程度の広告が流れるなどの制限があります。また音質は最高音質(320kbps)ではなく、高音質(160kbps)が設定されます。スマホでは、プレイリストやアルバムのシャッフル再生しかおこなえず、聴きたい曲があっても、曲を選んで再生することができません(1時間に6回まで曲をスキップすることができます)。

有料のPremiumプランではこうした制限がすべて取り払われます。聴ける曲は同じですが、広告が非表示になり、選曲やスキップが自由に行えるようになります。またオフライン再生も可能になります。有料プランは月額980円で、30日間の無料体験が用意されています。

SpotifySpotify

Spotifyでは音楽を探す機能とおすすめ機能が充実しています。「Browse」でヒットチャートやニューリリース、様々なプレイリストを探すことができます。気になるアーティストやプレイリストはフォローでき、新曲やトレンドの曲が自動で追加されるため、常に新しい音楽と出会うことができます。

また「Home」画面には、再生履歴やお気に入りに追加した曲からおすすめを表示するレコメンド機能があります。ちなみにローンチ間もないということもあって、邦楽のラインアップはやや少なめの印象。今後、日本人のアーティストが増えていくのを期待したいところです。

Spotify

とはいえSpotifyの魅力は、何と言っても無料で全楽曲を聴ける点です。気軽に無料で使えるので、まずはインストールしてみましょう。

その上で、シャッフル再生のままで使い続けられるか、オフライン再生が必要かどうかなどが、有料プランへアップグレードする際の判断ポイントになりそうです。

「Spotify」4000万曲以上が聴き放題、無料でフル再生が楽しめる世界最大手の音楽配信アプリ

  • 運営:スポティファイジャパン株式会社
  • 楽曲数:4000万曲以上
  • 月額料金:980円(Spotify Premium)、無料プランあり
  • 無料試用期間:30日間
  • 音質:最大320kbps
  • 歌詞表示:○
  • オフライン再生:○(3333曲まで)

KKBOX(ケーケーボックス)

KKBox

台湾発の音楽配信サービスで、国内では2013年よりスタートしている老舗ブランドです(前身の「LISOMO unlimited」は2010年に開始)。2000万曲以上という楽曲の多さもさることながら、最大の特徴はなんといってもK-POPやC-POPといったアジア圏の楽曲が多いことです。アジア圏のアーティストに関しては、他のサービスで聴けなくてもKKBOXなら聴けるというものが少なくありません。

KKBOXでは、友だちやアーティストがオンラインになっていれば、リアルタイムで同じ音楽を聴きながらチャットができる「Listen with」があります。アーティストのオンライン時間はあらかじめ予告され、国外アーティストのライブ中継などを聴くことができます。

KKBoxKKBox

また地味に便利なのが、一度再生した音楽を自動的にキャッシュする機能です。2回目からはオフラインで再生でき、Wi-Fi環境で再生しておけば、外出中でも320kbpsの音質で楽しめます。キャッシュは4000曲までスマートフォンやタブレットに保存され、古いものから削除される仕組みです。このほか、曲とともに歌詞をハイライト表示する機能や、歌詞から曲を検索する機能まで用意されています。

アジア系の音楽に強いので、好きな人にはたまらないサービスです。KKBOXでしか聴けない楽曲や独自機能が豊富で、横並び傾向の強い音楽配信サービスの中で異彩を放っています。ウェブ版でもアプリでも1カ月無料で試用できるため、まずは聴きたい曲があるか調べてみるとよいでしょう。

KKBOX

  • 運営:KKBOX Japan
  • 楽曲数:2000万曲以上
  • 月額料金:980円
  • 無料試用期間:1カ月
  • 音質:最大320kbps
  • 歌詞表示:○
  • オフライン再生:○(4000曲)

Google Play Music(グーグルプレイミュージック)

Google Play Music

今回紹介している音楽配信サービスの中では最後発のGoogle Play Musicですが、3500万曲以上という曲目の圧倒的な多さが話題になりました。

Goole Play Musicは後発のサービスだけに他サービスをよく研究し、なかでもApple Musicを強く意識した機能を提供しています。自分のライブラリから最大5万曲をアップロードして他の端末から再生することができる「クラウド」機能や、ユーザーのライブラリにある曲や好きなアーティストを元に選曲する「ラジオ」機能といった具合に、Apple Musicとよく似たサービスが利用できます。

また、最近は機械学習による楽曲のレコメンド機能を強化し、位置情報や天気、時間などに合わせたプレイリスト表示にも対応します。

Google Play MusicGoogle Play Music

料金面では家族6人で使えるファミリープランも用意されており、家族が多いほど割安になります。また、見逃せないのが「Play割引ポイントプログラム」の存在。Google Play Musicの定期購入ユーザーは、Google Playストアで購入する時に10%割引になります。期間限定(終了時期は未定)のキャンペーンですが、音楽はもちろんアプリや映画などにも適用されますので、Google Playをよく使うユーザーには魅力的です。

このほか、Google Play MusicのサブスクリプションはYouTubeサービス全般の有料会員サービス「YouTube Red」と共通になっています(米国など)。YouTube Redが2016年内に日本でもサービス開始と報じられていることから、今後Google Play Musicの課金ユーザーは、それだけでYouTube動画を広告なしやオフライン、バックグラウンドで再生したり、オリジナル番組を視聴したりできるようになるとみられています。

アレも消せる、「Google Play Music」が最強たりうる2つの理由

  • 運営:Google
  • 楽曲数:3500万曲以上
  • 月額料金:980円/1480円(家族プラン)
  • 無料試用期間:30日間
  • 音質:最大320kbps
  • 歌詞表示:なし
  • オフライン再生:○(無制限)