【LINE】ロックアイコン(鍵マーク)が付いてないトークは危険? 3分で分かる「レターシーリング」

2017-02-01 8:21

LINE:レターシーリング

2016年8月31日17時ごろ、国内のLINEユーザー向けにLetter Sealing(レターシーリング)機能がデフォルトで有効化されました(iPhone版/Android版共通)。

トークルームや無料通話画面に突如としてロックアイコン(鍵マーク)が表示され、「Letter Sealingが有効なトークルームではロックアイコンが表示されます」というメッセージの意味が分からず、困惑しているユーザーが多いようです。

そこで「詳しく説明されても分からない」「用語が難しくて理解しづらい」「簡単に教えてほしい」というユーザー向けにレターシーリング機能について説明します。記事の目的上、内容が技術的に不正確になっている点はご容赦ください。

LINEのレターシーリングとは

レターシーリング機能とは、ひとことで言えば「送信から受信までずっと暗号化されたままでメッセージを送受信でき、暗号を解く『鍵』は送信者と受信者しか持っていない暗号化通信の方式」のことです。つまり、メッセージ送受信を仲介するLINEサーバーであっても、暗号を事実上解けない(メッセージ内容を確認できない)仕組みだということです。

LINE:レターシーリング

レターシーリング機能では、LINEサーバー管理者であってもメッセージ内容を確認できない

一方、LINEで従来使われてきたメッセージ暗号化機能は、送信者・LINEサーバー間とLINEサーバー・受信者間でメッセージを暗号化するもので、LINEサーバーは送信者から受け取った暗号化メッセージを解読して平文(暗号化されていない状態)に戻し、あらためて暗号化を施して受信者に送信していました。

LINE:暗号化通信

LINEにおける従来の暗号化通信方式

もちろん、いったん平文に戻しているからと言って、LINE社の社員がいつでも誰でもメッセージを盗み見ることができるわけではありません。ただ、LINE社が『鍵』を管理している以上、内部で不正がおこなわれる可能性を捨て切れません。

レターシーリングを郵便配達に例えてみる

これは郵便配達に例えると分かりやすいかもしれません。そもそも「レターシーリング」という言葉は本来、レター(手紙)をシーリング(封印)することを意味し、それをLINEの暗号化通信機能の名称に転用したに過ぎないからです。

まず、AさんがBさんに封書を郵送する事例を想像してみてください。封書は当然、Aさん→郵便局→Bさんという経路で運ばれます(話を簡単にするため、郵便事業全体を郵便局がおこなっていると考えます)。

このとき、郵送の途中で「郵便局が封書をどうやっても開封できないシステム」と「郵便局がいったん開封して別の封筒に中身を入れ替えるシステム」とで、どちらが安全でしょうか?言うまでもなく前者の方が安全です。たいていの信用は裏切られるのが世の常ですから。

この「郵便局が封書をどうやっても開封できないシステム」が、8月31日からデフォルトで順次有効化されているレターシーリング機能にあたります。封書(メッセージ)を開けるために必要不可欠な道具(暗号化通信の世界では「鍵」と呼ばれる)をAさんとBさん(LINEユーザー)だけが持っているため、郵便局(LINEサーバー)は開封し得ないのです。

他方、「郵便局がいったん開封して別の封筒に中身を入れ替えるシステム」が、LINEにおける従来の暗号化方式です。その方式では、封書(メッセージ)を開けるための「鍵」を郵便局(LINEサーバー)が持っており、かつ、Bさんに配送する過程でAさんから預かった封書を一度開封する必要がある仕組みになっています。そのため、仕組みが悪用される可能性が残されてしまうのです。有り体に言えば、LINE社員が個々のメッセージの中身を覗き見たり改ざんしたりしようと思えばできてしまいかねない、ということです。

鍵なし(従来の暗号化通信のまま)だと危険なのか?

では、ロックアイコン(鍵マーク)が表示されないトークルームでのメッセージ送受信は、はたして危険なのでしょうか?安全に見える鍵付きトークが出現したことで、鍵なしトークが安全ではないように感じられるため問題となります。

LINE:レターシーリングLINE:レターシーリング

鍵があると「ブロックされた?」と勘違いするユーザーも出てきそうだが、ブロック機能とは全く関係ないレターシーリング。鍵付きだと安全そうに見える反面、鍵なしだと相対的に危ない感じがする

たしかに、鍵なしトークはレターシーリング機能が有効化されていないトークです。そのため、鍵なしトークは、鍵付きトークに比べれば危険だと言えます。

しかし、だからと言って「鍵なしトークは危ない。メッセージが漏洩する」ということにはなりません。トークに鍵が付いていないとしても、これまでのLINEトークと同じセキュリティレベルで保護されているためです。「そもそもLINEを信用しておらず、怖くて使えない」と考えていたような場合は別として、これまで普通にLINEを使っていたユーザーにとっては、鍵なしトークであっても何ら変わらない安全性の下でメッセージを送受信できるのです。

【LINE】鍵マークには何の意味がある? 友だち・グループで有無が異なる理由とは トークに「ロックアイコン」を付ける方法も紹介【iPhone/Android】

レターシーリングについてより詳しく知りたいなら

ここまでの内容をざっくり乱暴にまとめると「レターシーリング機能を使えば、LINEのセキュリティを確実に向上させられる」ということです。

このレターシーリング機能を無効にする実際上のメリットはほぼありません(機種変更時のトーク履歴引き継ぎ・復元の際に無効にした方がよいケースあり)。

レターシーリングが今になってデフォルト有効化された経緯や設定方法の詳細について知りたい場合は、下記記事を参照してください。

LINEのトーク・通話に「鍵」マークが出現、Letter Sealing機能の適用が拡大される

LINEのメッセージ暗号化機能「Letter Sealing」とは、設定や本人確認の方法まとめ【iPhone・Android・PC】