井上真央演じる“毒親育ち”のスクールカウンセラーが挑む死の謎、ドラマ『明日の約束』

2017-12-17 18:54

井上真央演じる“毒親育ち”のスクールカウンセラーが挑む死の謎、ドラマ『明日の約束』

最近メディアでも頻繁に取り上げられるようになった「毒親」。過干渉やネグレクトなど、自分の意向で子どもの人間性を否定したり、我が子の人生そのものを支配しようとしたりする親たちの総称です。

ドラマ『明日の約束』は、「毒親」に悩まされ続けてきたスクールカウンセラーが、ある生徒の自殺によって暴かれる学校や家庭の様々な問題、そして自分の人生の課題に立ち向かっていくストーリーです。

このドラマを観ていると、「毒親」は常に子どもにアウトプットする存在で、子どもの優しさや傷ついた気持ちはスルーされ続けていることに気が付きます。

母親によって長いあいだ否定され続けてきた主人公・藍沢日向は常に落ち着いていて前向きですが、どことなく自信なさげです。いつもちょっと疲れている雰囲気で、それゆえに悩みを抱えている生徒が話しかけやすい。「気持ちって、言葉にしたほうがいいよ」「普段通りにしようなんて思わないでいいよ」など、下手をすればわざとらしくなりがちなセリフ回しも、主人公を演じる井上真央のもつどことなく影のある部分が、役柄にうまくはまっています。

生徒間でのLINE主流のやり取り、わかりにくいイジメの構造など、今の時代ゆえの学校問題や家庭問題が垣間見える新しい学園ドラマです。重いテーマに反して、舞台となる海岸沿いの街の穏やかな雰囲気、先生方も愚痴りに集まってしまうカウンセラー室の優しい色使いが、どこか心を落ち着かせてくれます。

日向が追求する事件の真相と、「毒親」からの自立

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藍沢日向(井上真央)は、椿が丘高校に勤めるスクールカウンセラー。生徒達に日々心を寄せ、一人ひとりのちょっとした変化にも気を配ることのできる誠実さから、先生方にも信頼されています。

ただ、日向が大学時代に心理学を専攻し、カウンセラーになった背景には、過干渉な「毒親」尚子(手塚理美)の存在がありました。

ある日、不登校中の吉岡圭吾(遠藤健慎)の家庭訪問に同行することになった日向。不登校は学校でのイジメが原因だと主張する圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)と面談するも、母親がいる時といない時で異なる圭吾の表情や部屋の様子から、日向は母子関係に何らかの問題があることに感づきます。

なんとか問題点を探り出そうとする矢先、家出騒動を起こす圭吾。日向が真っ先に圭吾を発見しますが、突然「先生のことが好きになりました」と告白されます。

その夜、圭吾は自室をカラースプレーで真っ黒に塗りつぶし、自殺。ショックに打ちひしがれる間もなく、マスコミや真紀子を筆頭に、残された人間達の真の「犯人探し」がどんどん加熱していきます。

果たして、圭吾を死に追いやった本当の原因は何なのか。そして、日向と母親との関係はどう変化し、日向は自分の人生とどう向き合っていくのでしょうか。

日向が子どもの頃、母親に強制されていた交換日記のエピソードが毎話登場しますが、「ママがいいと言ったお友達以外とは遊ばない」「ランドセルの中にしまってあったラブレターは破って捨てておきました」等々、かなり一方的で強烈な内容。日記の最後は必ず「ママは日向が大好きです」の一文で締めくくられるあたりが、毒親の闇の深さを物語っています。

暗い題材の中でも、日向の3年越しの恋人・和彦(工藤阿須加)のどこかぽわーんとした雰囲気からは、日向に普通の幸せが訪れる予感も。

圭吾の死の意味と、日向の行く末、毒親達の今後とあらゆることを最後まで見守りたくなる、一話完結型ではない連続ドラマならではの魅力が味わえる作品と言えそうです。

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