仕事のタスクや公共料金の支払い、ゴミ出し、買い物リストなど、日々の生活の中で忘れたくない作業を管理するには「ToDoアプリ」がおすすめです。いつ何をやるべきかをToDoアプリに登録しておけば、タスクを確認できたりリマインドが通知されたりするため、うっかり忘れてしまうことも防げます。
アプリによってはカレンダーとの同期、仕事用/プライベート用の使い分け、他のユーザーとのタスク共有など、さまざまな機能が備わっているので、自分に合ったToDoアプリを選びたいところです。
本記事では無料のシンプル系から多機能なものまで、使いやすいおすすめのタスク管理・ToDoアプリを8つピックアップして紹介します。
- 【Todoist】ビジネスのタスクも一気に整理、ボード管理や繰り返し設定もできる
- 【Any.Do】大量のタスクもリストですっきり管理、カレンダーやリマインダーも便利
- 【Google ToDo】サブタスク登録でタスクを細分化、Gmailなどとの連携もスムーズ
- 【Do!】シンプルながら本格派、ラベル色分けや期限付きタスク設定で管理がしやすい
- 【TickTick】ポモドーロ機能を搭載し、作業に集中できない人にもおすすめ
- 【Due】リマインダーに特化、クイックアクセスで素早くタスクを登録できる
- 【Trello】タスクをチームで共有、進捗状況を可視化してくれるアプリ
- 【ToDoリスト】タスクの登録も色分けも簡単、あえて必要な機能のみでまとめたアプリ
【Todoist】ビジネスのタスクも一気に整理、ボード管理や繰り返し設定もできる
- プライベートやビジネスのタスクを一括管理
- タスクのボード管理でチームでの作業にも活躍
- 繰り返しのタスク登録とウィジェットを使いこなすとさらに便利
「Todoist」は、プライベートやビジネスのタスクをスマホひとつで管理できるシンプルかつ高機能なTo Doアプリです。タスクの繰り返し設定や時間指定も自由自在。「山積みのタスクを一気に整理したい」というシーンで大いに役立ちそうです。
左:インボックスにタスクを作成中:タスクの繰り返し設定右:iPhoneのウィジェット機能にも対応している
タスクは、「インボックス」か「プロジェクト」に登録。「インボックス」はタスクの一時保管用に、「プロジェクト」には目的別のタスクを登録用にといった具合に使い分けます。
インボックスに思いつく限りのタスクを登録し、後でプロジェクトにタスクを振り分ける使い方が便利です。プロジェクトには「プライベート」や「仕事用」といった任意の項目を用意して、タスクを振り分けるといいでしょう。
毎日、毎週といった繰り返しのタスクを作成し、1分単位で時間を指定できることもTodoistの特徴です。繰り返し設定をする際は、タスク名を入力した後にスペース(空白)を空け、「毎週」「毎日」「毎月月末」といったように手入力します。
ホーム画面に配置できるウィジェットは、iOS版なら5種類(Android版は2種類)。ウィジェット上でタスクを確認したり、ワンタップでタスク登録できたりするものが用意されています。
【Any.Do】大量のタスクもリストですっきり管理、カレンダーやリマインダーも便利
- 大量のタスクもリスト分けで簡単に整理、高機能なToDoアプリ
- カレンダーとウィジェットでその日のタスクをひと目で確認
- 忘れてはいけないタスクに便利なリマインダー機能
「Any.Do」は、リストごとにタスクを管理できることが特徴のToDoアプリ。白を基調にスッキリとしたUIで、使いやすさも抜群です。カレンダーやリマインダー機能も兼ね備えています。
左:タスクの登録画面中:カレンダー機能では他カレンダーツールとの同期も可能右:タスクの繰り返し設定
タスクにはメモやサブタスクも一緒に登録可能です。さらに、写真や動画を添付したり音声メモをその場で残したりもできます。添付できるファイルの容量は無料版なら1.5MBまで。
選べる4種類のカレンダーでタスクを確認することもできます。他のカレンダーアプリとの同期も可能で、iOSカレンダーやGoogleカレンダーなどで登録した予定も一緒にチェックできるのも特徴です。
ウィジェット機能はAndroid版に加えて、iOS版にも対応。ホーム画面の好きな場所にウィジェットを配置できます。その日のタスクが確認できるコンパクトなタイプやカレンダーと一体になったタイプなど、さまざまなウィジェットが用意されています。
必ずやらないといけないタスク、忘れてはいけないタスクがある時は、リマインダー機能が活躍します。指定した時間になると、プッシュ通知とロック画面に通知が届くので、大事なタスクを忘れることもありません。
【Google ToDo】サブタスク登録でタスクを細分化、Gmailなどとの連携もスムーズ
- Google公式のシンプルなTo Doアプリ
- サブタスクの登録でタスクを細分化、リスト間のタスク移動もできる
- タスクの繰り返し設定でルーティンの作成に便利
「Google ToDo」は、文字どおりグーグル製のToDoアプリです。シンプルなUIが特徴で、ToDoアプリの入門にも最適。デスクトップ版GmailのGoogle ToDoとも同期でき、どこにいてもタスクの登録や確認がおこなえます。
左:リストを作成中:タスクの直下にサブタスクを登録できる右:繰り返し設定も可能
まずは「買い物リスト」や「今日やること」といったリストを作成し、タスクを登録しましょう。リスト内の[+]ボタンをタップするとタスクを登録できます。ボタン配置も最小限なので、タスクの登録から完了までを直感的な操作でおこなえる印象です。
シンプルにタスクの入力ができることはもちろん、ひとつのタスクにサブタスクを入力することもできます。サブタスクを入力していくことでタスク完了までの流れが細分化され、考えの整理にも役立ちます。
タスク登録時には繰り返しの設定も可能です。日々のルーティンがあれば、毎回入力する手間を省くことができます。期限のあるタスクは、曜日と時間を指定することでプッシュ通知で知らせてくれます。
【Do!】シンプルながら本格派、ラベル色分けや期限付きタスク設定で管理がしやすい
- シンプルで見た目もかわいらしいTo Doアプリ
- タスクが整理しやすい色分けラベルとグループ間移動
- 期限付きタスク、繰り返しタスクも登録できる
「Do!」は、タスクを登録して完了させるという基本機能だけでなく、期限付きタスクや繰り返しをするタスクの登録もできる本格派のToDoアプリです。フォントも変更可能なため、可愛らしい見た目の手書き風フォントに設定することもできます。
左:グループを作成中:手書き風フォントに変更できる右:タスクのラベルを色分け
まずは「買い物」や「アイデアリスト」といったように、目的に合わせたグループを作成。グループそれぞれにタスクを登録していきます。グループはタブで管理したり切り替えたりできることが特徴です。
基本設定では背景のカラーやフォントサイズ、フォントの種類も変更可能。使う人に合わせて、好きな見た目にカスタマイズできることもポイントです。
タスクには9色のラベルをつけて色分けでき、重要なタスクを目につきやすくするといった使い方ができます。そのほかにも、指定した日付をタスクに表示させたり、日付と時間を指定してアラームを設定したりすることも可能です。
【TickTick】ポモドーロ機能を搭載し、作業に集中できない人にもおすすめ
- インストールしてすぐに使いはじめることができるToDoアプリ
- カレンダーとの同期、ウィジェット機能でタスクをすぐ確認
- ToDoリストと相性の良いポモドーロ機能で作業が捗る
「TickTick」は、日常のタスクからビジネスのタスクまで、まるごと管理できるToDoアプリです。カレンダーとの同期やウィジェット機能、ポモドーロ機能など機能面も充実しています。
左:タスクの登録画面。繰り返し設定や並べ替えも可能中:iOSおよびAndroid版のウィジェット機能に対応右:短時間の作業を集中できるポモドーロ機能
各リストの[+]ボタンをタップしてタスクを登録。サブタスクを入力したり、完了したタスクを右方向にスワイプして削除したりすることもできます。
カレンダーと同期することで、予定とタスクの両方を確認することができます。iOS版ではiOS標準カレンダーと同期することができ、Googleカレンダーなどを追加する場合はアカウント登録と有料プランへの加入が必要です。
iOS14以降のウィジェット機能にも対応。ホーム画面の好きな場所にウィジェットを配置することができます。iOS版のウィジェットの種類は6種類、Android版は10種類(うち2種類は有料プラン向け)用意されています。
ポモドーロ機能は、短時間の作業と休憩を繰り返す時間管理術です。25分間の作業と5分の休憩を交互に繰り返してタスクの完了を目指します。1回あたりの作業時間や休憩時間などの設定も可能。ポモドーロ専用アプリに負けないくらいの本格的なチューニングができます。
【Due】リマインダーに特化、クイックアクセスで素早くタスクを登録できる
- すべてのタスクにリマインダー設定ができるToDoアプリ
- クイックアクセスをカスタマイズして、タスク登録に時間を取られない
- スヌーズ設定で大事なタスクを見逃さない
「Due」は、リマインダーに特化したiOS向けのToDoアプリ。繰り返しのタスク登録やスヌーズを細かく設定できることが特徴です。860円(アプリ内課金もあり)の有料アプリですが、ToDoリストを作成してストイックに作業をこなしたい人には最適でしょう。
左:クイックアクセスでリマインダーの日時や時間を設定中:クイックアクセスは自分好みに自由に設定できる右:リマインダーのプッシュ通知
Dueでは、タスク登録と同時に「クイックアクセス」と呼ばれるパネルでリマインダーを設定します。クイックアクセスは、決まった時間や日付を1タップで設定できる機能です。
入力した時間を起点に、[+1時間]や[+3時間]を選択して時間を設定しましょう。日付は[+1日]や[-1日]をタップして入力。タスク名の下にある日付をタップし、ドラムロールで日付や時間を設定します。
クイックアクセスのカスタマイズは、1分単位で時間指定できるボタンを設置したり、よく使う時刻を設置したりすることができます。
リマインダーと合わせて活用したいスヌーズ設定は、毎分や毎5分など、目覚ましアプリのように細かく設定することができます。リマインダーはプッシュ通知とロック画面に通知され、スヌーズを設定すると完了するまで通知が送られてきます。
【Trello】タスクをチームで共有、進捗状況を可視化してくれるアプリ
- アイデア次第でさまざまな使い方ができるカードタイプのToDoアプリ
- 他のユーザーを招待して共同で作業できる
- タスクにさまざまな情報を追加できる、コメントを残して情報共有も可能
「Trello(トレロ)」は、タスクの書かれたカードを動かしながら作業の進捗状況を把握し、管理ができるToDoアプリです。
スマホアプリだけでなく、PC(パソコン)やタブレットでも使えるマルチデバイス対応。チームなどで共有して使えば、誰がどの工程に着手しているのかひと目でわかります。
左:ボードの作成画面中:他ユーザーを招待して共同でタスクを管理できる右:ラベルの色付けやファイルの添付なども可能
カードを別リストに移動してタスクを管理
まずは作業のグループとなるボードを作成。ボード内にリストとカードを追加していきます。リストには「作業中」や「承認待ち」、「完了」といったように、作業の進捗状況がわかるような名前をつければOKです。カードにはタスクを登録してリストに貼り付け、ドラッグ&ドロップでリスト間を移動させていきます。
他のユーザーをボードに招待し、共同で作業することも可能。ボードに招待したユーザーも、カードを編集したりリスト間の移動したりできます。カードにユーザーを割り当てられるので、誰がどのカードを担当しているのか一目瞭然です。
タスクを登録するカードには、期限やチェックリスト、写真などさまざまな情報を追加できます。期限と合わせてリマインダーも設定でき、タスクの重要度に合わせてラベルの色分けもおこなえます。
カードへのコメントや特定のユーザーに向けた「メンション(@ユーザー名)」にも対応。メンションを使ってコメントを残した場合、相手にも通知が届くので、コメントを見逃す心配がありません。
【ToDoリスト】タスクの登録も色分けも簡単、あえて必要な機能のみでまとめたアプリ
- 必要な機能だけをまとめた1画面で完結するシンプルなToDoアプリ
- リストの一括削除やタスクの個別削除も簡単にできる
- タスク整理に便利な色分けや並び替え、目に優しいダークモードにも対応
「ToDoリスト」はその名の通り、タスクを登録して完了させるだけのシンプルなTo Doアプリです。
白を基調としたすっきりしたデザインに、1画面ですべて完結することが特徴。余計な機能をあえて搭載せず、ToDoリストとして必要な機能だけをまとめたアプリとなっています。
左:シンプルなUI。チェックボックスをタップするとタスクが完了する中:タスクの色分けや並べ替えも可能右:ダークモードに対応
初期設定やアカウント登録は一切不要。アプリをインストールして起動後、[+]ボタンをタップしてタスクを登録します。
チェックボックスをタップするとタスクが完了したことになり、打ち消し線が引かれます。タスクを登録して完了をさせる、という流れがこのアプリの基本的な使い方です。
タスクを右方向へスワイプすると、タスクに色をつけることができます。iOS版とAndroid版ともに7色用意されており、右へスワイプする度に色が変わります。タスクの優先度に合わせたりカテゴリ別に色分けしたりすると便利です。
また、ダークモードにも対応しています。iPhone側の設定でダークモードを有効にすると、ToDoリストの外観も変わります。