スマホに入っている写真はいつでも見返したりSNSでシェアしたりできるので、プリントをする機会は減っているかもしれません。でも実際に印刷してみると、同じ写真でもディスプレイで見た時とは違った印象を受けたり、相手にプレゼントしたりといった活用方法も見つかります。
そこで本記事では、それぞれ特徴は異なるものの、いずれもスマホの写真プリントが楽しめる4種類のおすすめプリンターを紹介します。たまにはiPhoneやAndroidスマホで撮った写真をプリントしてみると、思わぬ楽しさが発見できますよ。
写真プリント特化のプリンター「Canon SELPHY CP910」
「Canon SELPHY CP910」は写真プリントに特化したプリンターです。印刷可能なサイズはL判のみですが、幅178×奥行127×高さ60.5mmとコンパクトサイズのため、自宅での置き場所にも困りません。
バッテリーパック(別売)でも動くので、コンセントがない場所へでも気軽に持ち運ぶことができます。結婚式やパーティーなど、その場でプリントできると嬉しいシーンでも活躍することでしょう。
利用イメージ
スマホからプリントするには、専用アプリをインストールします。
アプリを起動したら、最初に画面左上のボタンをタップします。
続けて[プリンターの登録]をタップしてください。
プリンターが表示されたら、タップして登録は完了です。
続けて写真をプリントしましょう。最初に[写真印刷]をタップすると、カメラロール(端末の写真ギャラリー)が表示されます。
プリントする写真を選択したら[次へ]をタップします。
[画像編集]をタップすると、印刷枚数や写真の「フチ」のあり/なしを選択できます。
問題がなければ[プリント]をタップして、印刷が始まります。
写真は20〜30秒でプリントされます。また、写真以外にも、スマホや部屋の壁など好きな場所にシールを作成することもできます。
チェキ独特の風合いが楽しめる「スマホ de チェキ」
富士フイルムの「スマホ de チェキ」は、スマホで撮影した写真をチェキプリントにすることができます。いつもの写真をチェキ独特の風合いで楽しむことが可能で、「モノクロ」「セピア」など様々なフィルターも用意されています。
また、乾電池で駆動するコンパクトサイズなので、カバンに入れて旅行先などどこへでも持ち運ぶことができます。
利用イメージ
スマホ de チェキも最初に専用アプリをインストールします。
アプリを起動したら[設定]をタップします。
続けて「プリンター設定」をタップします。
接続するプリンターをタップすれば、設定は完了。
画面左上の矢印をタップして、ホーム画面に戻ってください。
「写真から選択」をタップすると、カメラロールからプリントしたい写真を選べます。他にも「カメラで撮影」を選ぶとカメラが起動して、プリントする写真をその場で撮影できます。
プリントしたい写真を選択します。なお「Instagram」や「Facebook」のアイコンをタップして、自分のアカウントでログインすると、それぞれのSNSで投稿した写真をプリントすることも可能です。
選択した写真で[編集]→[フィルター]とタップすると、モノトーンやセピアなどの加工をすることもできます。また「カスタムフィルター」を選択すると、明るさやコントラストなどの調節もおこなえます。
設定が完了したら、[接続してプリントする]をタップします。
約10秒でチェキプリントが出力されます。
プリントした写真には、ちょっとしたメモを書き込むこともできます。
もちろん自分用に保管したり家族にプレゼントしてもよいですが、旅行先や友人宅に持っていって、出会った人と写真を撮って渡してあげるのも思い出になりそうです。
手頃な値段と面倒な設定いらずで人気の「プリントス」
タカラトミーの「プリントス」は、これまでの3機種とは少し異なるプリンターです。スマホのディスプレイに表示した写真を直接チェキ用フィルムに転写する製品で、Wi-Fiで接続する必要がないため専用アプリはありません。価格も手頃で、電池や電源も不要です。
利用イメージ
さっそく使い方を見ていきましょう。最初にプリントスを組み立てます。
プリントしたい写真を表示した状態で、スマホをプリントスの天井にセットします。スマホをセットする際は、プリントしたい写真を表示しておきましょう。
スマホをセットしたらプリントス本体のシャッターを切ってください。その後、フィルム排出ツマミを回すと、チェキプリントが出てきます。
出てきた写真は四隅がぼんやりと暗くなっており、レトロな雰囲気を醸し出しています。写真が明るすぎたり暗すぎたりする場合は、スマホのディスプレイの明るさを調節してみましょう。
また、一度シャッターを切った後でスマホの画像を変えて再度撮影すれば、2つの写真が重なった二重露光の写真を撮ることもできます。
サイズの大きいプリントも対応の据え置き型「カラリオ EP-979A3」
最後に、一般的な家庭向けの据え置き型プリンターも紹介します。「カラリオ EP-979A3」はスタンダードなL判をはじめ、2L判や最大A3サイズまでプリントすることが可能です。
写真のプリントはもちろん、書類は年賀状の印刷など幅広い用途に利用できるので、頻繁にプリンターを使う人は1台持っておくと便利でしょう。スマホに保存してある写真は、専用アプリ「Epson iPrint」をインストールすれば、離れた場所からでもWi-Fi経由でプリントすることができます。
ちなみに、スペースや予算の問題などで購入が難しい場合は、コンビニや家電量販店、インターネットサービスなどからプリントするのも手です。詳しい手順は以下の記事を参考にしてください。
どれがおすすめ? スマホの写真をプリント(現像)する方法まとめ【コンビニ・ネットプリント・家電量販店】
利用イメージ
スマホで専用アプリ「Epson iPrint」を起動し、[プリンター未設定]を選択します。
続けて[プリンター]をタップするとプリンターが表示されるので、これをタップして接続をおこないます。
接続が完了したら、ホーム画面に戻ってプリントしたい写真を選択します。
[写真]をタップして、カメラロールが表示されます。
写真は一度に30枚まで選択可能です。
選び終わったら[次へ]をタップして進みます。
選択した写真が表示されます。右上の設定ボタン(歯車マーク)をタップすると、用紙サイズや印刷部数などが変更できます。設定が決まったら[印刷]を押します。
プリントがスタートし、L判であれば1枚あたり30秒前後でプリントが完了します。
旅行などで撮影した写真を大きなサイズでプリントすると、普段スマホの画面で見ている時とは違った迫力を感じます。
構成・文:藤原達矢
編集:アプリオ編集部