人気ゲームに酷似した「LIME POP」に注意、正体はアドレス帳情報などを盗み出すマルウェア

LIME POP

シマンテックは、LINEの人気ゲーム「LINE POP」に名前がよく似た「LIME POP」というゲームを装ったマルウェアを日本で確認したと、公式ブログで報告している

LIME POPの手口

LIME POP

今回発見されたマルウェアは、昨年の夏以降、様々な変種が確認され活発な動きをみせている「Android.Enesoluty」の亜種とされている。

アプリページへのリンクを含んだスパムメールでダウンロードに誘導するが、spモードメールなどのキャリアメール等を経由して送信されていることが画面から伺える。

LIME POP

リンク先のGoogle Playそっくりのダウンロードページには、「LIME POP」という名のアプリが紹介されている。

アプリはデバイスから個人情報をアップロードできる旨を記載した利用規約へのリンクが最下部にあるが、法律上の抜け道を作る目的とみられる。

LIME POP

アプリを起動すると、ゲームサーバーに接続中という画面が表示される。

数秒後、ネットワーク接続を確認するようにユーザーに指示するが、この間にアドレス帳の情報がマルウェア作成者のサーバーにアップロードされてしまう。

ここ最近、SNSメールのメッセージ内のリンク先にマルウェアが待ち構えている手口が増えている。

巧妙な誘い文句に惑わされ、それらを安易にタップしないように気をつけたい。