7インチタブレットの「Kindle Fire HD」と「Kindle Fire」、電子書籍リーダーの「Kindle Paperwhite」と「Kindle Paperwhite 3G」が発売された。2012年は魅力的なタブレットや電子書籍リーダーが多数リリースされるなかで、「Kindle」シリーズの特徴は何か。まとめた。
Kindle Fire HD
「Kindle Fire HD」は2012年12月19日発売。価格は16GB版が15800円、32GB版が19800円。
アプリ、ゲーム、音楽、電子書籍、インターネットやEメールに対応。FacebookやTwitter、Gmail、Hotmail等と連携可能だ。
1200x800のLCDディスプレイを搭載しており、高画質なHDビデオや美しく鮮明な写真を楽しめる。また、偏光フィルターと反射防止技術を採用し、どんなアングルからでも鮮やかなカラーと深みのあるコントラストを表現する。
オーディオは、ドルビーオーディオやデュアルドライバのステレオスピーカー、音質を自動補正するソフトウェアを搭載しており、音楽では重厚な低音を、映画では迫力の音響を再生することができる。Amazonによると、シーンに合わせてオーディオ設定を自動で最適化するという。また、ヘッドホン使用時には、ヘッドホン用に最適化されるとのこと。
また、デュアルアンテナのWi-FiとMIMO技術(複数の送受信アンテナで通信品質を向上させる技術)を採用しており、データの受信や送信を2つのアンテナで同時に行うことができる。
「Kindle Fire HD」には処理速度の速いデュアルコアプロセッサー(Texas Instruments OMAP 4430 デュアルコア 1.2GHz)とImagination製PowerVR 3Dグラフィックスを搭載しており、ホーム画面でのスクロールはスムーズで、映像の読込は速く、ゲームの操作性も優れている。
バッテリーのパフォーマンスもよく、11時間以上連続使用可能(ビデオや音楽の視聴、読書などの使用時)。
Kindle Fire HDの主なスペック
- ディスプレイ:7インチHD(解像度1280x800)、動画再生720p、IPS液晶
- サイズ:193 mm x 137 mm x 10.3 mm
- 重さ:395g
- ストレージ:16GB(使用可能領域約12.6GB)または32GB(使用可能領域約26.9GB)
- バッテリー:11時間以上連続使用可能(ビデオや音楽の視聴、読書などの使用時)。持続時間はワイヤレス接続時の使用状況や明るさによって異なる
- 充電時間:Kindle PowerFast充電器を使うと4時間で充電可能。他のマイクロUSBの充電アダプタを使用した場合、充電にかかる時間が若干長くなる。同梱のUSB電源ケーブル経由でPCから充電した場合、約10時間かかる
- Wi-Fi:802.11a/b/g/n
- 入出力:USB2.0ポート(マイクロB コネクタ)、マイクロHDMIポート(マイクロDコネクタ)
- オーディオ:3.5mmステレオジャック、ドルビーオーディオ・ステレオスピーカー
- 対応ファイルフォーマット:Kindle(AZW3), TXT, PDF, 保護されていないMOBI、PRC、Audible拡張フォーマット(AAX)、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMP、non-DRM AAC, MP3、MIDI、PCM/WAVE、OGG、WAV、MP4、AAC LC/LTP、HE-AACv1、HE-AACv2、AMR-NB、AMR-WB、HTML5、CSS3、MP4、3GP、VP8(.webm)に対応
- その他の機能:外部音量コントロール、フロントHDカメラ、マイク内蔵、A2DPステレオヘッドホン、ヘッドセット、スピーカー対応のBluetooth内蔵
Kindle Fire
「Kindle Fire」も12月19日発売。価格は12800円。
「Kindle Fire HD」同様、アプリ、ゲーム、音楽、電子書籍、インターネットやEメールに対応し、FacebookやTwitter、Gmail、Hotmail等と連携可能だ。
プロセッサーはTexas Instruments OMAP 4430 デュアルコア 1.2GHzで、「Kindle Fire HD」と同じ。
ストレージは8GB(使用可能領域約5.5GB)。ディスプレイはIPS液晶で解像度が1024x60。バッテリーは約9時間連続使用可能(インターネット、ビデオや音楽の視聴、読書などに使用時)。
オーディオには、「Kindle Fire HD」に搭載されているドルビーオーディオやデュアルドライバのステレオスピーカーがない。
Kindle Fireの主なスペック
- ディスプレイ:7インチ(解像度1024x600)、IPS液晶
- サイズ:189 mm x 120 mm x 11.5 mm
- 重さ:400g
- ストレージ:8GB(使用可能領域約5.5GB)
- バッテリー:約9時間連続使用可能(インターネット、ビデオや音楽の視聴、読書などに使用時)。バッテリー寿命は端末の設定、インターネットやダウンロードなどの使用状況やその他の要因により異なる
- 充電時間:Kindle PowerFast急速充電器を使うと約3時間で充電可能。他のマイクロUSBアダプタを使用した場合、充電にかかる時間が若干長くなる。同梱のUSB電源ケーブル経由でPCから充電した場合、約11時間30分かかる
- Wi-Fi:802.11a/b/g/n
- 入出力:USB2.0ポート(マイクロBコネクタ)
- オーディオ:3.5mmステレオジャック、ステレオスピーカー
- 対応ファイルフォーマット:Kindle(AZW3), TXT, PDF, 保護されていないMOBI、PRC、Audible拡張フォーマット(AAX)、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMP、non-DRM AAC、MP3、MIDI、PCM/WAVE、OGG、WAV、MP4、AAC LC/LTP、HE-AACv1、HE-AACv2、AMR-NB、AMR-WB、HTML5、CSS3、MP4、3GP、VP8(.webm)に対応
Kindle Paperwhite
「Kindle Paperwhite」はワイヤレス接続で簡単に本をダウンロードできる、持ち運びに便利な電子書籍リーダー。発売は11月19日で、価格は7980円。
本物のインクを使用したE Inkスクリーンを採用し、紙と同じ感覚で快適な読書が体験できるよう工夫されている。明るい日差しの中でも、反射を気にせず読書を楽しむことができるという。
重さは213gと軽く、長時間持っていても疲れにくいだろう。
保存できる本は1000冊以上。一回の充電で、最大8週間持つ。内蔵のWi-Fiを経由することで、本を直接ダウンロードすることができる仕組み。
文字サイズは自由に調整することが可能で、8種類の文字サイズから、読みやすくて疲れにくいサイズを選べる。また、ブックマークやメモ、検索、簡易翻訳等、便利な機能が満載。
内蔵のWi-Fi を使うと、60秒で素早く本をダウンロードできる(コミックなど一部を除く)。
Kindle Paperwhiteの主なスペック
- ディスプレイ:6インチ(解像度212ppi)
- サイズ:169 mm x 117 mm x 9.1 mm
- 重さ:213g
- ストレージ:2GB(使用可能領域約1.25 GB)
- バッテリー:明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合、1回の充電で最大8週間利用可能。ワイヤレス接続およびライトの使用によって利用できる時間は異なる
- 充電時間:PCからUSB経由で充電で約4時間
- Wi-Fi:802.11b/g/n
- 対応ファイルフォーマット:Kindle(AZW3)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCに対応。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMPは変換して対応
Kindle Paperwhite 3G
「Kindle Paperwhite 3G」は無料で3G接続が利用できる電子書籍リーダー。こちらも11月19日発売、価格は12980円。
「Kindle Paperwhite 3G」の基本スペックは、「Kindle Paperwhite」とほぼ同じ。月額費用や煩雑な契約は不要で、3G接続が無料なのが特徴(日本国内のみ)。
「Kindleストア」は10月25日よりオープンしており、書籍や文庫、漫画の購入が可能。すでに5万冊以上揃えているとのこと。
Kindle Paperwhite 3Gの主なスペック
- ディスプレイ:6インチ(解像度212ppi)
- サイズ:169 mm x 117 mm x 9.1 mm
- 重さ:222g
- ストレージ:2GB(使用可能領域約1.25 GB)
- バッテリー:明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合、1回の充電で最大8週間利用可能。ワイヤレス接続およびライトの使用によって利用できる時間は異なる
- 充電時間:PCからUSB経由で充電で約4時間
- Wi-Fi:802.11b/g/n
- 対応ファイルフォーマット:Kindle(AZW3)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCに対応。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMPは変換して対応