LINEの返信が遅いと思われるのは何分後?

友だちや恋人、ときに仕事仲間とLINEをしていて、返事が届くまでの時間を気にすることはありませんか。なかなか返事が来ないと「自分のことがどうでもいいのだろうか?」「嫌われたかも?」などと考えてしまうこともあります。

みんなどれくらいのペースで返事しているのか、また、自分で「返信が早い」と思っている人はどの程度いるのかなど、20~30歳代の女性227人にアンケートしてみました。

早く返信する人は3割

返信の早さは人によってまちまち。「あの人はLINEの返信が遅いから」「あの人はすぐに返信してくれる」など、仲間内で話題になることもあるでしょう。口に出さないまでも「この人はなかなか返信が来ない……」と、はなから期待しないように心がける、なんて人もいるかもしれません。

アンケートで「あなたは、LINEの返信が早いほうですか?」と聞いた結果は以下の通り。

LINE 返信 返事 遅い

3割の人が「早く返信する」と答えています。「ふつう」と答えた人が半数近く、「遅い」と答えた人が17%もいます。

どれくらいで返事が遅く感じるのか

先ほどの質問で、違和感を持った人も多いかもしれません。どれくらいで遅く感じるのかは人によって違います。では具体的に、どれくらい間が空くと遅く感じるのでしょうか。

「夜中など特別な場合を除き、どれくらいの間隔が空くと『返信が遅い』と感じますか?」と聞いた結果が以下のグラフです。

LINE 返信 返事 遅い

なぜか、ほとんどの選択肢で20%前後になるという結果に。見事に票が割れました。細かく見ていくと、30分以内で「遅い」と感じるのはさすがに少数派で、9.3%。ただし、5分以内でも「遅い」と感じる人が3.1%いることには驚きです。

半日返信がないと、64%の人が「遅い」と感じるようです。さすがに、半数以上でした。その一方で、2日以上の間隔が空いてようやく「遅い」と感じる人が19.4%も。人によって、こんなにも感覚が違うものなんですね。

ちなみに、「LINEの返信が早いほうですか?」の質問に、「返信が遅いと感じる時間」をかけ合わせたグラフがこちら。

LINE 返信 返事 遅い

自分自身の返信を「早い」と思っている人の半数以上が、数時間の間隔が空くと「遅い」と感じていることがわかります。早く返信をくれる人に対しては、半日以内の返信を心がけるとトラブルになりにくいでしょう。

また、自分自身の返信が「遅い」と感じている人は、相手に対してもおおらか。遅いと感じるのが「2日以上の人」の割合が35.8%にも上りました。

どんなときに返信が遅くなるのか

LINEは「既読」のマークが表示されるため、「読んだのに返信をくれない」「読んでもいない」ということが分かってしまいます。相手の返信が遅いときにやきもきする気持ちは、多くの人にとって身に覚えがあるといえるでしょう。特に気になるのは「なぜ遅いのか」という理由ではないでしょうか。

「どんなときにLINEでの返信を遅くしますか」と尋ねた結果は以下の通りです。

LINE 返信 返事 遅い

もっとも心配される「相手が嫌い」は15.9%と、さほど多くありませんでした。ただし、「相手のことがどうでもいい」は約4人にひとり。「相手と距離を置きたい」は約3人にひとりという結果に。半数以下と多くはないものの、返信が遅い場合には相手が「引き気味」になっている可能性を考えておいたほうがよいのかもしれません。

一方で、半数以上を占めたのが「忙しい」や「内容が返信に困る」という答え。相手が忙しいのはどうにもなりませんが、「返信に困る」は対策ができそうです。「どうする?」のようなあいまいな質問ではなく「AとBどちらがいい?」のような明確な質問にすることで、早く返事をもらえそうです。

返信が遅いとトラブルになる?

返信が遅いと、待っている相手のネガティブな感情が高まります。それによって、トラブルになることも……。「LINEで遅く返信してトラブルになったエピソードを教えてください」と質問したところ、以下のような回答が集まりました。

迷惑を掛けたパターン

大切な方の死の知らせに仕事で対応できなかった時。(25歳・大阪)

グループで私一人が返事に困り返信をしなかったら、みんなの意見がまとまらなくて迷惑をかけてしまった。(39歳・新潟)

映画のチケット予約に関して。結果席が埋まってしまっていた。(24歳・福岡)

友人との飲み会で、主人に迎えを頼んだとき、つい友人との会話に夢中になってしまい、LINEの返事が遅くなり主人を待たせてしまい怒られた。友人との会話中にスマホを見るのも失礼な気がして、スマホを見るタイミングが難しかった。(29歳・愛知)

これらは実質的に迷惑をかけたり、よくないことがあったりしたエピソードです。仕事で気付かず対応できなかったのは仕方ないかもしれませんが、グループで意見を決めるときなど、返信の遅い人がいると困ってしまいます。

また、チケット予約のような急ぎの決めごと、誰かを待たせているときなどは、気をつけたいものです。

相手の気分を害したパターン

遠回しに「返信が遅い」と文句を言われて嫌な気分になった。(21歳・福岡)

次の日に、その人の機嫌が悪くなって気まずくなった。(20歳・和歌山)

相手が「どうでもいいと思われている」と思ったらしく、キレられてブロックされた。(37歳・東京)

他の友達からのLINEを先に返してしまい、それがその友達にバレた(31歳・沖縄)

具体的に迷惑を掛けたわけではないのに、気分を害してしまうケースもあります。相手の気持ちはなかなか見えないので、実はこれが一番怖いのではないでしょうか。

さらには返信の早さだけでなく、順番も気をつけなくてはいけないようです。自分のメッセージが放っておかれて、他の人に返信していたら、面白くない気持ちになるのも分かります。

トラブルとは無縁のパターン

私の返信が遅いことはあらかじめ言っておくので、トラブルというほどの事態にはなったことはないと思う。(29歳・奈良)

返事ごときでトラブルおこすような人とは関わっていない。(26歳・東京)

返信が遅いと自覚している人は、LINEの交換時に伝えておくと予防策になるようです。最後の回答にあった「そんな人とは関わっていない」というのは潔いですね。

まとめ

LINEの返信スピードは、人によって大きな違いがあることが分かりました。また、返信が遅くなるとトラブルになることも少なくないようです。

まずは相手の感覚を知ることがスムーズなコミュニケーションの秘訣かもしれません。また、遅くてトラブルになりたくなければ、あらかじめ伝えておく予防策も有効ではないでしょうか。

調査方法:Fastask

実施日:2017年1月18日

対象:日常的にLINEを使っている20-30歳代女性(227人)

構成・文:栃尾江美

編集:アプリオ編集部