スマホをリモコン化、自宅の家電をまとめて操作する方法とは──「eRemote」の使い方

スマホからテレビやエアコンなどを操作できるとこんなに便利
2018-10-16 16:12
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スマホを家電のリモコンとして使う方法ーーテレビやエアコンなどを「eRemote」で操作する

テレビやエアコン、照明、スピーカー。家電の多くは、それぞれに付属しているリモコンを使って操作します。しかし、家電が増えればリモコンも増えていくものです。いくつもあるリモコンを使い分けるのも面倒ですし、電池切れも厄介。そこでスマホの「リモコン化」を試みようとしても、アプリ1つで実現できるわけではありません。

そんな中、今ある家電を低コストでスマート家電にできる「eRemote(イーリモート)」なら、Wi-Fi環境さえあれば赤外線式リモコンを使う家電をスマホで操作することが可能です。さらに、外出先からもスマホ経由で家電を遠隔コントロールできるというスグレモノ。この「eRemote」を使って、iPhoneやAndroidスマホをリモコン化する方法を紹介します。

「eRemote」で何ができる?

リモコンのボタンを家電に向かって押すと、ボタン表示どおりに家電が動きます。それは、指示信号を乗せた赤外線をリモコンが発信し、家電がその赤外線を受信しているからです。家電の役割や操作内容によってリモコンから発信される赤外線は異なるため、これまで1機に1台のリモコンが必要でした。その大量のリモコンを、スマホにひとまとめしてくれるのが「eRemote」です。

「eRemote」で何ができる?

多くのスマホには赤外線機能がついていないので、直接テレビやエアコンなどの操作はできません。ところが家電とスマホの間にeRemoteを挟むと、スマホからインターネット経由で発信された「電源オン」などの信号をeRemoteが受信し、赤外線を使って家電に送ってくれるのです。

またeRemoteを使えば、外出先からでも家電の遠隔操作が可能です。帰宅後すぐに快適に過ごせる環境を作れたり、お子さんやペットたちのいるスペースを安全に管理したりといった利点があります。

eRemoteの値段やサイズ感はどのくらい?

eRemoteの価格は9504円(税込)。使い慣れた家電を、スマホと連携が可能な「スマート家電」に買い換えるのはかなりのコストがかかります。それを考えると、今ある家電をeRemoteを使って「スマート家電化」させるのはおトクでしょう。

直径は約14.4cmとスマホよりも一回りほど大きいサイズ感です。赤外線を遮らないために、家電とeRemoteの間に障害物がない環境に設置する必要があります。リビング、子供部屋、ベッドルームなどそれぞれの部屋に複数台を設置しても、専用アプリ「eHOME」でまとめることができるので安心です。なお、eRemote本体に太陽光が直接当たると反応しないため、太陽光は避けるようにしましょう。

eRemoteにはサイズが少し小さめの「eRemote mini」も展開されています。大きな違いは「温度センサー」の有無。eRemote miniには温度感知センサーは搭載されていないため、室温をスマホから管理することができません。eRemoteであれば、外出先から室内の温度が確認できるため、ちゃんとエアコンが作動しているかや、実際の温度は何度かを調べることができます。

国内メーカーの大半の家電をカバー

国内メーカーの大半の家電をカバー

eRemoteは赤外線式リモコンを使用する家電のほとんどに対応。テレビならパナソニックやソニー、東芝、エアコンであれば日立製作所や富士通など、年代や型番に関係なく国内で購入できるほぼすべてのメーカーで使用できます。

利用可能な製品の一覧は専用アプリ「eHome(イーホーム)」から確認できます。マイナーな海外メーカーなどの製品でeRemoteが利用できるか気になる人は、事前にチェックしてみてください。アプリ「eHome」はiOS 9.0以上およびAndroid 4.0.3以上で利用できます。

スマホに家電付属リモコンを全集約する

スマホに家電付属リモコンを全集約することも

照明やエアコン、テレビ、スピーカーなどの家電をスマホアプリで集約できる

eRemoteは各家電の赤外線情報をまとめて記憶できる「学習型リモコン」です。たとえば、リビングにあるエアコンとテレビを、1台のスマホで操作できます。

学習した情報はスマホに記録されており、専用アプリで管理しています。eRemoteとの連携で、使っていた家電がスマート家電になり、複数の家電が1つのアプリに集約されるので、これまで苦労していたリモコン探しがなくなるのは助かります。

スマートスピーカーとの連携で音声操作まで可能

スマートスピーカーとの連携で音声操作まで可能

Image:sound vision

eRemoteは「「Google Home(グーグルホーム)」と「Amazon Echo(アマゾンエコー)」の2つのスマートスピーカーに連携が可能です。

Amazon Echoと連携させて「Alexa(アレクサ)おはよう」と発音したら、eRemoteがテレビやエアコンなどの電源をつけるといった操作ができます。料理などで手が離せないなど忙しいときに、音声コントロール機能は便利です。

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【基本編】スマホをリモコン化する(eRemoteの初期設定と使い方)

実際にeRemoteを使ってみます。eRemote本体と専用アプリのダウンロードが必要になるので、一つひとつ手順を追って説明していきます。

ユーザー登録・初期設定

ユーザー登録・初期設定

最初にeRemoteを設置しましょう。付属品はACアダプターのみです。本体は三角形で、約14.4cmと、スマホより一回り大きいサイズ感です。

360度すべての方向に飛ばせる赤外線の送信可能距離は10メートルで、広めのリビングでも問題なく利用できるでしょう。ただし設置する場合は、eRemoteと家電の間に障害物が入らないように注意してください。

障害物がない場所にeRemoteを置く必要がある

障害物がない場所にeRemoteを置く必要がある

また、テレビの裏に置くと反応しなかったので、テレビ付近に設置する場合は写真のように正面に置くといいでしょう。

「eHomeアプリ」をダウンロードして、ユーザー登録「eHomeアプリ」をダウンロードして、ユーザー登録

eRemoteの設置場所がだいたい定まったら、「eHomeアプリ」をダウンロードして、ユーザー登録をしていきます。ユーザー登録はFacebookアカウント、電話番号、メールアドレスを使って登録できます。

メールアドレスを使ってユーザー登録

今回はメールアドレスを利用しました。

メールアドレスを入力後、利用規約とプライバシーポリシーを読み、同意の☑を入力後、[認証コードを送ります]で進みましょう。

メールアドレスを使ってユーザー登録メールアドレスを使ってユーザー登録

メールアドレスを登録すると、認証コードが発行されます。

登録したメールアドレス宛に届いた4桁のコードと任意のパスワードを60秒以内に入力して[次へ]をタップしてください。

メールアドレスを使ってユーザー登録 メールアドレスを使ってユーザー登録

[使用開始]をタップすると、地域設定画面へ移るので[Japan]を選択すれば完了です。

自宅のWi-FiとeRemoteを接続させる

自宅のWi-FiとeRemoteを接続させる自宅のWi-FiとeRemoteを接続させる

続けて、自宅にある無線LAN(Wi-Fi)とeRemoteを接続しましょう。対応している規格は「IEEE802.11b/g/n」です。画面真ん中の[デバイスを追加]をタップ後に、デバイス画面で[eRemote]を選択してください。

自宅のWi-FiとeRemoteを接続させる自宅のWi-FiとeRemoteを接続させる

[次へ]をタップすると「ネットワークを選択」の画面が表示されるので、パスワード欄に該当のWi-Fiパスワードを入力します。別のWi-Fiに接続する場合は[Wi-Fiを切替]から新たに選択してパスワードを入力してください。

自宅のWi-FiとeRemoteを接続させる

「追加完了」の表示でWi-FiとeRemoteの接続が成功です。

家電リモコンとeRemoteを繋げて、スマホで操作する

Wi-Fi設定が完了したら、家電リモコンをeRemoteに登録していきます。ここでは、テレビを例に紹介します。

家電リモコンとeRemoteを繋げる家電リモコンとeRemoteを繋げる

ホーム画面の[デバイスを追加]→[eRemote]の順に進むと、リモコンパネル選択画面へと遷移します。利用する家電の[テレビ]をタップして、メーカーを選択しましょう。

メインメーカーのリモコン内容はすでにセットされているため、メーカー選択のみでリモコンがアプリにインストールされます。メーカー検索しても対応がない家電は、手動でリモコンを追加、カスタマイズができます(後述)。

家電リモコンとeRemoteを繋げる

手動マッチング画面。実際に機能するかどうか、テストを行う

さっそく「手動マッチング」画面で、スマホからテレビが操作できるかテストをしてみましょう。

家電リモコンとeRemoteを繋げる 

テレビに向かって、普段のリモコンと同じようにスマホから電源オンをする様子

最初は、電源のオン/オフができるかの確認です。

画面中央に表示された[テストボタン]をタップして、テレビの電源がつくかどうかチェックします。テレビが正常にオンになったら[はい]を選んでください。

家電リモコンとeRemoteを繋げる家電リモコンとeRemoteを繋げる

電源がつくことを確認したら、ボリュームの上げ下げと、チャンネルの切り替えがスマホからできることを順番に試します。テスト自体は3分程度でした。

これで、テレビリモコンの初期設定は完了です。

家電リモコンとeRemoteを繋げる

テスト終了後、スマホのリモコンからテレビ操作をしている様子

テストが終わると、スマホにリモコン画面が表示されて、テレビを操作できるようになります。

反応速度や距離も付属のリモコンと差はありません。リビングに入ったら、手に持っているスマホですぐにテレビがつけられるので、リモコンを探さずにすみ、快適でした。

初期設定で自動登録されなかった機能はどうやって追加する?

ここまでの手順だけでもテレビのリモコンをスマホに読み込むことができました。しかし、初期状態のみでの操作範囲は限られてきます。また、海外のマイナーな家電メーカーによっては、初期登録に対応していない場合があります。そんなときはeRemoteの学習機能を使って、手動で新しいボタンを追加すれば解決できます。

初期設定でできる操作範囲は限られている

初期設定では以下の項目に対応できます。

  • 電源オン/オフ
  • チャンネルの切り替え
  • ボリュームの調整
  • 入力切り替え
  • 消音
  • 十字キーとOKボタン

基本的な操作には対応していますが、例えば番組表を見たり、データ放送といった、家電リモコンについている機能はありません。海外ブランドの家電に至ってはそもそも初期登録に対応していない場合もあるので、各項目をスマホ内のリモコンに学習させる必要があります。

手動で新しく「番組表」を追加する

手動で新しく「番組表」を追加する

初期登録の段階では対応していなかった「番組表」を追加していきます。

手動で新しく「番組表」を追加する手動で新しく「番組表」を追加する

リモコン画面右下にある[More]から次の画面左上の[+]をタップすると、「リモコンをeRemoteに向けて、学習したボタンを押してください」と表示されます。

手動で新しく「番組表」を追加する

リモコンの「番組表」を、eRemoteに向かって押している様子

eRemoteに向かってリモコンの「番組表」を押します。学習させるときは、リモコンとeRemote本体を20cm以内に近づけて実行してください。

手動で新しく「番組表」を追加する

eRemoteの学習が正常におこなわれたので、[番組表]ボタンの登録後、スマホのリモコン画面に追加が確認できました。これで次からは[more]から番組表ボタンを押せば、番組表が見られるようになります。

手動で新しく「番組表」を追加する

同じ要領で、自分が使いたい機能を順次追加していってください。上の画面のように、付属のリモコンに表示されている一通りの機能をスマホのリモコンに追加することも可能ですが、登録順に上から表示され、下のボタンを押すにはスクロールする必要があるため、やや不便です。

ボタンの位置を変更することはできないので、頻繁に使うボタンを先に登録したほうが良いでしょう。

【応用編】eRemoteをもっと使いこなす3つのワザ

ここまで基本的なeRemoteの設定・使用方法を説明しました。さらにeRemoteには、「外出先からのコントロール」や「シーン別に操作をまとめてボタン化できる設定」など便利な機能があります。

遠隔操作で外出先からでも簡単に家電をコントロールできる

外出先から家電をコントロール

スマホならではの便利機能が、リモートでの操作です。会社など外出先からでもスマホを経由してeRemoteで自宅の家電を操作できます。

例えば、ペットを飼っている家庭では、日中の暑い時間だけエアコンをオンにすれば、熱中症を防げます。また、退社のタイミングでエアコンをオンにしておけば、家に帰ったらすぐに涼むことができます。自宅で使用するのと同じように、遠隔で家電のオン・オフや温度調整ができるのです。

また、温度センサーによって室温がわかるので、スマホの指示通りエアコンがオンになっているかどうかや、エアコンの温度設定をどうするかの目安にもなります。

スマホの充電が切れても、タイマー設定などは機能する

途中でスマホの充電がなくなり電源が入らなくなった場合も、タイマーなどの設定は実行されます。家電自体にタイマー設定機能がない場合でもeRemoteではタイマーを自分でカスタマイズして作れるので、遠隔で家電を操作する際、役立ちます。

スマホを紛失した場合eRemoteは使えないの?

スマホを紛失してしまった場合、eRemoteの本体をリセットさせれば学習データも自動でリセットされる仕組みになっています。ただし、一度リセットしたeRemoteは再学習をさせる必要があるため、新しい携帯にアプリをダウンロードし、セットアップを行ってください。

シーンや用途別に、いくつかの操作をまとめてボタン化できる

テレビやエアコンなど、複数の家電製品に事前に命令を設定しておくことで、シーン別に自分だけのパターンを登録できます。「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」といった操作を、タップ一つでまとめて動かせるということです。今回はこの操作を1つのボタンにしようとおもいます。

「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる

「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる

まずは、ホーム画面下の[シーン]をタップし、次の画面の左上[+]でシーンを追加します。

ここでいう「シーン」とはボタンの名前のようなものです。ひと目見てどの場面で使用したいかわかるシーン名をおすすめします。

「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる

今回は朝向けに「おはようシーン」というタイトルを付けました。

右上の[保存]をタップします。

「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる

保存後、[シーン名]に「おはようシーン」と出てくるので、すぐ下の[+]をタップします。

まずは「テレビの電源を入れてチャンネル4にする」ところまでを登録するので、テレビを選びます。

「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる

1つのシーンにいくつかの操作を入れるときは[+]で追加していく。操作を1回入れると、その都度[+]から追加する必要がある

リモコン画面の[電源]ボタンをタップします。するとシーン画面へ戻り、最初の操作として[テレビ電源]が追加されました。[+]の追加ボタンで、動線を増やしていきます。[123]ボタンから、チャンネル番号「4」を選択しました。

ここまででテレビの操作「電源を入れてチャンネルを4にする」は登録完了です。「エアコンを25度の冷房にする」をここに追加していきましょう。

「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる

[+]から[エアコン]を選びます。

「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる

テレビとエアコンの一連の操作が動線上に表示される

「電源」のオンと一緒に「冷房」、温度「25度」を選択してください。エアコンの場合、温度や風量などをまとめて選択できました。

これで、「おはようシーン」に複数の操作が登録されたので、右上の「保存」をタップしましょう。

「テレビの4チャンネルをつけて、エアコンを25度の冷房にする」を1つのボタンにまとめる

「シーン」一覧に「おはようシーン」が追加されました。朝起きてこのボタンをタップすれば、テレビとエアコンを指定した通りに同時に起動できます。

複数のスマホでリモコンを共有する

一度登録した設定を家族など複数人で共有することも可能です。

複数のスマホでリモコンを共有する複数のスマホでリモコンを共有する複数のスマホでリモコンを共有する

ホーム画面右上にある[my home]をタップしてください。

ホームリストから[my home]を選び、もう一度[my home]でQRコードを呼び出せます。

複数のスマホでリモコンを共有する

QRコードが表示されるので、利用したいスマホ(追加したいスマホ)で読み込んでください。

使ってみた感想

筆者はどこへ行く時も大抵スマホを手にしており、リビングに入ってすぐにテレビを操作できるのは想像以上に快適でした。特に実家など家族で暮らしている家庭では、前の人が使ったリモコンを探し回らずにすみ、重宝するでしょう。外出先からも操作できるので、子どもやペットを置いて出かける人にもおすすめです。

あとは、テレビリモコンなどの初期登録されていない機能をもっと簡単に追加できたり、ボタンの配置を変更できればもっと使いやすくなると思うので、今後のアップデートで改善してほしいところです。

構成・文:藤原達矢

編集:アプリオ編集部

EDITED BY BOTAN