iPhoneの携帯通話料金がタダになる「FaceTime」とは? 初期設定から使い方まで徹底解説

2017-03-07 11:58

FaceTime

「FaceTime」は、iPhoneiPad、Macの間で使える無料通話サービスです。FaceTimeの機能は、ビデオ通話(FaceTime)と音声通話(FaceTimeオーディオ)の2つ。お互いに顔を見ながら会話をしたり、電話と同じように音声で通話ができます。

iPhoneユーザーである家族や友人同士で電話するときにFaceTimeを使えば、大手携帯会社に割高な通話料を払う必要はありません。モバイルデータ通信でFaceTimeを利用するとしても、消費するパケット通信量にかかる料金は通話料に比べてかなり格安であることに加え、通話の音質も問題ないレベルだからです。

こ記事ではFaceTimeの設定方法や使い方を解説します。

検証端末:iPhone 7(iOS 10.2.1)、iPad(iOS 10.2)

FaceTimeの魅力

FaceTimeのウリは、非常に手軽な設定だけでビデオ通話機能と音声通話機能を無料で使えることです。

同様の機能であれば、LINESkypeといったメジャーなサービスでも提供されており、実際にこれらを利用している人は多いでしょう。しかし、LINEやSkypeの場合、そもそも「どうやってインスールするの?どうやって相手を登録するの?」と疑問に思うような人にとっては、少し敷居が高く感じるかもしれません。

FaceTime/Skype/LINE

この点、FaceTimeならば特別な設定なしに利用できます。FaceTimeを使うためのアプリは最初からインストールされており、ふつうはFaceTimeがデフォルトで有効化されているからです。もし使えないようであれば、FaceTimeが有効になっているかを確認したり、Apple IDでサインインしたりするという、最小限の設定が必要となりますが、特に難しいことはありません。

電話をかけるときも、携帯電話の番号やメールアドレスをそのまま入力するだけで、連絡先に登録しておく必要すらありません。連絡先に登録されている相手なら、「電話」アプリの「連絡先」などから呼び出すことも可能。スマホやPCに慣れていないビギナーでも、すぐに使い始めることができます。

また、FaceTimeは無料で使えるので、通信費の節約にもなります。国内外のどこにいても、Wi-Fiを利用すれば、24時間いつかけても無料です。ただしWi-Fiが利用できない環境では、モバイルデータ通信契約が必要。パケット通信費がかかるため、定額プランを利用していない場合は、電話をかける側も受ける側も気にとめておく必要があります。とはいえ、FaceTimeで使われるデータ通信量は大したサイズではない(下記記事参照)ので、大手携帯会社でかけ放題プランを契約していないユーザーや格安SIMユーザーにとっては福音となるはずです。

「無料通話」に要注意、LINEもiPhoneのFaceTimeオーディオも実質的に無料ではない

FaceTimeの対応端末

FaceTimeを利用できるのは、以下の端末です。この数年以内に購入したiOS端末、MacならばFaceTimeを制限なく利用できます。

  • iPhone 4以降
  • iPad 2以降/iPad mini/iPad Pro
  • iPod touch 第4世代以降(音声通話はiPod touch 第5世代で対応)
  • Mac OS X v10.6.4 Snow Leopard以降

なお、Wi-Fi環境で利用するには、iPhone 4s以降とiPad 第3世代以降が必要です。

FaceTimeを設定する

FaceTimeを利用するには、「設定」アプリを起動して、「FaceTime」をオンにします。iPhoneならば、これでFaceTimeの設定は完了。LINEやSkypeなどと比べても圧倒的にかんたんです。

ただし、メールアドレスで通話を発信・着信したいときや、iPadないしMacでFaceTimeを利用したい場合は、Apple IDでのサインインが必要となります。また、デバイス単体で発着信先として電話番号を利用できるのはiPhoneのみ。iPadだと、Wi-Fiモデルで電話番号を使えないのは当然として、セルラーモデルであってもデータ通信契約番号としての電話番号は利用できず、メールアドレスによってFaceTime通話を着信することになります。

発信時
iPhone iPad Mac
電話番号 × × ※1
Apple ID
その他のアドレス × × ×
着信時
iPhone iPad Mac
電話番号 × × ※1
Apple ID
その他のアドレス

※1…同一Wi-Fiに接続しているiPhoneを経由して、iPhoneの電話番号とモバイルデータ通信で通話する機能あり

もちろん、相手とFaceTimeで通話するには、相手側のiPhoneやMacでFaceTimeを有効にしてもらっておく必要があります。

iPhoneでFaceTimeを設定する

1「設定」アプリを開く

iPhone:設定アプリホーム画面で「設定」アプリをタップします。

2「FaceTime」をタップする

iPhone:FaceTime

[FaceTime]をタップします

3FaceTimeをオンにする

iPhone:FaceTime

[FaceTime]がオフになっていれば、これをオンにします。iPhoneであれば、この設定だけで電話番号によるFaceTime利用が可能になります。

以上でiPhoneでFaceTimeを使うための最低限の設定は完了です。

iPhoneでメールアドレスによって発着信したい場合

iPhoneの場合、FaceTimeの利用自体にはApple IDのサインインは不要ですが、発信または着信のためのメールアドレスの追加にはApple IDへのサインインが求められます。メールアドレスで発着信したければ、[FaceTimeにApple IDを利用]をタップしてApple IDにサインインしてください。

【iPhone】忘れたApple IDのメールアドレスを確認できる4つの方法

iPhone:FaceTimeをApple IDで使う

また、必要であれば[別のメールを追加」/[メールを追加]をタップして、着信用のメールアドレスを追加できます。Apple IDのほかにメインで利用しているメールアドレスがあれば追加しておくことで、他のユーザーからの電話を受けやすくなります。

iPhone:FaceTimeに別のメールアドレスを追加する

「発信者番号」は、初期設定で電話番号が選択されています。発信時に電話番号を隠しておきたければ、Apple IDを発信者番号に設定することもできます。

iPadでFaceTimeを設定する

iPadでFaceTimeを利用する場合は、[FaceTimeにApple IDを利用]をタップして、Apple IDにサインインします。iPadでは電話番号を使えないので、原則としてApple ID(Appleのアカウントとして登録したメールアドレス)がFaceTime用の連絡先情報として使われます。もっとも、iPhoneの場合と同様に、Apple IDとは別に着信用のメールアドレスを追加することも可能です(発信はApple IDで固定)。

iPad:FaceTime

サインインが完了すると、着信用の連絡先情報としてApple IDが追加される

MacでFaceTimeを設定する

MacでFaceTimeを利用する場合は、「アプリケーション」にインストールされている「FaceTime.app」を起動して、Apple IDでサインインします。

Mac:FaceTime

Macで利用するときはApple IDが必須。サインインするとFaceTimeがオンになる

ちなみに、同じWi-Fiに接続しているiPhoneがあれば、MacからのFaceTime発信にiPhoneの電話番号を使うように設定することもできます。

Mac:FaceTime

MacでFaceTimeオーディオ

FaceTimeの使い方:発信編

設定が済んだら、さっそく電話をかけてみましょう。通話をするには、相手の電話番号または(相手が着信用に登録済みの)Apple ID/メールアドレスを入力し、ビデオ通話または音声通話のアイコンをタップします。

連絡先に登録されている相手なら、名前を入力することでもビデオ通話や音声通話のアイコンをタップできます。

FaceTime(ビデオ通話)のかけ方

まずはビデオ通話を試してみます。

1「FaceTime」を開く

iPhone:FaceTimeアプリ

「FaceTime」アプリをタップして起動します。

2連絡先を入力する

iPhone:FaceTimeアプリで発信先を入力

[名前/メールアドレス/電話番号を入力]という部分をタップして、連絡先を入力します。

3ビデオ通話のアイコンをタップする

iPhone:FaceTimeアプリのビデオ通話ボタン

ビデオ通話のアイコンをタップします。

4発信する

iPhone:FaceTimeアプリでビデオ通話を発信

ビデオ通話のリクエストを送信します。

5通話を開始する

iPhone:FaceTimeアプリでビデオ通話

相手が着信に応答するとビデオ通話を開始します。通話を終了するときは通話ボタンをタップします。

FaceTimeオーディオ(音声通話)のかけ方

親しい人が相手であっても「通話中に自分や部屋の様子が筒抜けになってしまうのは嫌」と思う人も多いでしょう。

FaceTimeには音声通話(FaceTimeオーディオ)も用意されており、電話代わりに利用したいならこちらがおすすめ。音声通話の音質は十分にクリアで、携帯会社の電話回線と比べても格段に劣るということはありません。ビデオ通話には積極的になれないという人も、音声通話を実際に使ってみると、意外に「使える」ということがわかるはずです。

音声通話の使い方はビデオ通話とほぼ同じ。ビデオのアイコンの代わりに、電話のアイコンをタップすると音声通話になります。

iPhone:FaceTimeアプリの音声通話ボタンiPhone:FaceTimeアプリで音声通話を発信

左:名前やメールアドレス、電話番号を入力し「音声通話」のアイコンをタップ右:相手がコールを承諾すると通話が始まる

相手からのコールを着信したときは、[応答](緑の受話器ボタン)をタップすれば通話を開始できます。もちろん[拒否]する選択肢もあります。悩むところは特にないでしょう。

iPhone:FaceTimeアプリで音声通話

[後で通知]をタップするとリマインダーに追加でき、[メッセージを送信]をタップすれば簡単なメッセージ(例:現在電話に出られません。)を送信できる

履歴の切り替え

iPhone:FaceTimeアプリでビデオ通話と音声通話を切り替える

ビデオ通話と音声通話の各履歴は、FaceTimeアプリの上部にあるセグメントコントロールで切り替えることが可能。[オーディオ]をタップすると音声通話した相手の履歴が表示されます。

FaceTimeは連絡先や履歴からの利用も便利

ちなみに「連絡先」に登録されている相手なら、連絡先情報からFaceTimeへ発信できます。履歴から相手にかけ直すことも可能です。

iPhone:連絡先情報からFaceTimeを使う

「電話」アプリや「連絡先」アプリから連絡先を開いて、相手を選び、ビデオ通話や音声通話をかけられる

履歴にはFaceTimeの通話履歴も表示されます。タップすればすぐにかけ直すことができます。

iPhone:履歴からFaceTimeを使う

FaceTimeの使い方:着信編

FaceTimeの電話がかかってくると、普通の電話と同じようにロック画面で応答できます。[応答](緑の受話器ボタン)をタップして応答します。ビデオ通話の場合は、カメラの映像が表示されます。

iOS 8以降ではFaceTimeの通話中に電話がかかってくると、割り込み通話機能を利用可能。話し中の通話を切って新しい着信を受けたり、話し中の通話を保留にして新しい着信を受けたり、新しい着信を拒否したりといった各種操作を選択できます。

iPhone:FaceTimeの割り込み通話機能

通話中に電話がかかってくると、割り込み機能を選べる

WindowsやAndroidデバイスとFaceTimeで話せる?

iPhone同士やMacとの通話に便利なFaceTimeですが、今のところWindowsやAndroidでは残念ながら利用できません。

将来的には分かりませんが、現時点で無料のビデオ通話や音声通話を楽しみたいなら、SkypeやLINE、ハングアウトなどFaceTime以外のツールを利用するほかありません。

「LINEオーディオ」とは──iPhoneでLINE無料通話や電話アプリ履歴に表示される新仕様を解説、注意点や無効化の方法も

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