【Apple Pay】SuicaでJR在来線のグリーン車に乗る3つのメリット 買い方から乗り方まで徹底解説

2017-10-01 7:02

JR在来線のグリーン車

iPhone7以降で使える電子ウォレット「Apple Pay」にはSuicaを登録できるので、iPhoneだけで在来線の電車に乗車できます。「Suica」アプリをインストールしてモバイルSuicaの会員登録を済ませておくと、さらにJR在来線グリーン車や新幹線(東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸)に乗車できるようになります。Suicaグリーン券やモバイルSuica特急券なども、iPhoneで購入・利用できるようになるからです。

しかし、これまで物理的なSuicaカードを使ってきて不満がなかった人は、Apple PayのSuicaを使うメリットを今いち把握できていないかもしれません。また、初めてApple Payを通してSuicaグリーン券を使ってみようとしても、ちょっと不安になったり、買い方や乗り方が分からなかったりするユーザーは少なくないでしょう。

そこで今回は、Apple PayのSuicaでJR在来線のグリーン車に乗るメリットを紹介し、実際に乗車する方法を解説します。

Apple PayのSuicaでグリーン車に乗る3つのメリット

Apple PayのSuicaでグリーン車に乗るメリットを3つ紹介します。

メリット1: SuicaのICカードが不要

SuicaのICカードを持ち歩く必要がなく、iPhoneで改札を通って乗車できます。改札を通る際に財布やパスケースを出す煩わしさもありません。

メリット2: Suicaアプリを操作するだけでSuicaグリーン券を購入できる

Suicaグリーン券売機

Suicaグリーン券売機

Suicaカードでグリーン車を利用する場合、Suicaグリーン券売機に並び、Suicaグリーン券を買う必要があります。しかし、Suicaアプリを使えば、手元のスマホでSuicaグリーン券を購入できてしまいます。Suicaグリーン券は当日中有効。駅に入る前に購入しても構いません。

【Apple Pay】Suicaアプリを使えばできる6つのこと

メリット3: モバイルグリーン料金(事前料金と同額)が適用される

グリーン券の料金は、購入日や乗車距離のほか、購入タイミングによっても異なります。乗車前に買う「事前料金」に比べ、乗車後に買う「車内料金」は、一律260円割高です。

グリーン券の料金
事前料金 車内料金
営業キロ 平日 ホリデー 平日 ホリデー
50kmまで 770円 570円 1030円 830円
51km以上 980円 780円 1240円 1040円
※ホリデー:土休日と12月29日〜1月3日

この点、Suicaアプリで購入できるモバイルグリーン券は常に事前料金と同額が適用されます。しかも、たとえグリーン車に乗り込んで発車してしまった後でも、Suicaアプリであれば事前料金で購入可能。グリーン車に乗る前に駅のホームでグリーン券を買いそびれた……という悲劇を回避できます。

Apple PayのSuicaでJR在来線グリーン車に乗車する方法

JR藤沢駅

今回は藤沢駅から東海道線のグリーン車を使ってみました。

まだApple PayでSuicaを利用したことがない人は、持っているSuicaカードをiPhoneに追加しましょう。

iPhone 7でSuicaカードをApple Payに追加する方法と6つの注意点

Apple PayにSuicaカードを追加したら、Suicaグリーン券を購入するために「Suica」アプリをインストールし、[チケット購入・Suica管理]→[会員登録]から会員登録をおこないましょう。

アプリ「Suica」をダウンロード
Suica

手持ちのSuicaカードがない場合、「Suica」アプリからSuicaを新規作成できます。アプリを起動したら、[Suica発行]→[My Suica(記名式)]→[会員登録]と進み、会員登録とともにSuicaを新たに登録できます。

1. Suicaで改札を通る

Apple PayでのSuica追加とモバイルSuicaの会員登録を済ませたら、グリーン車を利用してみましょう。

JRの改札

最初に改札を通ります。残額が足りないときは、以下の記事を参考にチャージしてください。

【Apple Pay】iPhoneでSuicaにチャージする方法 クレジットカードだけでなく現金でもOK

自動改札機のICマークが表示された読み取り部にiPhoneをかざすと、Suicaカードと同じように「ピッ」と反応して改札を通れます。iPhoneのロックを解除する必要はありません。読み取り部にかざすと、iPhoneの画面に入場時点の残高と「完了」マークが表示されます。

2. SuicaアプリでSuicaグリーン券を購入

乗車する前にSuicaグリーン券をアプリから購入しましょう。

Suicaアプリでグリーン車を購入Suicaアプリでグリーン車を購入

Suicaアプリを起動したら[チケットの購入・Suicaの管理]をタップしてください。続けて表示される画面で[Suicaグリーン券]をタップします。

Suicaアプリでグリーン車を購入Suicaアプリでグリーン車を購入

[新規購入]をタップしてください(次回以降は履歴からでも購入可能)。続けて表示される画面で乗車駅と降車駅を入力し、画面右上の[次へ]をタップします。

Suicaアプリでグリーン車を購入

乗車区間と乗車日、および金額が表示されます。確認して問題なければ、SuicaアプリかApple Payに登録してあるクレジットカードで支払いましょう。今回は、Suicaアプリに登録してあるクレジットカードで決済します。画面左下のクレジットカード番号が表示されたボタンをタップしてください。

Suicaアプリでグリーン車を購入Suicaアプリでグリーン車を購入

最終確認画面が表示されるので、確認して問題なければ[購入]をタップします。購入が完了すると「Suicaグリーン券の購入が完了しました」という画面が表示されるので、[OK]をタップすれば、グリーン券の購入手続きは完了です。なお、JR在来線のグリーン車はすべて自由席なので、座席指定はありません。

操作に慣れれば30秒程度で処理できるので、改札を通って乗車するまでの間に購入できます。もし先に電車に乗り込んだ場合でも、席に着く前に購入すればOKです。

なお、以下の点には注意してください。

  • 購入後は利用日や乗車区間は変更できません。乗車区間を間違えてしまった場合は、乗車後に車内のグリーンアテンダントに伝えて、乗車区間の修正処理をお願いしてください。
  • 払い戻しは、購入当日中および未使用の場合に限り、手数料220円で可能です。ただし、払い戻し操作をする前に別のSuicaグリーン券を購入すると、払い戻しができなくなるので気をつけてください。
  • Suicaグリーン券の購入は、1端末につき1人分だけです。登録している複数枚のSuicaを切り替えて、複数人で利用することもできません。

3. グリーン車に乗車

グリーン車

Suicaグリーン券を購入できたら、グリーン車の乗車位置で電車が来るのを待ちましょう。乗車位置の足元にはグリーン車のマークが表示されています。

グリーン車

列車が来たら乗り込み、空いている席に座ります。このとき、座席の上部を確認してください。「グリーン券情報読み取り部」のセンサーが設置されているので、次の手順で着席登録を行いましょう。着席登録を忘れると「グリーン券を購入していないのに座っている」と誤解されて、車内のグリーンアテンダントから確認されるので注意してください。

グリーン車

グリーン券情報読み取り部は、窓側と通路側の2席分設置されています。着席前は、「空席」を表す赤ランプが点灯しています。

グリーン車

座った席のグリーン券情報読み取り部に、iPhoneをかざしてください。

グリーン車

読み取りが完了すると、「着席」を意味する緑ランプが点灯します。

このとき緑ランプが点灯しなければ、エクスプレス設定をしていないSuicaカードでSuicaグリーン券を購入している可能性があります。その場合は、Walletアプリでグリーン券を購入したSuicaカードを選択し、Touch ID認証をおこないながら読み取り部にiPhoneをかざしてください。

グリーン車

これで着席登録は完了です。あとは目的地までリラックスして過ごしましょう。クロスシートで座席が広く快適です。着席登録を済ませていれば、車内改札に声はかけられません。

4. グリーン車を降車

降車時の手続きは特にありません。目的地に着いたら、普通車と同じように降りましょう。降車駅に到着すると、グリーン券情報読み取り部は再び赤ランプに切り替わります。もし、居眠りなどで乗り過ごしてしまった場合は、普通車に移動するかグリーンアテンダントに伝えて、乗車区間の変更処理をしてもらいましょう。

5. iPhoneで改札から出る

JRの改札

降車駅で改札を通るときも、乗車駅と同じようにiPhoneをかざすだけで通過できます。通過時には、残額が表示されます。残額不足で通れないときはチャージしてください。

もし乗車中にiPhoneのバッテリーが切れてしまい、読み取り部にかざしても反応しないときは、改札横の事務室で駅員さんに申し出てください。切符を落としたときと同じように、乗車区間を申告して現金での精算となります。後日電源が入ったら、入場記録を解除してもらってください。

取材・文:藤原達矢

構成・編集:アプリオ編集部