「スマートEX」が快適すぎ、新幹線にApple PayのSuicaで乗ってみた 会員登録・EXアプリで予約・乗車の方法から注意点まで徹底解説

2017-10-03 8:06

新幹線「スマートEX」

JR東海とJR西日本は2017年9月30日、東海道・山陽新幹線に交通系ICカードを使って乗車できる年会費無料のネット予約サービス「スマートEX」を開始しました。

「スマートEX」では、スマホを使えば座席予約から乗降車まで完全なチケットレスな利用が可能。とくに面倒な手続きもありません。みどりの窓口や券売機に並ぶ必要もなく、在来線と同じ感覚で新幹線に乗れてしまいます。

とは言え、何事もサービスを初めて利用する際は不安が付き物でしょう。そこで本記事では、「スマートEX」を活用し、東海道・山陽新幹線にSuicaで乗車する手順を解説。iPhoneApple Payに追加済みのSuicaを利用することにより完全チケットレスで新幹線に乗る方法だけでなく、きっぷ(乗車券・新幹線特定特急券)を発券して乗車する方法も紹介します。

1.「スマートEX」サイトで会員登録

まず、「スマートEX」の会員登録をおこないます。

とくに必要なものは、クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB/アメックス/ダイナースクラブ)のみ。交通系ICカードは任意登録ですが、未登録だと券売機での乗車券・特急券の発券が必要となります。

スマートEXスマートEX

左:「スマートEX」公式サイト右:会員登録の案内メール

ブラウザでスマートEX(公式サイト)にアクセスし、[会員登録]→[会員登録]とクリック。メールアドレスを入力して[OK メール送信]をクリックすると、会員登録の案内メールが送信されます。メールアプリで受信したメールを開き、自分の環境に応じたURLをクリックしましょう。

スマートEX

会員規約

会員規約を確認し、[規約及び特約の内容に同意します。]にチェックを入れ、[OK 同意する]をクリックします。

スマートEXスマートEX

左:お客様情報を入力右:交通系ICカードを登録

お客様情報を入力します。入力が必須なのは、氏名とフリガナ、生年月日、電話番号、クレジットカード、パスワードです。

スマートEXで使える交通系ICカード

Image:https://smart-ex.jp

交通系ICカードを任意登録する場合、ICカード種別とICカード番号を入力します。たとえばモバイルSuicaを登録するには、SuicaID番号を入力します(SuicaID番号はSuicaアプリで確認できます)。登録できる交通系ICカードは10種類です(Kitaca/PASMO/Suica/manaca/TOICA/PiTaPa/ICOCA/はやかけん/nimoca/SUGOCA)。

入力が済んだら、画面最下部の[OK 確認画面へ]をクリック。確認画面に移動するので、内容を確認し、[OK 登録する]をクリックします。

スマートEX

会員IDが発行され、会員登録が完了

これで会員登録は完了です。会員IDとパスワードは後ほど必要となります。

2.「EXアプリ」などで新幹線をネット予約

新幹線の座席は「EXアプリ」やウェブサイトから予約できます。ここでは「EXアプリ」を使って予約する手順を紹介します。

まず「EXアプリ」をインストールします。

スマートEX

スマートEX会員としてログイン

アプリを起動し、「ご利用のサービス・会員」で[スマートEX会員]を選択し、会員IDとパスワードを入力したら、[ログインする]をタップします。Touch IDを利用したログインも可能です。

スマートEX

「新規予約」画面

「新規予約」画面で座席を予約します。画面上部のメニューで[時刻指定][列車名指定][自由席]のいずれかを選択(初期状態では[時刻指定]が選択済み)。スマートEX指定席(普通車/グリーン車)を予約する場合は、[時刻指定][列車名指定]を選ぶ必要があります。

スマートEXスマートEX

左:列車を選択して、座席の種類を選ぶ右:指定席では空き座席を確認して予約可能

選択したメニューに応じて、乗車日や乗車時刻、乗車駅・降車駅、列車番号、乗継駅、人数、その他(喫煙車や喫煙ルーム付近の禁煙車のみ検索/ひかり・さくら・こだまのみ検索)などをタップし、各項目を設定して、[検索]をタップします。

[時刻指定]の場合、列車選択と商品選択(スマートEX指定席/スマートEX自由席)、座席選択(初期状態では[指定しない]。[指定しない]をタップすれば、列(窓側A列など)を指定できる。[座席表から選択する]をタップすれば、シートマップで予約状況を確認して指定できる)をおこないます。

[列車名指定]の場合は、列車種別と列車番号を選択し、[時刻指定]と同様に商品選択などをおこないます。

スマートEX

予約内容の最終確認

条件指定が済んだら、クレジットカードのセキュリティコードを入力し、[この内容で予約(購入)する]をタップします。これで予約(購入)完了です。

予約内容の一覧は、画面下部のバーをタップするか、メニューで[予約一覧]を選べば確認できます。

予約内容の変更は、交通系ICカードでの改札入場前またはきっぷ受取前で、予約している列車の発車時刻前までなら可能(受付時間:5時30分から23時30分)。変更先として指定できる列車は、発車時刻4分前までの列車です。予約の払戻しもできますが、原則として片道310円の手数料を取られます。

予約の払戻について | 予約ガイド | スマートEX

3. 新幹線に乗る

筆者が実際にスマートEXで予約して新幹線に乗ってみました。今回はiPhoneのApple Payに追加してあるSuicaを使いましたが、Androidスマホに登録してあるモバイルSuicaや物理的な交通系ICカードも使えます。

1人で乗る場合

スマートEXを使って1人で新幹線に乗る場合、完全チケットレスで新幹線に乗ることができます。本当に簡単です。

筆者が実際に乗車したルートは下記のとおり。

  • JR品川駅→(東海道新幹線)→JR東京駅→(山手線)→JR有楽町駅

まず、品川・東京間の新幹線自由席を予約しました。

スマートEX予約一覧

EXアプリで予約を確認

品川駅の新幹線改札口で改札機のIC読み取り部にiPhoneをかざすと、「EXご利用票」が出てくるので、これを受け取って入場。とりあえずSuicaだけで新幹線のホームにたどり着きました。

スマートEX:EXご利用票(座席のご案内)

いつもの要領で新幹線の改札を通過すると、「EXご利用票」が発行される

新幹線に乗車し、東京駅に到着。東京駅から有楽町駅まで山手線で向かうので、JR乗り換え口で改札機のIC読み取り部にiPhoneをかざし、在来線コンコースに入場しました(在来線区間はSuica残高を使用します)。そして、山手線を使って有楽町駅まで移動。そのまま有楽町駅の改札でiPhoneをかざして出場できました。

モバイルSuica

東京駅から有楽町駅までの乗車料金はSuica残高から引き去られる

いったん予約したら、あとはiPhoneだけで全てが完結。普段からモバイルSuicaを使い慣れているのであれば、在来線に乗るような感覚で新幹線を利用できるのです。

2人以上で乗る場合

次に2人以上で予約する場合です。このケースでは、券売機で乗車券・新幹線特定特急券(以下、きっぷ)を発券する必要が出てきます。

ちなみに、スマートEX会員本人分だけの予約を済ませた後に会員以外の予約を別途おこない、券売機で会員以外の予約分だけを発券すれば、会員本人はチケットレスで改札を通過できます。会員本人以外の分だけの予約・発券も可能です。

筆者が実際に乗車したルートは下記のとおり。

  • JR上野駅→(京浜東北線)→JR東京駅→(東海道新幹線)→JR品川駅

まず、1人で乗るときと同様にして2人分の予約を済ませておき、上野駅で在来線改札口からSuicaで入場して東京駅へ向かいます(きっぷで入場してもOK)。

指定席券売機

EXのきっぷ受取マークがある指定席券売機を探そう

京浜東北線で東京駅まで移動したら、東海道新幹線の改札口近くにある指定席券売機できっぷを下記の流れで発券。EXマークのある受取専用機があれば、同じ手順で発券できます(例:品川駅では改札口に隣接して設置)。

  1. 「EX きっぷ受取」というマークのある券売機で[きっぷ受取]ボタンをタッチ
  2. 予約に使用したクレジットカードを挿入(きちんとした画面がタッチパネルに表示されず迷うかもしれませんが、ランプが点灯しているICカード挿入口に入れて構いません)
  3. スマートEXのログインパスワードを入力して[確定]をタッチ
  4. 予約しておいたきっぷを選択して[発券]をタッチ
  5. きっぷと領収書を受け取る

乗車券・新幹線特定特急券

きっぷと領収書をさくっと発券

2人分の自由席を予約しておいたので、きっぷ2枚と領収書1枚が発券されました。

次に、新幹線の改札口を通過します。今回は在来線からの乗り継ぎであるため、はじめにきっぷを改札機に投入し、つづけてSuicaをタッチしました(在来線にきっぷで入場していれば、重ねて投入します)。

モバイルSuica

東京駅で在来線コンコース内にある新幹線の改札を通過した時点で在来線の運賃が引かれる

その後、東海道新幹線で6分ほどの旅路を終えて、品川に無事到着。品川駅では在来線に乗り換えず、そのまま出場しました。この場合、改札機に投入するのはきっぷだけで大丈夫。もしJRに乗り換えるのであれば、乗り換えの改札機にきっぷを投入し、Suicaをタッチしなければなりません。

領収書は3パターンある

スマートEXでは3パターンの領収書を利用できます。

  • EXご利用票:交通系ICカードの場合、改札入場時にEXご利用票が改札機から発行されます。
  • ご利用票兼領収書:乗車券・新幹線特定特急券の発券時にが発行されます。
  • 領収書表示サービス:スマートEX公式サイトにログインすれば、領収書表示サービスを利用できます。

「スマートEX」の注意点

スマートEXは、その利便性の高さを年会費無料で簡単に享受できる点が大きなメリット。繁忙期を除いて、さまざまなEX早特割も用意されています。新幹線に乗るのは年に数回あるかないか、という程度のライトユーザーにとっては非常にありがたいサービスです。

ただ、スマートEXには、おもにコスト面でいくつか注意すべき点が存在します。

特定都区市内制度が適用されない

たとえば、新幹線で京都駅から東京駅まで乗車するようなケースでは、東京駅で山手線に乗り換えて新宿駅まで行ったとしても、その区間は新幹線の乗車券で乗れる仕組みになっています。いわゆる特定都区市内制度が適用されるからです。

しかし、スマートEXには、この特定都区市内制度が適用されません。在来線利用時は、在来線区間を交通系ICカードの残高から引き去ります。たとえば先ほど解説した事例では、東京・有楽町間と上野・東京間の乗車料金を支払っています。

この点、スマートEXでは通常と比べて200円安い運賃で新幹線に乗ることができますが、そこには特定都区市内制度が不適用となる分を相殺する側面があるのだと思われます。

新幹線の改札できっぷと交通系ICカードを併用する場合、きっぷを先に投入する

新幹線と在来線を乗り換える改札口できっぷ(乗車券・新幹線特定特急券)と交通系ICカードを併用して入出場する場合、きっぷを先に投入する必要があります。在来線のきっぷと新幹線のきっぷを併用するときは、重ねて投入します。

不安であれば下記の公式サイトを参照してください。

交通系ICカードでの乗車方法 | 乗車ガイド | スマートEX

きっぷでの乗車方法 | 乗車ガイド | スマートEX

"安さ"を重要視するなら「エクスプレス予約」の方がおトク

従来型の「エクスプレス予約」は、年会費(税込1080円)が必要ではあるものの、いつでもおトクな会員価格で新幹線を利用できます。頻繁に新幹線を使うのであれば、エクスプレス予約がおすすめです。

なお、エクスプレス予約で登録済みの交通系ICカードはスマートEXに登録できません。

学割や株主優待割引などは利用できない

スマートEXには、学生割引や株主優待割引、ジパング割引などの割引証は利用できません。