iPhoneが「重い」「遅い」時の原因と解消法まとめ

2016-10-14 22:27

iPhoneが「重い」「遅い」時の原因と解消法まとめ

iOS 10などへアップデートした後、あるいは日々iPhoneを使っている中で、動作がもたついて重い、遅くなって困っているということはありませんか。原因は様々ですが、なるべく利便性を損なわず、緩慢になったiPhoneの動きを軽くできる可能性のある設定や改善・解消法をまとめてみました。

iPhoneが重くなる原因とは

iPhoneが「重い」「遅い」と一口に言っても、その症状はアプリの速度低下にはじまり動作が固まる、突然クラッシュするなど多彩です。原因はメモリ(RAM)の空き不足のほか、アプリ単位ではデータが端末に溜まりすぎていることなどが関連していると考えられます。

過去には、iOS 9にアップデートしたらiPhoneの動きが全体的に遅くなったという報告も散見されており、特に古いモデルではそうした現象が顕著なようです。iOS 9とiOS 8.4を比較した上掲の動画でも、その様子を伺い知ることができます。

とはいえ、何が原因となっているのかを正確に特定することは現実的に難しいため、まずは以下で紹介する方法で動作が改善されるか試してみましょう。それでも効果に乏しいという場合には、iPhoneを再起動する、初期化して復元する、修理に出すといったことが必要になるかもしれません。

使っていないアプリを完全に終了させる

起動されたアプリはメモリ上に作業領域を確保しますが、多くのアプリを起動しているとメモリ領域が不足し、動きが遅くなるということが起こり得ます。

iPhone 重い 遅い 解消

そこで、非常に基本的な方法として、使用していないアプリを停止させることが挙げられます。

iPhoneのホームボタンを2度押しすると、現在動いているアプリや過去に使ったアプリがAppスイッチャー画面(マルチタスク画面)に表示されます。使っていないアプリを上にスワイプすることで、完全に終了させましょう。

特にWebページを表示するアプリはメモリ消費量が大きく、Safariなどのブラウザをはじめ、Facebookなども使っていない時は手動で終了させたほうが望ましいといえます。

メモリ解放をおこなう(アプリ不要)

一挙にiPhoneのメモリ解放をおこなうアプリはApp Storeに多数リリースされていますが、ユーザーによっては敬遠する向きもあります。そこで紹介したいのが、iPhone単体でメモリを解放する方法です。手順は以下のとおり。

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  1. ホーム画面で電源ボタンを長押しし、「スライドで電源オフ」の画面を表示させる
  2. その画面が表示された状態でホームボタンを押し続ける(5秒くらい)
  3. 再びホーム画面が表示されれば、メモリ全体が解放されている

メモリの解放をおこなうと、作業途中のアプリもリフレッシュされるため、事前に保存をしておくようにしましょう。なお、何度もメモリ解放をおこなうとバッテリー消費を早める可能性もあるので、必要以上に繰り返すことは避けたほうが無難です。

Appのバックグラウンド更新をオフ

iPhoneに様々なアプリをインストールしていると思いますが、その分だけ「Appのバックグラウンド更新」もおこなわれています。これは、アプリを直接起動して使っていない時も裏(バックグラウンド)でコンテンツを更新することを許可しているということです。

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すべてを無効にすることは、利便性を考えるとあまりおすすめできませんが、更新する必要のないアプリのバックグラウンド更新をオフにすることにより、メモリへの負荷軽減だけでなくデータ通信量やバッテリー消費の節約にもつながります。

設定方法は簡単で、「設定」アプリから[一般]→[Appのバックグラウンド更新]と進み、更新が不要なアプリについてオフにします。

視覚効果を見直す

iPhoneには、画面の切り替えを美しく見せたり、壁紙などを奥行きがあるように表現できる効果が搭載されています。これらをオフにすることにより、CPUやグラフィックなど端末への負担軽減が期待できます。特に“軽くなった”感を得られる効果が高いとされているのが「視差効果」と「透明度」です。

視差効果を減らす

iPhone 重い 遅い 解消

「設定」アプリから[一般]→[アクセシビリティ]→[視差効果を減らす]と進み、[視差効果を減らす]のスイッチをオンにします。

アプリ開閉時やロック画面の解除時のアニメーションなどがすべて簡易化されるため、端末への負荷軽減もさることながら、視覚的にも動作のゆったり感が失われて速くなったように感じるかもしれません。

透明度を下げる

iPhone 重い 遅い 解消

iPhoneのドックやフォルダ、通知センターには背景が透ける視覚効果が施されており、端末への負荷が少なくないとされています。

同じく「設定」アプリから[一般]→[アクセシビリティ]→[コントラストを上げる]と進み、[透明度を下げる]のスイッチをオンにします。

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透明度を下げると上掲のように見た目が変化しますが、こちらも動作の大幅な改善が期待できる方法の一つとなっています。

Spotlight検索の対象やSiriの検索候補の無効化

Spotlight検索の表示も、iPhoneの動作を重たくさせている要因の一つかもしれません。まずSpotlight検索を使っているかどうかの見直し、そしてたとえば連絡先を探す目的でしか使っていないということであれば、それ以外のアプリを検索結果から除外しましょう。

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「設定」アプリから[一般]→[Spotlight検索]と進み、検索結果から除外してもよいアプリ(Spotlight検索自体使っていないならすべてのアプリ)のスイッチをオフにします。

また、iOS 9からは[Siriの検索候補]という項目も登場しており、Siriがユーザーの好みや位置情報などを解析して検索候補を提示する新機能が搭載されました。これも必要なければ無効化することで、動作改善に寄与する可能性があります。

Facebookなど重くなりがちな特定アプリをインストールし直す

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特定のアプリにおいて起動や動作が遅い、よく落ちるといった場合は、そのアプリ内でキャッシュなどのデータが大きくなりすぎているのが要因となっていることも少なくありません。Facebookなどはその代表例といえます。

キャッシュクリアできるアプリを用いるのも手ですが、FacebookやTwitterのようにクラウド上にデータが保存されているアプリなどでは、一度アンインストールした後に再インストールすることにより、動作が軽快になるケースがあります。

アンインストールの方法は、ホーム画面でアプリのアイコンを長押しするとアイコン右上に表示される[×]をタップしてアプリを削除できます。その後App Storeへアクセスし、再びアプリをインストールすればOKです。

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注意したいのは、「アプリをリセットさせる」という手段である点です。たとえば、LINEでは端末内にトーク履歴のデータが保存されますが、この手のアプリをアンインストールすると(バックアップをとっていないと)当該データが消えてしまい、再インストール後も復元できません。

なお、アプリが使用している容量については、「設定」アプリから[一般]→[ストレージとiCloudの使用状況]→[ストレージを管理]と進んで確認できます。

LINEの再インストール前後にすべき6つのこと、データ復元(トーク履歴・スタンプ・友達・グループ・アルバムなど)に必須

Safariのキャッシュ等をクリアする

iPhoneの標準ブラウザ「Safari」もよく使うアプリだけに、動作が重たく感じられることが多いアプリです。もしタブをたくさん開いているなら、閉じましょう。

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Safariは(先に挙げたFacebookなど)サードパーティ製アプリのようにアンインストールできませんが、これまでに蓄積されたCookieやキャッシュ、閲覧履歴を削除することで動作が改善する場合があります。ただし、Webサービスのログイン状態がリセットされるため、再度ログインが必要となります。

方法は簡単で、「設定」アプリから[Safari]と進んで、[履歴とWebサイトデータを消去]をタップすることで削除可能です。なお、[自動入力]→[ユーザー名とパスワード]がオンになっていれば、保存されたパスワードは消えません。

キーボードの予測変換をリセット

iPhone 重い 遅い 解消

キーボード入力がワンテンポ遅れる、もたつくといった症状も多いようです。キーボード入力が遅いと入力ミスも増えるため、ストレスも溜まります。この原因は、使えば使うほど学習機能によって蓄積される予測変換のデータが重くなっていると考えられています。

これをリセットすることで、キーボードに関する動作は改善されることも多く、予測変換候補のデータはリセットしてしまうわけですが(自分で登録した)ユーザー辞書は削除されないため、試してみたい対処法の一つです。

「設定」アプリから[一般]→[リセット]と進み、[キーボードの変換学習をリセット]をタップします。その後、パスコードを入力して[辞書をリセット]を押せばリセット完了です。

アニメーション効果を完全にオフにする裏ワザ(バグの利用)

「視覚効果を見直す」の項でも触れたように、iPhone(iOS)に搭載されているアプリ起動時や画面切り替え時などのアニメーション効果は、動作を遅く感じさせる一因になっているといえます。これを“軽減”することは設定から可能ですが、iOSのバグを利用することにより、“無効化”して体感速度を大幅アップさせる裏ワザが9to5Macで紹介されています。

手順を下記にまとめました(特に不具合などの報告はないようですが、バグを利用しているため自己責任で実行してください)。

  1. 「設定」アプリから[一般]→[アクセシビリティ]と進み、[AssistiveTouch]をオンにする
  2. ホーム画面に戻り、AssistiveTouchアイコンを画面の右下隅に移動する
  3. ホーム画面をスワイプダウンして「Spotlight検索」を呼び出す。この時、AssistiveTouchアイコンがキーボードの真上の位置に移動するので、その瞬間にタップしてSpotlight検索を閉じる
  4. タイミングがうまく合うとバグが発生し、アニメーション効果がオフになる

うまくいかない場合は、何度か手順を繰り返してみましょう。一度バグを発生させれば、その後AssistiveTouchをオフにしても、端末を再起動しない限り効果は持続します。

※iOSアップデートにより、当該バグが利用できなくなる可能性があります。

再起動・初期化

iPhone 重い 遅い 解消

上記の方法を試してみても解消されない時は、定番ですがiPhoneを再起動してみましょう。

それでも改善がみられない場合、「すべての設定をリセット」することも考慮されますが、リセット後の手間なども考えると、iTunesやiCloudでバックアップを取り、初期化して復元する方法が効果的です。詳しい手順については、下記の特集を参照してください。

iPhoneを初期化して復元する方法、事前にiTunes/iCloudバックアップする手順も紹介