"最強"の「Android M」、Googleが挙げた10個の新機能

Android M

米Googleは現地時間5月28日、開発者カンファレンス「Google I/O」でAndroid OSの最新バージョンとなる「Android M」を発表しました。

Android 5.0 Lollipopが「Android L」として発表された昨年と同様、一般公開に先んじてデベロッパー向けプレビュー版を公開しています(Nexus 5/6/9/Player向け)。

Android M

Android Mは、プラットフォームの基礎部分を改善し、Android 5.0/5.1 Lollipopにおける多数のバグを修正する一方で、アシスタント「Google Now」の新機能やモバイル決済「Android Pay」、指紋認証機能を標準搭載。Googleは、Android Mをもって「これまでで最も強力なAndroidリリース」だとしています。

以下、プレゼンテーションで紹介されたAndroid Mの新機能について、簡単に紹介します。

1. アプリ権限の管理機能

これまでのAndroidでは基本的に、アプリのパーミッション(権限)の許可に関しては一括方式を採用しており、個別の権限について許可・不許可を選択することはできませんでした。

Android M:App Permissions

Android Mでは、ようやくアプリの権限要求に対して個別に対応することができるようになります。たとえば、メッセージアプリのWhatsAppで音声メッセージを送信する場合、最初にマイクへのアクセス許可を求められ、そこで許可の可否を選択できるといった具合です。

Android M:App Permissions

各権限や各アプリごとの許可/不許可の状態は設定画面で一覧でき、個別に設定を変更可能となります。

2. Chromeカスタムタブ機能

Android M:Chrome Custom Tabs

Android Mで新たに導入されるChromeカスタムタブ機能では、従来のアプリ内ブラウザのようにカスタマイズされたChromeを利用できます。

Android M:Chrome Custom Tabs

例として挙げられたのは、Pinterestアプリから外部リンクに移動するケースです。外部サイトを表示しているのがChromeのカスタムタブ。そのタブ内の機能としてPinterest独自のPin機能を利用することもできます。

Chromeを利用するため、サインイン機能やパスワード保存機能、自動入力機能などのほか、Chromeブラウザのメニュー(ページ内検索、共有など)を加工して利用可能となります。

3. アプリ間のリンク連携

アプリ間のリンクをタップすると、どのアプリでリンク先のURLを開くのか選択することなく、アプリ内のコンテンツを直接開くことができるようになります。すでにGoogle検索では、検索結果からアプリ内コンテンツに飛ぶことが可能となっているのと似た機能です。アプリ側のコード変更が必要ですが、おそらく主要なアプリは本機能に対応するものと思われます。

Android M:App Links

たとえば、メール本文にツイートへのリンクがあれば、そのリンクをタップすれば直接Twitterアプリが開くようになります。

4. バッテリーの持ち時間の改善

Android M:Doze

バッテリー関連の新機能「Doze」が導入されます。これは、深夜帯など端末をほとんど使用しない時間帯に端末同期アクティビティを制御することで、バッテリーの持ち時間を改善する機能。Googleによれば、Android M搭載のNexus 9ではバッテリーの待機時間が2倍以上になったとしています。

Android M:USB Type C

端末の充電端子は、新たにUSB Type Cをサポート。裏表を気にせず抜き差しできるため、USBケーブル接続時のストレスが減りそうです。充電時間の短縮なども嬉しいところ。

5. コンテクストを理解する「Now on Tap」(Google Now)

情報を適切なタイミングで届けてくれるGoogle Nowが活躍する場面を広げます。「Now on Tap」と名付けられた新機能では、メッセージアプリやメールアプリなどを開いているとき、そのコンテクストに沿った回答をその場で提供してくれます。

Android M:Now on Tap

たとえば、メールアプリを使用中にメール本文に映画タイトルが含まれていれば映画のレビューやYouTubeへのリンクを表示してくれたり、メッセージアプリ内の会話でレストランの話題があればそのレストラン関連の情報を表示したりします。音楽の再生中にいちいち現在使用中のアプリを離れずとも、必要な情報を入手できるというわけです。

※Google Nowは、GoogleアプリをインストールしておけばiOSでも利用できます。

6. モバイル決済「Android Pay」

Android Pay

かねてから噂されていたNFCモバイル決済システム「Android Pay」が登場します。マスターカードやVISAなどのクレジットカードおよび通信キャリアと連携。Android Payに対応する実店舗やアプリで利用できるようになる予定です。

米国のみのサービスインとなるようです。日本での展開については明らかにされていません。

7. 指紋認証機能のサポート

Android M:指紋認証機能

iOSから遅れること2年、ついにOS標準で指紋認証機能がサポートされます。

ユーザーの指紋を、デバイスのアンロックやGoogle Playでの購入、アプリ内の認証機能に利用できるようになります。もちろん、Android Payにも対応します。

8. コピー・アンド・ペーストの改善

Android M:フローティング・クリップボード・ツールバー

コピペ機能のUIが変更されます。テキストを選択すると、カット・コピー・ペースト(アイコンではなく文字メニュー)のフローティングツールバーが選択範囲の近くに表示されるようになります。

9. ボリューム調節の改良

Android M:ボリューム調節機能

ボリューム調節で、通知・メディア・アラームの音量を変更しやすく改良されます。

10. ダイレクト共有機能

Android M:ダイレクト共有

ダイレクト共有機能では、共有する頻度の高い連絡先やアプリをシステムが学習し、優先的に表示してくれます。インテント機能を利用する際にずらっと並ぶ共有先アプリが自動的に整理されることで、インテントが使いやすくなることを期待して良いかもしれません。