長澤まさみ演じる女詐欺師・ダー子の七変化が凄すぎる──ドラマ『コンフィデンスマンJP』

2018-06-02 13:25

長澤まさみ演じる女詐欺師・ダー子の七変化が凄すぎる──ドラマ『コンフィデンスマンJP』

美しい山々がゴミの塊に見えるのは汚れた窓の仕業か。それとも、キレイ過ぎる窓が真実を浮き彫りにしてしまうのか。嘘と本当、善と悪、正義が一瞬でひっくり返る日本版「コンゲーム(信用詐欺を題材にしたストーリー)」に注目です。

コンフィデンスマンとは、人の信頼を利用して金を騙し取る、いわゆる信用詐欺師のこと。ドラマ『コンフィデンスマンJP』は、そんな3人の信用詐欺師、ダー子・リチャード・ボクちゃんが、欲と金にまみれたターゲットから見事なアイデアで次々と大金を奪い取る、豪快かつゴージャスな痛快詐欺エンターテインメントです。

脚本を手がけたのは、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』をはじめ、『リーガルハイ』シリーズ、『デート~恋とはどんなものかしら~』、『相棒』シリーズなど、これまで数々のヒット作を生み出してきた注目の脚本家・古沢良太氏。3人の関係性や背景をあえて明らかにしないストーリーは、私たちの想像を掻き立てます。そして、ダー子を演じる長澤まさみが「七変化」する完全開花の演技は笑いを超えて驚きの連続。

登場人物全員、騙し騙されてもタダじゃ起きない、抱腹絶倒の一話完結型「コンゲーム」。その興奮を誰かとシェアしたくなるドラマです。

華やかな業界人の隙をつく天才コンフィデンスマンたちの奇想天外な計画

コンフィデンスマンJP 動画配信

ダー子(長澤まさみ)は、ホテルのスイートルームに暮らし、高級お取り寄せグルメの妙な食べ方にハマるかなり変人のコンフィデンスウーマン。財界のドンや大企業社長など、欲深い悪徳富裕層から莫大な資金を回収するため、日夜大胆な計画を練るダー子。抜群の知能ととんでもない集中力をもつ彼女は、ターゲットの懐に入り込むために必要な専門的知識や資格を短期間のうちにマスターしますが、毎回作戦に抜けがあるちょっと天然なところも。

その仲間、リチャード(小日向文世)はどう見ても善良な市民にしか見えない、ベテランコンフィデンスマン。変幻自在のなりきり力で絶対に見破られないまさにプロ中のプロです。そんなエッジの利いた彼らと組むのは、脇が甘く純朴なボクちゃん(東出昌大)。毎回仲間にしっかり騙され、その都度足を洗おうとしますが「かわいいのよ~。やめられないわ」と、ダー子があの手この手で引き戻します。

ある日のターゲットは、公益財団「あかぼし」の会長・赤星栄介(江口洋介)。慈善事業や文化芸術振興などに貢献し、その名を馳せる裏の顔は「日本のゴッドファーザー」。ヤクザとして裏金工作に勤しむ傍ら、部下に忠誠を誓わせて「鉄の結束」で組織を拡大しています。

数十億ともいわれる隠し財産を国税局にマークされている赤星。多額の現金を海外に移送したいはず、と目論んだダー子は貨物船舶の船長に扮したリチャードを赤星の元に送り込みますが、百戦錬磨なはずのリチャードがなぜか見破られボコボコにされてしまいます。

「海は使えない。空しかないわ」。猛勉強の末、3カ月でCAになり、とある格安航空会社に就職したダー子。航空会社社長のドラ息子に扮したボクちゃんと向かった先は……。

天然だけどぬるさのないダー子はアイデアも収穫もとにかくゴージャス

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高額配当で大量に雇ったエキストラを「子猫ちゃん」と呼び、先の冒頭話ではジェット機の乗客、空港職員、警察まで、ターゲットを囲んでいるのは実は全員子猫ちゃん。さらに架空の空港まで作ってしまう、という徹底ぶりには「参りました」の一言。

「真面目に働く?そんなの才能の無駄遣いじゃないっ」。CA、中国人美術商、女医、果ては縄文人に至るまで、ルックス・声色・頭の中すべてを入れ替えてなりきるダー子。色気ゼロの入浴シーンや気持ち悪いハニートラップなど、長澤まさみのコメディエンヌとしての存在感には脱帽です。

「失敗した時に大事なことは助け合わないこと」。基本ふざけて本心の見えないダー子のふとしたセリフが実にシビアで、知恵と教訓に溢れているのが面白いところ。

家族でも友達でもない規格外の3人と、毎話違う業界を舞台に登場する豪華なゲスト陣に目が離せない、スケールの大きさが桁違いのコメディです。

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