撮影した写真のピントを後から変更できる、iPhone向けカメラアプリ「Focos」が結構スゴい

2018-05-02 17:09

Focos

広角・望遠のデュアルカメラを搭載したiPhoneには、被写界深度エフェクトを適用した「ポートレート」モードが搭載されています。今回紹介する「Focos」は、デュアルカメラ搭載iPhone向けのカメラアプリ。ポートレートモード撮影の幅をさらに広げられます。

Focosを使うと、標準カメラアプリのポートレートモードと同様の被写界深度エフェクトを適用した写真を撮ることができます。その最大の特長は、撮影後にピント位置を変更できること。写真を撮ったものの、ピントが微妙にずれていたというのはよくあることですが、Focosでは撮ったあとでピント位置を自由に変更できます。この点が、これまでのカメラアプリにはない新しいところです。

iPhoneのデュアルカメラの可能性をさらに広げるアプリ「Focos」

これまでスマートフォンのカメラはメモ+α程度にしか思っていなかった筆者ですが、デュアルカメラ搭載のiPhoneでその考えは大きく覆されました。ポートレートモードで撮った写真のボケ味のきれいなこと。まるでデジタル一眼で撮影したようで、重たいカメラを持ち歩くことが劇的に減りました。

ただポートレートモードも万能ではなく、「もっと使いやすくならないか」と欲が出てきます。この「もっと」を叶えてくれるのが、今回紹介するFocos。上記画像のように撮影後の写真のピントを簡単に変更することができます。

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左:操作画面はシンプルだ右:アプリの設定画面。HEICにも対応している

Focosアプリを使った写真撮影の方法は、標準カメラアプリと変わりません。ボケ具合を画面上で確認しながら、ピントを合わせたい場所をタッチして撮影します。撮影機能としては、フラッシュのオン・オフのほか、露出やホワイトバランスのマニュアル調整、セルフタイマーなどが利用可能です。

ちなみに標準カメラのポートレートモードで撮影した写真も、Focosを使って後から編集できます。ピント位置の変更やボケのサイズなどを変えられるので、過去に撮った写真を編集するのにも便利です。

ピントを自由に変えられる上、ボケの度合いも後出しで変更できる

撮影を済ませたら、いよいよ編集です。初期状態の「編集モード」では、シャッターを押すと、ただちに編集画面に切り替わります。

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タッチする場所でピントが変わる

ピントの変更方法は実に簡単。画面をタッチすると、触れた部分にピントが合います。撮影後にピントを自由に変更できるというのは妙なものですが、撮影中にピントがずれてしまっても、Focosでは後付けでじっくりピント位置を調節できるので失敗が少なくなります。

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ボケの度合いも自由自在。左がf5.0、右がf1.4

さらに便利なのが、ボケの度合い(ピントが合って見える範囲)を変更できることです。標準カメラのボケ味は完全にアプリまかせですが、Focosではボケの度合いを変更するため、絞り値(F値)を自由に変更できるようになっています。f1.4側(右側)にスライダを動かすことで大口径レンズ並のボケ味を表現したり、反対にf20.0側(左側)にスライダを動かして被写界深度を深くすることでボケ味を少なくすることもできます。

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左:明るさや露出などの調節フィルターやエフェクトも追加できる(一部有料)右:前ボケや後ボケの範囲を変更したり、エフェクトを追加したりできる

このほかにも絞りの形を変更したり、ハイライトを強調したりして、微妙ですが写真の印象を大きく変える調整がおこなえます。また「エフェクト」では、前ボケや後ボケのそれぞれに対して、明るさや彩度を調節することが可能です。いろいろいじることで、もはやiPhoneで撮った写真とは思えない仕上がりになります。

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被写界深度をマスクに写真を合成することも

標準カメラよりもサクサク撮影できる

ピント位置を変えられるというのはとてもキャッチーな機能ですが、使っていて感じるのは、Focosがただピンボケ写真を修正するだけのアプリではないということです。とくに気に入っているのは、撮影スピードが段違いに速くなるという点です。

ポートレートモードはハマればきれいですが、被写体との距離が近すぎたり遠すぎたり、周囲が暗すぎたりすると撮影自体ができません。そのため撮りたいときに、さっと撮れなくてもどかしい思いをすることがよくあります。カメラを起動したあと、画面をスワイプして「ポートレート」にいちいち切り替えなければならないのも、撮影テンポを悪くしていると感じます。

Focosを使っていると、撮影中にこのようなもどかしさを感じることがほとんどありません。アプリを起動すれば、望遠レンズに切り替わっているためすぐに撮影レディの状態です。さらに被写体との距離が近かったり遠かったりしても、とりあえずシャッターを押して写真を撮ることができます。融通の効かないポートレートモードに比べると撮影スピードが断然速いと感じるでしょう。

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「連続撮影モード」ならサクサク撮影できる

ただ「連続撮影モード」で撮影した写真にはボケが付いていないので、あとで編集する必要があります。撮影中はサクサクと快適ですが、枚数が増えるとあとで編集するのが面倒になります。

プロバージョンは中上級者におすすめ

Focosは、ポートレートモードで花ひらいたボケ表現の可能性をさらに発展させたと言ってもよいでしょう。標準カメラのポートレートモードのボケに衝撃を受けた人なら、インストールする価値は十二分にあります。何といっても無料で使えるのですから、試さないのは損というもの。iPhoneで写真を撮影するのが、もっと楽しくなります。

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買い切りから1カ月使える手頃な120円プランを用意

Focosには、一部有料機能もあります。レンズの絞りの形を変更したり、フィルターを利用して市販レンズの写りを再現したりと、マニアックな機能が目白押し。カメラ好きなら思わずニヤリとしてしまうような機能です。エフェクト機能でも、前ボケ、後ボケで異なるエフェクトを加える際に、動きのあるモーションブラーを適用したり、被写界深度をマスクにして霧や雨などの効果を加えたりとさまざまな編集機能が利用できるようになります。

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左:プロバージョンではさまざまなレンズの絞り羽根の形を擬似的に再現可能右:各社のレンズをシミュレート

プロバージョンへアップグレードは買い切りで1200円。1年間(720円)や1カ月(120)利用できるプランも用意されています。カメラとしての基本機能には影響がないので無料版でも十分に楽しめますが、プロバージョンではボケ味の美しさを自在に生かした作品作りが行えます。無料版で撮影の幅を広げ、次にはプロバージョンで作品の幅を広げるというわけです。プロバージョンは中上級者におすすめです。

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