普段スマホを使っていて気になることの代表格として、バッテリーの劣化や消耗が挙げられます。購入時は朝に充電してあれば余裕で1~2日持ったのに、その日の夕方には残量わずかなんてことも。ここまでくると、バッテリー寿命の問題という可能性があります。
スマホのバッテリーには交換時期の目安があります。適切な時期に交換すれば、バッテリー持ちがよくなるだけでなく、動作も軽快になるなど快適にスマホを使えるようになります。そこで本記事では、Androidスマホのバッテリー交換の時期や方法、キャリアごとの修理や補償サービスについてまとめました。
スマホのバッテリーを交換すべき時期やその方法とは?

AQUOS・Xperia・Galaxyなど、端末情報からバッテリーの状態を確認できる機種もある
Androidスマホ・iPhoneに限らず、スマートフォンの多くがバッテリーにリチウムイオン電池を使用しています。パワフルで寿命の長い電池といわれていますが、やはり経年劣化は避けられません。
1回で使える時間が購入時の半分程度になったら、寿命が近づいているサイン。電池パックを交換するタイミングといえます。また、寿命が近づくにつれて、電池パックが膨れる場合があります。これもバッテリー寿命を示唆する現象の一つですが、安全上は問題ないとされています。
バッテリーを交換するには、新たな電池パックを購入する方法と修理に出す方法があります。電池パックを取り外せる機種なら、購入したキャリアで電池パックを購入して自分で交換が可能です。しかし、現在のAndroidスマホはバッテリー内蔵型がほとんどなので、基本的に修理・交換を依頼する必要があります。
各キャリアのバッテリー修理・交換サービス
前述のように、バッテリー(電池パック)の取り外しができない内蔵型の電池を採用している機種の場合、各キャリア等へ修理に出すほかありません。修理代金は機種によって異なるのでわかりにくいですが、各キャリアの公式サイトなどで調べることができます。機種の発売日によっては修理の受付を終了していることもあるため、修理可能な機種であるかもチェックしておきましょう。
それでは、Androidスマホのバッテリー修理・交換にはどれくらいの費用や期間を要するのでしょうか。キャリアごとの修理・交換サービスをまとめました。なお、修理にあたっては、原則としてスマホのデータを初期化しなければならないため、必ずバックアップをとっておくようにしてください。
ソフトバンク
- 修理費用:4950円~8250円
- 修理期間の目安:約2~3週間程度(機種やメーカーによる)
- 申し込み方法:Web(24時間)、電話(9時~20時)、ソフトバンクショップ
- その他の特徴:「あんしん保証パック」「あんしん保証パックプラス」加入中なら1回のみ3300円引き。希望すれば代替機貸出
ソフトバンクのAndroidスマホは、ソフトバンクショップへの持ち込み、あるいはオンラインでの修理申し込み(電話・Web)ができます。どちらも代替機を借りることができ、その引き渡しはショップ受付で即日、オンライン受付で最短翌日です。
バッテリー交換にかかる期間はショップ受付で2~3週間程度なので、早くバッテリーを交換したい場合はソフトバンクショップへ持ち込むといいでしょう。オンライン受付の場合、さらに修理期間を要することもあるそうです。

また、1年以上同一の機種を使用し、「あんしん保証パック」(月額550円)もしくは「あんしん保証パックプラス」(月額715円)に加入していると、内蔵型バッテリー交換修理にかかる代金が3300円割引されます(1回のみ)。
ドコモ
- 修理費用:9240円~1万2650円
- 修理期間の目安:約1~2週間
- 申し込み方法:Web・電話(24時間)またはドコモショップ
- その他の特徴:代替機の貸出しが無料
ドコモのAndroidスマホのバッテリーを交換するには、ドコモショップに持参するか、「オンライン修理受付サービス」で24時間いつでもWebや電話で申し込み可能です。

店舗に行く時間がなかなかとれない時に便利であることは間違いないですし、ショップ持ち込みでも修理代は変わらないので、オンラインで済ませてしまったほうが手間が省けるでしょう。
どちらの場合も修理の申し込み時に伝えると、代替機を無料で貸し出してくれます。修理期間の目安は1~2週間です。内蔵電池交換の代金は9240円~1万2650円と機種によって異なります。また、「ケータイ補償サービス」や「smartあんしん補償」に加入している場合、修理代金上限は3300円となります。
au
- 修理費用:最大5500円(故障紛失サポート・故障紛失サポート with Cloud加入の場合)
- 修理期間の目安:1~2週間
- 申し込み方法:au Style/auショップまたは電話(9時~20時)
- 注意点:故障紛失サポート・故障紛失サポート with Cloudに未加入の場合、修理・交換費用は機種による
auの場合は、auショップへ持って行くか電話で申し込みをおこないます。修理中は代替機を借りられます。修理期間の目安は約1~2週間程度です。

また「故障紛失サポート」や「故障紛失サポート with Cloud」に加入していると、バッテリーが無償で提供されます。条件は同一の電話を1年以上継続利用していると1個、さらに3年以上継続利用で1個と、合計2個が無償で支給されるというものです。
auショップやKDDIお客さまセンターなどで申し込み可能で、宅配便またはメール便で送られます。届くまでには1週間ほどかかります。
楽天モバイル
- 修理費用:メーカーにより異なる
- 修理期間の目安:メーカーにより異なる
- 申し込み方法:各メーカーのサポート(電話・Web・チャット)
- 注意点:楽天モバイルの「スマホ交換保証プラス」「持ち込みスマホあんしん保証」はバッテリー交換対象外
楽天モバイルで購入したAndroidスマホの場合、バッテリーの修理・交換は各メーカーに相談する必要があります。
楽天モバイルで端末購入時に加入できる「スマホ交換保証プラス」も、バッテリーの消耗が早いなどの理由は保証対象外としているため注意が必要です。また「持ち込みスマホあんしん保証」も同様に、バッテリーに関することが原因の交換は保証対象外とされています。
楽天モバイルでも取り扱っている主要メーカーについて後述しているので、あわせて確認してみてください。
LINEMO
- 修理費用:メーカーにより異なる
- 修理期間の目安:メーカーにより異なる
- 申し込み方法:各メーカー・キャリアのサポート(電話・Web・チャット)
- 注意点:「持込端末保証」でのバッテリー交換・端末の交換は保証対象外
LINEMOでは端末の販売をおこなっておらず、バッテリーの修理・交換を受け付けていません。持ち込み端末向けオプションサービスの「持込保証」に加入中でも、バッテリーの消耗が早いといった理由は保証対象外とされています。
LINEMOでソフトバンクのAndroidスマホを利用していて、「あんしん保証パック」や「あんしん保証パックプラス」のオプションが継続しているなら、ソフトバンクショップやオンライン修理を申し込みましょう。
SIMフリースマホをLINEMOで利用している場合、各メーカーのWebサイトにあるサポートページから修理の申し込み方法を確認してください(詳細は後述)。
ahamo
- 修理費用:3300円(ケータイ補償サービス加入の場合)
- 修理期間の目安:約1~2週間
- 申し込み方法:Web(24時間)
- その他の特徴:代替機は2200円で貸出し/eSIM契約者はドコモショップにて受付(オンライン修理申し込み不可)

ahamoで購入したAndroidスマホの場合、「ケータイ補償サービス」に加入していると3300円でバッテリー修理・交換ができます。
Webで修理の受け付けができ、代替機は2200円で貸出が可能です。修理期間は約1~2週間で、代替機が有料であること以外はドコモとほぼ同じサービスです。「ケータイ補償サービス」に加入していない場合、修理費用は機種によって異なります。
なお、ahamoのeSIMを契約している場合、Webでの修理受付ができないためドコモショップでの申し込みとなります。
povo2.0
- 修理費用:メーカーにより異なる
- 修理期間の目安:メーカーにより異なる
- 申し込み方法:各メーカー・キャリアのサポート(電話・Web・チャット)
- 注意点:「スマホ故障サポート」でのバッテリー交換・端末の交換は保証対象外/代替機の貸出不可
povo2.0では端末の販売をおこなっていないため、バッテリーの修理・交換を受け付けていません。持ち込み端末向けオプションサービスの「スマホ保障サポート」に加入中でも、バッテリーの消耗が早いといった理由は保証対象外とのことです。
Androidスマホの購入経路によって申し込み方法が異なり、たとえばauで購入したAndroidスマホをpovo2.0で使っている場合、電話窓口でのみ受付となります。auショップやau styleなどでの修理受付をしていないため注意が必要です。
なお、SIMフリースマホを使っている場合、各メーカーのWebサイトにあるサポートページから修理の申し込み方法を確認してください(詳細は後述)。
ワイモバイル
- 修理費用:3080円~8800円(機種により異なる)
- 修理期間の目安:約2週間
- 申込方法:ワイモバイルショップ(またはソフトバンクのワイモバイル取扱い店)へ持ち込み/電話(10時~19時)
- その他の特徴:ショップに在庫があれば代替機貸出
ワイモバイルで購入したAndroidスマホは、電話で問い合わせをするか、ワイモバイルショップもしくはソフトバンクのワイモバイル取り扱い店へ持ち込みます。修理期間の目安は約2週間で、店舗に在庫があれば代替機の貸出も可能。サービス自体はソフトバンクとほぼ同じです。

また、1年以上同一機種を利用しており、かつ1年以上継続して「故障安心パックプラス」「故障安心パック」「故障安心パック-S」のいずれかに加入していれば、費用が一律で3300円割引されます。
UQモバイル
- 修理費用:最大5500円(故障紛失サポート・故障紛失サポート with Cloud加入の場合)
- 修理期間の目安:約1~2週間
- 申込方法:au style/電話(9時~20時)
- 注意点:UQモバイルで購入した端末の店頭受付はau styleのみ

UQモバイルで購入した端末は、au styleでの店頭受付か電話での申し込みとなります。修理期間は1~2週間で、「故障紛失サポート」か「故障紛失サポート with Cloud」に加入していると負担額は最大5500円。代替機の貸出も可能です。
故障紛失サポートに加入していない場合、機種により修理費用が異なります。費用や条件はauとほぼ同じですが、auショップでの受付をしていないため注意が必要です。
SIMフリースマホの場合
SIMフリースマホを利用している場合、キャリアではなく各メーカーへの問い合わせが必要です。各メーカーのWebページにて、修理サービスの受付や正規代理店での修理サービスを案内しています。
AQUOS
SIMフリーのAQUOSシリーズは、シャープのサポートページからWebで24時間申し込みができ、電話(10時~17時)でも受付が可能です。修理費用の他に、往復の送料が一律2508円必要です。修理費用は機種により異なります。
Google Pixel
Google Pixelシリーズの場合、Googleの正規サービスプロバイダである「iCracked」にバッテリーの交換・修理を申し込みます。近くにiCrackedがあれば持ち込み修理も受付けており、Webから来店予約が必須です。
郵送修理もWebから申し込みでき、郵送修理の場合は発送前に端末の初期化が必要です。修理費用は機種によって異なります。
Xperia
SIMフリーのXperiaシリーズは、ソニーの製品サポート窓口に電話で申し込みをします。修理が必要と判断された場合は受付となりますが、バッテリーは消耗品扱いのため、修理対象となるかはケースバイケースのようです。
Galaxy
Galaxyシリーズの場合、Galaxy Harajukuでの店頭修理と宅配便回収による修理を利用できます。店頭修理の予約と宅配便回収、どちらも申し込みにGalaxyアカウントが必要です。
店頭修理では予約・来店による即日修理が可能で、費用は機種によって異なります。
OPPO
OPPO製SIMフリースマホは、OPPOのサポートページから宅配修理と集荷での修理依頼を申し込めます。修理期間は5営業日が目安です。費用は機種によって異なり、サポートページにて機種ごとの費用を検索できるので、修理を依頼する前に確認しておきましょう。