佐々木希が性に溺れる女を熱演、テレビじゃできない衝撃作『雨が降ると君は優しい』

2017-10-15 20:27

佐々木希が性に溺れる女を熱演、テレビじゃできない衝撃作『雨が降ると君は優しい』

時代の移り変わりか、昨今のテレビ番組は昔に比べておとなしいとよく言われるようになりました。コンプライアンス重視で冒険的な企画が生まれにくく、テレビドラマもかつてのような刺激的な作品が少なくなってきました。

『高校教師』や『聖者の行進』などセンセーショナルな題材をドラマ化し、一世を風靡した脚本家の野島伸司氏は、そんなテレビの風潮を避けるように、ネットドラマに進出し始めています。今年に入ってネットドラマの脚本を2本執筆。本格的に活躍の場をネット配信に移すのかもしれません。

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野島氏が脚本を手掛けたネットドラマのうちの1本である『雨が降ると君は優しい』は、野島氏の3年越しの企画だそうで、地上波ではなかなか実現できなかった企画がHuluで映像化されたものです。清純派のイメージが強かった佐々木希がセックス依存症の妻という大胆な配役で、官能的な大人のラブストーリーを作り上げています。

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大胆な濡れ場も、佐々木希が従来のイメージを覆す

雨が降ると君は優しい

本作の見どころは、何と言っても佐々木希を始めとするキャストの濡れ場を含む大胆な芝居です。玉山鉄二が演じる主人公の立木信夫は、美しい妻・彩と表面上は仲睦まじい夫婦として暮らしています。

しかし、彩は不特定多数の男と関係を持ってしまうセックス依存症で、カウンセリングに通う毎日。夫のことは心から愛していても、身体が言うことを聞かない。そんな心と身体が引き裂かれた葛藤を抱えた女を佐々木希がこれまでの自身のイメージを覆すように演じています。

本作ではアルコール依存症に触れるエピソードもあり、依存というものの実態を赤裸々に描き、その苦しさを丹念に描いています。

立木の上司である敏腕編集長の倉田和馬(陣内孝則)はアルコール依存症に悩まされており、カウンセラーである妻を心配させています。依存症のつらさは実際になってみないとわからないと倉田は言います。周囲に迷惑をかけていることは重々わかっていながら、止められない葛藤。セックス依存症とともに悪いことだと思いながらも止めることができない苦しみがあり、それを周囲が理解することはいかに難しいのかを描いています。

地上波では難しいテーマも実現できるネットドラマの意義

本作はコンプライアンス的に地上波のテレビでは企画が成立しづらく、Huluでなければ描けなかったと野島氏は語っています。

かつて、いじめや障害などの重いテーマをドラマにした野島氏ですが、そうした企画が時代の流れでテレビではやりづらくなった今、ネットドラマに活躍の場を見出していることは注目すべきことなのかもしれません。

有料動画配信は、地上波に比べればまだまだ視聴者数は少ないと言えますが、企画の自由度、多様な価値観を表現できる場としてこれからますます重要になってくるのではないでしょうか。

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構成・文:杉本穂高

編集:アプリオ編集部