7個の視点で「Fire TV Stick」と「Amazon Fire TV」の違いを徹底比較、プライムビデオ・動画をテレビで観るならどっちがオススメ?

2017-08-03 6:49

Fire TV StickとAmazon Fire TV

「Amazonプライムビデオをテレビで見たい。でも、Fire TVデバイスは2種類あって『Fire TV Stick』と『Amazon Fire TV』の違いがよく分からない。どちらを買えばいいのか」ーー。そんな悩みを抱くAmazonユーザーは多そうです。似ている製品名に同じような機能。両者を見比べたとき、何を決め手に購入の意思決定をおこなえばよいのでしょうか。

「性能的に新型のFire TV Stickで十分な気がするけど、安いなりのデメリットが気になる」という不安を感じたり、「大は小を兼ねるのでAmazon Fire TVか? でも、ちょっと高い」と悩んだりして、購入を踏みとどまる気持ちは十分理解できるところです。実際、筆者も逡巡しました(最終的には価格重視でFire TV Stickを選択)。

そこで本記事では、アマゾンの「Fire TV Stick(Newモデル=第2世代)」と「Amazon Fire TV(第2世代)」の特徴を比較し、環境と用途に合わせた選び方を解説。なお、両デバイスの比較に際しては、テレビに接続して使用するというデバイスである点を重視し、おもに「プライムビデオ」を視聴するために購入を検討しているケースを想定することとします。

Fire TVデバイスは非プライム会員であっても利用できます。ただし、プライムビデオなどの特典サービスは利用できません。

Fire TV Stick

Fire TV Stick

現在、第2世代モデルである「Fire TV Stick(Newモデル)」を購入すると、もれなくAmazonビデオのストアでのビデオレンタルや購入で使える770円クーポンをプレゼントされるキャンペーンが実施中です(キャンペーン期間:2017年8月26日(土)23時59分まで)。

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Amazon Fire TV

Amazon Fire TV

まず、そもそもFire TVデバイスは必要なのか?

Amazonプライム

Amazonプライム

Amazonプライム会員であれば、プライムビデオやPrime Music、プライムフォトといったクラウドサービスを追加費用なしで利用できます。その中でも特に人気のサービスは、映画やTV番組などを無料視聴できるプライムビデオです。

Amazonプライムとは

Amazonプライムとは、さまざまな配送特典や、各種クラウドサービスを追加料金なしで利用できる会員制プログラム。年間プラン3900円(税込)または月間プラン400円(税込)で利用できます。

対象商品のお急ぎ便・お届け日時指定便を無料で利用できたり、プライムビデオやPrime Music、プライムフォトといったサービスを使えたり、商品が1時間以内で配送されるPrime Nowを頼めたりと、Amazon愛用者であれば加入を検討して損はないでしょう。

Amazonプライム会員の特典一覧

出典:Amazon.co.jp: Amazon Prime

Amazonプライム公式サイト

プライムビデオとは、動画をレンタル・購入できる「Amazonビデオ」サービス内でプライム会員(Amazonの有料会員/年会費3900円)向けに提供されている無料の動画配信サービスのこと。すでにプライム会員の資格があるのであれば、絶対に一度は試してみるべき破格のコンテンツサービスです。膨大な数の映画やドラマ、アニメなどが見放題になる環境が目の前にあるわけで、1人の消費者としては手を出さずにいられません。

Amazonプライムビデオ

Amazonプライムビデオ

ここで前提として検討しておきたいのは、そもそもプライムビデオを観るためにFire TV StickやAmazon Fire TVを買う必要があるのかという点です。

この点、これらのFire TVデバイスがなくても、プライムビデオを視聴することはできます。iPhoneやiPad、Androidスマートフォン/タブレットといったモバイル端末が対応デバイスに含まれているほか、パソコンやゲーム機(PS 3/PS 4)、対応テレビ(例:SONY ブラビア)など多様な視聴環境が確保されているからです。

もしも、プライムビデオを鑑賞するためにFire TVデバイスを"必ず買わなければならない"と考えているなら、それは勘違いです。スマホなどでの視聴で十分であれば、Fire TVデバイスの購入は単なる浪費になりかねません。

Fire TV StickとAmazon Fire TV

Fire TVデバイス(Fire TV Stick/Amazon Fire TV)

それでもFire TV StickかAmazon Fire TVを買うのだとすれば、主だった理由として以下のようなものが考えられます。

  1. HDMI端子付きテレビの大画面でプライムビデオや各種対応アプリを楽しみたい
  2. 付属の音声認識リモコンを使いたい
  3. さまざまなゲームで遊びたい

ちなみに筆者の場合、第1世代のFire TV Stickを買った当時の理由は1でした。テレビの大画面でプライムビデオを視聴できる手軽さが決め手となりました(第1世代のStickだと音声認識リモコンはオプション購入だったため別途購入。第2世代では標準で付属)。

再生中のコンテンツを同期するWhispersync機能が便利

AmazonのWhispersync機能は、ユーザーの各デバイス間で動画や音楽などのライブラリを同期してくれます。帰宅中の電車内、iPhoneやAndroidスマホ、Fireタブレットで映画を見始めても、帰宅後に自宅のFire TVで続きを観られます。

正直なところ、音声認識リモコンの存在やゲームで遊べるという点は個人的にどうでもいい要素でした。音声認識リモコンについてはともかく、ゲームに関してはゲーム機として使えるデバイスはスマホやタブレット、携帯ゲーム機、コンソール機など他に選択肢がいくらでもあるからです。

Fire TV StickとAmazon Fire TV、どちらを買うべきか?

では本題。Fire TVデバイスを入手するとしても、Fire TV StickとAmazon Fire TVのどちらを買えばいいのでしょうか。機能面で似通っている部分が多いため、問題となります。

原則:Fire TV Stickを買えばよい

Fire TV Stick

Fire TV Stick

さっそく結論を出してしまいますが、筆者は低価格のFire TV Stickを買うのがキホンだと考えています。

Fire TV Stickをオススメする理由は単純。上位機種であるAmazon Fire TVの半額以下で買うことができ、小さくて設置性に優れるにもかかわらず、できることはAmazon Fire TVとそれほど変わらないからです。

例外:Amazon Fire TVを選ぶべき場合も

Amazon Fire TV

Amazon Fire TV

とは言え、Amazon Fire TVならではの機能が自分にとって必要不可欠であると考えるのならば、Amazon Fire TVを選ぶほかありません。具体的には、次のような購入動機がある場合です。切実度もあわせて示しました。

Fire TVの購入動機 切実度
(1) 自宅にWi-Fi環境がない/悪い ★★★
(2) ゲームを遊び尽くしたい ★★☆
(3) 4K動画を視聴したい ★☆☆
(4) 動画再生などのスムーズさを重視 ★☆☆

購入を検討している誰もが必ずチェックしなければいけないのは(1)です。というのもFire TV StickはWi-Fi環境(無線LAN)がなければ利用できず、ないのであれば有線接続が可能なAmazon Fire TVを選ばざるをえないためです。

失敗しない、Wi-Fiルーター(無線LAN親機)の選び方 おすすめ機種も紹介

(2)〜(4)については人それぞれの嗜好次第。詳しくは後述します。

【徹底比較】Fire TV Stick対Amazon Fire TV

両Fire TVデバイスを詳細に比べていきます。まず初めに両者の比較表を掲載するので、ざっくり確認してみてください。

Fire TV Stick(第2世代) Amazon Fire TV(第2世代)
価格 4980円 1万1980円
大きさ 85.9 mm x 30.0 mm x 12.6 mm 115mm x 115mm x 17.8mm
重さ 32g 270g
解像度 最大1080p 最大4K Ultra HD
SoC MediaTek 8127D MediaTek 8173C
CPU クアッドコア
1.3GHz
クアッドコア
最大2GHzのデュアルコア+最大1.573GHzのデュアルコア
GPU Mali-450 MP4 PowerVR Rogue GX6250
メモリ 1GB 2GB
内部ストレージ 8GB
内蔵ストレージとして利用できるのは4.5GB
8GB
内蔵ストレージとして利用できるのは4.5GB
外部ストレージ なし microSDカードスロット
最大128GB
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac 2x2 MIMO 802.11a/b/g/n/ac 2x2 MIMO
イーサネット(有線LAN) なし あり
USB MicroUSB(電源のみ) USB 2.0 Type A
Bluetooth Bluetooth 4.1
サポートされているプロファイル: A2DP、AVRCP、GAVDP、HID、IOPT
Bluetooth 4.1
サポートされているプロファイル: HID、HFP、SPP
音声認識リモコン あり あり
遊べるゲーム(2017年8月現在) カジュアルゲーム向き
1420タイトル
ハイスペックゲーム向き
1632タイトル

この表を確認することで、納得して自分の買うべきデバイスを決められたのであれば、以降の解説は不要かもしれません。以下、7つの視点からチェックしていきます。

視点1. 価格

Fire TV Stickは4980円で、Amazon Fire TVは1万1980円(いずれも税込)。Fire TV Stickの方が7000円安くなっています。

さらにAmazon Fire TVはテレビ接続にHDMIケーブルが必須であるにもかかわらず、HDMIケーブルは同梱されていません。普段使っていないHDMIケーブルを持っていれば流用できますが、持っていないのであればHDMIケーブルを別途購入しなければならず、少なくとも数百円が余計にかかってしまう点を考慮する必要があります。

ホーリック ハイスピードHDMI標準ケーブル タイプA メタルモールド HDM15-891GD

ホーリック ハイスピードHDMI標準ケーブル タイプA メタルモールド HDM15-891GD

視点2. サイズ

Fire TV Stick

第2世代のFire TV Stick本体は第1世代と比べて大きくなったが、それでも手のひらに収まる

Fire TV Stickの本体は手のひらに収まる大きさで、持っていても気にならない重さ。テレビのHDMI端子に直接挿しこむタイプなので省スペースです。もっとも、本体自体は簡単に持ち運べる大きさですが、ふつうは電源ケーブルもあわせて持ち運ばないといけなくなるので、ポケットに入れて持って回るというわけにはいきません。「わざわざ外出先にFire TV Stickを持って行って動画を観るくらいなら、スマホやタブレットで十分だ」と割り切れるなら、サイズの小ささは強みになりません。

Amazon Fire TV

Amazon Fire TVの本体を持ってみると、意外と大きくない

Amazon Fire TVはCDケースより少し小さい位の大きさ。テレビ台などに設置する分にはそれほど邪魔にならないサイズ感となっています。

この点、Amazon社は、Fire TV Stickの携行性の高さを「ホテルやお友達の家など、お出かけ先のHDMI端子対応のテレビに繋ぐだけでいつでも簡単に楽しめます」「気軽に家中持ち運べます」とアピールしています。しかし、結局は電源アダプタが必要となる点や取り外しの容易さに大した違いがない点も合わせて考慮すると、Amazon Fire TVとFire TV Stickの持ち運びやすさは同程度だと筆者は感じています。

視点3. 解像度(画質)

Amazon Fire TVの大きな売りとなっているのが、解像度が最大4K Ultra HDに対応していること(Fire TV Stickは最大1080p フルHD対応)。そのため、どうしても4K画質の映像美で動画コンテンツを楽しみたければ、選択肢はAmazon Fire TVしかありません(もちろん、4K対応テレビや4K対応モニターを持っている必要があります)。

しかし、ここで問題となるのは、4Kで配信されている動画が2017年時点ではまだまだ少ないという事実。さらにAmazon Fire TVは、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応していない点にも要注意です。そうであっても「4K画質が配信されているコンテンツであれば4K画質で視聴したい」と考えるのであれば、Amazon Fire TVを買うほかありません。

視点4. 動作の快適さ

CPUとメモリ(RAM)のスペックは、Amazon Fire TV(2GHz×2+1.573GHz×2のクアッドコアCPU、2GBのRAM)がFire TV Stick(1.3GHzのクアッドコアCPU、1GBのRAM)を上回ります。では、実際の動作にどの程度の違いが出るのでしょうか。

この点、筆者が動画視聴時に比べてみた印象では、両者に大きな差は感じられませんでした。後述のASAP機能のおかげか、動画の読み込みは快適で再生が途切れることもなし。自宅内のWi-Fi環境に影響される側面もあるので一概には言えませんが、筆者の環境(Fire TVデバイスを接続している無線LAN親機とPCとの間の通信速度が72.0Mbps)では特に不満を感じませんでした。

それではゲームの場合はどうなのか。2009年にPS3向けに発売された『FINAL FANTASY XIII』で簡単に検証してみたところ、Amazon Fire TVでもFire TV Stickでも変わらずにプレイできました。

FF13 プレイ画面

最初の発売から約8年……Amazonのデバイスを使って『FINAL FANTASY XIII』をストリーミングで遊べる時代が来ている

少なくとも『FINAL FANTASY XIII』の場合、Fire TVデバイスにインストールされるアプリケーションのサイズが7MB程度で、ゲームはサーバーで処理されてストリーミングされてくるため、(通信速度が最低6Mbps程度あれば)問題なく遊べてしまうわけです。

Fire TV:ラストレムナント

2008年発売のRPG『ラストレムナント』もサクサク遊べた(FF13と同じくクラウドゲーム専用アプリ)

ちなみにFire TVデバイスにはASAP(Advanced Streaming and Prediction)機能が搭載されており、ユーザーの観そうな動画を予測して事前にバッファしておくことで、再生ボタンを押せば動画が即座に再生されるようになっています。思ったよりも早く再生が始まるので、動画の読み込みを待つストレスを大幅に減らしてくれます。Amazonによれば、ASAP機能はユーザーの視聴履歴に基いてパーソナライズされ、使用頻度が多いほどキャッシング予測がより良くなるとのことです。

視点5. 接続できる外部機器・アクセサリ

Fire TVにBluetooth機器を接続

Fire TVデバイスにBluetooth機器を接続

接続できる外部機器・アクセサリは、イーサネット端子とmicroSDカードスロットおよびUSB端子が備わっているAmazon Fire TVの方が豊富です。

Fire TV Stickは外部機器・アクセサリとBluetoothで接続します。USB接続はできません。

Amazon Fire TVの背面

Amazon Fire TVの背面(左から電源端子/HDMI出力端子/イーサネット端子/microSDカードスロット/USB Type A端子)

Amazon Fire TVの端子類は上記画像のとおり。イーサネット端子は有線LAN接続の際に使用し、USB端子にはキーボードやマウス、一部のUSBリモコン、ゲームコントローラーのほかUSBストレージなどを接続できます。microSDカードとUSBストレージと容量はいずれも128GB以下に対応。アプリとゲームの保存のみが可能で、写真やビデオ、音楽は保存できません。

Amazon.co.jp ヘルプ: Amazon Fire TVの外部ストレージについて

以下の表では、Fire TVデバイスと互換性のあるUSB/Bluetoothアクセサリの種類を公式ヘルプページの情報を基にしてまとめました。

公式ヘルプページに記載されているUSB/Bluetoothアクセサリへの対応状況
Fire TV Stick Amazon Fire TV
互換性のあるUSBアクセサリ
  • 対応していない
  • 一部のサードパーティ製ゲームコントローラー
  • 一部のサードパーティ製USBリモコン
  • キーボード
  • マウス
互換性のあるBluetoothアクセサリ
  • Bluetoothゲームコントローラー
  • Bluetoothゲームコントローラー
  • 一部のサードパーティ製リモコン
  • ヘッドホン
  • キーボード
  • マウス

ただし、Amazon公式情報にも誤記や記載漏れが見受けられ、この表を鵜呑みにできません。たとえば、Fire TV Stickの技術仕様の説明では、Bluetooth接続できるのがゲームコントローラーだけであるかのように記載されていますが、一部のBluetoothマウスやBluetoothキーボード、Bluetoothイヤホンなども接続できます。

Amazon ゲームコントローラー

Amazon Fire TV ゲームコントローラー (音声認識機能付き)

Amazonが販売しているFire TV向けの純正ゲームコントローラーは、音声認識機能を利用できるので便利。コントローラー下部にイヤホンジャックがあり、イヤホンを繋げれば、リビングなどでも音で周りに迷惑をかけずに済みます。Fire TVデバイスとはBluetoothで接続します。一部のUSBゲームパッド(有線)や、Bluetoothゲームコントローラーも接続できるので、すでにコントローラーを所有しているのであれば純正コントローラーを購入する前に試用してみるとよいでしょう。

Fire TVをPCモニターに接続

Fire TVデバイスはHDMI入力端子のあるPCモニターでも使える

Fire TVデバイスはHDMI端子のあるPCモニター(ディスプレイ)でも使えます。音声を出力できない環境だと映像のみが表示される悲しい状況に陥るので注意してください。

そのほか、Fire TVデバイスではMiracast(ミラキャスト)やiOSのAirPlayによるディスプレイミラーリングにも対応しています。対応端末や使い方は公式ヘルプページを参照してください。

視点6. 操作性

Fire TV 音声認識機能付きリモコン

いずれ国内でも音声認識リモコンを使ってAmazonの音声アシスタント「Alexa」を使えるようになる見通し

音声認識リモコンやリモコンアプリの操作性、使い勝手は完全に同じです。

現在販売されているFire TVデバイス2機種は、いずれも音声認識機能付きリモコンが標準で付属しています。音声ボタンを長押したまま作品名や俳優・監督の名前、ジャンル名などを話し、ボタンから指を離して検索キーワードを選択すれば検索が実行されます。

このリモコンの音声認識精度は完璧ではないものの十分に実用に耐える水準で、動画を検索する際のファーストチョイスとなります。むしろパソコンやスマホでの文字入力に慣れきっていると、リモコンをカチカチ操作して文字を入力する手間を相当な負荷と感じるのではないでしょうか。もっとも、アプリ内で音声検索が可能なのは、Amazonビデオやプライムビデオ、プライムミュージックなどAmazon関連コンテンツに限定されています(今後の機能拡大に期待)。

Fire TVでテラスハウスを検索

ホーム画面で「テラスハウス」と検索するとNetflix内のコンテンツも検索してくれたので、音声検索の対象が拡大しつつあるのかもしれない。ここでYouTubeを選択すれば、YouTube内の関連コンテンツを検索してくれる(YouTubeアプリ内では音声検索できない)。

もしスマホを持っていて、かつ、手元の操作でFire TVデバイスを操りたいのであれば、リモコンではなくFire TV専用のリモコンアプリの利用を推奨します。

Amazon Fire TVアプリAmazon Fire TVアプリ

左:専用リモコンアプリで音声検索右:いつものキーボードで文字を入力

スマホでの高速な文字入力ができるだけでなく、トラックパッド型の入力方式が快適で、音声入力も問題なく可能です。ただし、Fire TVデバイスとスマホが同一Wi-Fiネットワークに接続している必要があるため、無線LAN環境がなければ利用できません。

アプリ「Amazon Fire TVリモコンアプリ」をダウンロード
Amazon Fire TVリモコンアプリ

視点7. アプリ・ゲーム

Fire TVでプレイできるゲーム

Fire TVデバイスではゲームも遊べる

基本的に、Fire TV StickとAmazon Fire TVで楽しめるコンテンツにほとんど違いはありません。低価格のFire TV Stickだと一部のハイスペックゲームを遊べませんが、その他のコンテンツはAmazon Fire TVと同様に楽しめます。

動画配信サービスに限ってみてみると、YouTubeやDAZN、NetflixHuludTV、dアニメストア、GYAO!、U-NEXTAbema TV、DMM.com、ニコニコ動画など主要なサービスがFire TV向けアプリを配信しています。これらのサービスを利用するのに、Amazonプライム会員である必要はありません。

また、地味に便利なのが、一部の動画配信サービスでGoogle Cast機能に対応していることです。

Fire TVにキャストできる

キャストボタンをタップすると、スマホで選択した動画をFire TVで視聴できる

筆者がFire TVを使っていて気づいたのは、YouTubeとNetflixのiOS版/Android版アプリ。スマホアプリ内のキャストボタンをタップすれば、動画をキャストする(飛ばす)先としてFire TVデバイスを選択できます。たとえば、スマホのYouTubeアプリで動画を視聴しているとき、Fire TVを経由してテレビで同じ動画を再生することができます。キャストの利便性については、下記記事で解説しています。

「Chromecast」を買うべき6つの理由

まとめ:Amazonプライムビデオは動画配信サービスを体験する入口に過ぎない?

繰り返しになりますが、高価なAmazon Fire TVを買わざるをえないのは、Wi-Fiの通信環境がない場合か悪い場合です。また、ゲームを徹底的に遊びたいなら、迷わずAmazon Fire TVを選べばよいでしょう(遊びたいタイトルを遊べないのは本末転倒です)。画質についても同様で、4K画質が提供されている作品は絶対に4K画質で視聴したいのであれば、Amazon Fire TVしか選択肢がありません。

Amazon Fire TV

Amazon Fire TV

逆に、そういった事情がないのであれば、まずは安価なFire TV Stickを買えば十分です。映画やドラマはフルHD画質で鑑賞し、ゲームはカジュアルゲームを中心に遊べば、Amazonプライムの世界観を十二分に堪能できます。それでも上位機種を求めるのであれば、より高性能になっているはずの後継機種に買い換えればよいのではないでしょうか。その頃にはきっと、いまは不足気味の4Kコンテンツも充実してきていることでしょう。

Fire TV Stick

Fire TV Stick

ところで、Amazonプライムの最大の特徴は、ネット通販サービスに「おまけ」でコンテンツサービスを付けてきたところにあります。これは他社にはなかなか真似できません。しかし、プライムビデオやPrime Musicといった事業が本業でないことは、他方では弱みにもなっているともいえます。少なくとも現状のコンテンツラインナップは、dTVHuluU-NEXTNetflixといった動画配信サービスと比べると、どうしても「おまけ」なりの水準に留まってしまう側面もあるわけです(プライムビデオ独占コンテンツも増えてきていますが)。

もしプライムビデオだけで満足できないとなれば、他のサービスも検討してみるとよいでしょう(主要な動画配信サービスはFire TVデバイスで視聴できます)。インターネット経由で手軽に映画やドラマを観られるようになった現在、金銭的な理由以外で各種サービスを活用しない理由を見出すのは難しいとすら思えます。プライムビデオを入口として動画配信サービスにおけるコンテンツへのアクセス性の高さを体験すると、かつてレンタルビデオ店に足繁く通っていた時代が過去のものとなりつつあることを実感できるはずです。

動画配信サービス

動画のストリーミングサービスは着実に拡大している

しかし現時点では、コンテンツ面で全てを兼ね備えた動画配信サービスは存在しません。おそらく今後も登場しないでしょう。

そこで最後に、映画やドラマ、アニメが好きな人に向けて、筆者が個人的にオススメしたいスタイルを紹介しておきます。それは、動画配信サービスを複数契約しておき、かつ、Fire TVデバイスとChromecastをテレビに接続した状態にしておくことです。

「Chromecast(クロームキャスト)」最新情報まとめ【設定・基本的な使い方・ミラーリング方法・クーポン情報・価格など】

筆者は現在、プライムビデオ以外の動画配信サービスとしてHuluNetflix、WOWOWオンデマンドおよびdアニメストアを契約しており、YouTubeとAbema TVも頻繁に視聴しています。また、サッカー観戦好きならDAZNも必須。JリーグだけでなくUEFAチャンピオンズリーグの放映権(2018-19シーズンから3年間)もDAZNが押さえてしまったため、サッカー観戦でDAZNは外せない状況になってきました。あとは必要に応じてテレビ局系のアプリ(TverFOD日テレTADA by 日テレオンデマンドなど)をインストールしておけば、最新のドラマの見逃し配信や旧作の配信をチェックできます。

これら動画配信サービスをいつでも利用できるようにした状態にFire TVとChromecastが加わると、スマホやリモコンをちょっといじるだけで、観たい時に観たいコンテンツを自宅のテレビに映し出せるようになります。たとえ目的の動画が見放題サービスに含まれていなくても、観たいと思ったら即座にAmazonビデオやGoogle Playでレンタルして、すぐにテレビで再生できてしまう快適さは、一度体験したら病み付きになることでしょう。

なお、おすすめの動画配信サービスの比較と選び方は下記記事で詳しく解説しています。ひとつの参考にしてみてください。

どれがいい? 定額制の動画配信(見放題)サービスの比較と選び方