ラストの破壊力がすごい、秋元康が手がける傑作ミステリー『愛してたって、秘密はある。』

2017-09-23 12:04

ラストの破壊力がすごい、秋元康が手がける傑作ミステリー『愛してたって、秘密はある。』

どれだけ長く一緒にいる相手でも、知られたくないことの1つや2つはあるもの。大切な人やパートナーの、笑えない過去。想像してみたことはありますか。

その想像を超える秘密を打ち明けられた時、あなたはどこまで受け止められるでしょう。目の前にいる相手が、自分が思っているような人間ではないとしたら──。

人と人とが信頼しあって寄り添うことには大きな意味がありますが、心は一体どこまで一つになれるのか。『愛してたって、秘密はある。』は、そんな普段思いを巡らせるにはちょっとヘビーなテーマを軸に、巧妙に張られた伏線にドキドキしっぱなしのジェットコースター・ミステリーです。

誰にも言えない秘密を抱えた主人公が、幸せになるのをまるで阻止するかのように、冒頭話から次々と不可解な事件が起こる本作。その度に試される2人の絆を、映画『好きっていいなよ。』でも共演の福士蒼汰と川口春奈が熱演しています。

見所は、物静かで温厚な主人公を演じる福士蒼汰が終盤で見せる怪演。とにかく圧倒されます。主人公を取り囲む人間の秘密が少しずつ明らかになっていく様も物語を面白くさせています。

企画・原案を手掛けたのは、『着信アリ』や『伝染歌』といったホラー映画の原作も好評だった秋元康氏。プロデューサーとして不動の地位を築いた彼の仕掛け技を、本作でも存分に味わうことができます。

1話終わるごとに「誰なの?」「何があったの?」「なんで!?」と、思わずテレビににじり寄りたくなる、次話が待ちきれないストーリー展開。最終話までのイッキ見に相応しい傑作ミステリーと言えそうです。

黎と爽が試される、異色のラブストーリー

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共に司法修習生で法律家を目指す、奥森黎(福士蒼汰)と立花爽(川口春奈)。大学時代から絆を深めた2人が結婚を決意するところからストーリーは始まります。

結婚を前に、お互いの秘密を打ち明けようと提案する爽。しかし、黎には11年前、暴力から母を守ろうと父を殺害し、死体を自宅の庭に埋めた暗い過去が……。母と守り通してきた秘密を爽に打ち明けることができないまま、着々と結婚準備が進んでいく中、「庭のお父さんには彼女を紹介しないの?」という一通の不気味なメールが届きます。

翌朝、なんと庭から父の死体と凶器が持ち去られ、そこから奇妙な事件が立て続けに黎を襲います。母と自分しか知らないはずの真実を知っている何者かがいる。一体、誰が、何のために。

2人の仲を引き裂こうとするかのように次々と沸き起こる難題に揺らぎながらも、愛を貫こうとする黎と爽。特に爽の芯の強さがストーリーの鍵と言えるでしょう。

あらゆる視点で、人間の表と裏の顔やギャップに着目した本作。「どんな凶悪犯も自白する」敏腕検事である爽の父親・立花弘晃(遠藤憲一)が凄む姿と、家族思いの優しさを垣間見せる姿の対比や、黎の父の後輩・風見医師(鈴木浩介)のユーモアのセンス、短絡的で軽いノリの黎の友人・安達虎太郎(白洲迅)の実はいい奴っぷりなど、細かな演出がストーリーに色を添えています。

なお、物語は完結していますが、Huluでは前編・後編(9月24日配信)にわたるオリジナルストーリーが配信されているので注目です。

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