Googleフォトは2016年5月29日、サービス開始から1周年を迎えました。それに先立ってGoogleが公式ブログで興味深いデータを発表しています。
まず、現在の月間ユーザー数。こちらは既に2億ユーザーに達しているとのこと。強烈な数字ではあるものの、Googleフォトが前身のGoogle+フォトを引き継いだサービスであることやAndroidデバイスにプリインされているアプリであることを差し引いて評価する必要があるでしょう。余談ですが、現在公開中のディズニー映画『ズートピア』の中でも、Googleフォトをモチーフにした写真サービスがチラリと登場します(主人公たちが使っているスマートフォンの背面には、林檎ではなく人参マークがあります)。
また、Googleフォトでは、ユーザーがクラウドにアップロードした写真や動画をGIFアニメーションやコラージュ、動画などに自動加工するサービスを提供しており、その数が16億点以上になったといいます。
さらに重要なのは13.7ペタバイトという数字。これは、クラウドサーバーにアップロード済みの写真・動画を端末から削除して「端末からの空き容量を確保」する機能によって削除されたデータの総量です。削除機能を利用したユーザーの平均的な削除容量を10GBだと仮定すると、実に137万ユーザーの写真・動画を端末から消し去ったことになります。
もっとも、写真・動画で占拠されがちな端末ストレージを節約できる便利機能ですが、アップロードされた画像が圧縮されてしまう保存画質である「高品質」を選択している場合は、オリジナルの画像が失われてしまうことになるので注意が必要です。
知らないとマズい、「Googleフォト」で写真を削除すると同期している端末上からも消える事実とその対策
※なお、Googleフォトの公式アカウントは保存された写真が13.7ペタバイトだと言及しています。この点、Google公式ブログは、空き容量確保機能の紹介にリンクした上で、デバイスのストレージから合計13.7ペタバイトを解放したと説明しています。
Googleフォトの検索機能では絵文字も使える
そのほか興味深いのが、Googleフォトが自動的に写真に付けたラベル数が2兆に到達している点。ユーザーの顔を判別して分類し、氏名による検索を可能としてしまうGoogleフォトの強力な自動分類機能の裏側が垣間見られる数字です。なかでも240億はセルフィー(自撮り)によるものだそう。1枚の写真に複数のタグが付けられているはずであることを考慮すると、撮影された写真に占めるセルフィーの割合がかなり高いことが推測されます。
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