Dropboxが新たにオンラインノートサービスを準備しています。プロジェクト名は「Project Composer」。https://composer.dropbox.comのページタイトルや既にアクセスできているユーザーからの情報、Dropbox内のメニューによれば、正式なサービス名は「Notes」になりそうです。
これまでDropboxのクラウドストレージとしての強みをテキストファイルの保存場所として活かしていたユーザーにとって、Dropboxがオンラインノートサービスを手がけていなかったことは小さくない不満のひとつでした。モバイルアプリのテキストエディタをDropboxに接続して使うことが解決策となっていましたが、そもそもDropbox自体がシンプルで使いやすいエディタを用意してくれていても良かったはずです。
もしかすると、そういったユーザーに対してDropboxが用意した答えが、このNotesなのかもしれません。

Dropboxが昨年に買収した「Hackpad」の利用者の中にはNotesにアクセスできているユーザーもいます(上記画像)。PocketのプロダクトデザイナーMaggie Bignel(@maggled)によれば、HackpadのノートがNotesに統合されているとのこと。画像を見る限り、Hackpadと同様に非常にシンプルなユーザーインターフェースを備えており、カレンダーファイルにも対応しているようです。Hackpadはリアルタイムで他ユーザーと共同でドキュメントを編集できるオンラインサービスでしたが、DropboxのNotesもHackpadの特長を引き継ぐのかもしれません。
https://composer.dropbox.comにアクセスすると、DropboxアカウントもしくはGoogleアカウントでのログインを求められます。
ログインしてProject Composerアプリからのリクエストを承認すると以下のように表示されます。非公式の招待制の状態となっています。
Dropbox内の設定画面には、リンク済みのアプリとしてProject Composerアプリが表示されています。もちろんDropbox公式アプリです。
メニューには、Dropboxが展開しているサービスのCarouselやMailboxと並んでNotesが表示されます。
オンラインノートサービスの競合と言えば、まず思い浮かぶのがEvernote。他にも、GoogleやMicrosoftなどがしのぎを削っている分野です。Notesは、ウェブ版だけでなくモバイルアプリもリリースされるものと思われますが、どのようなユーザー体験をDropboxに付け加えることになるのでしょうか。
米TechCrunchによれば、DropboxはNotesに関する詳細情報を近日中に明らかにするとのことです。