LINEを使うほど学力低下、勉強・睡眠時間の長さよりも強い影響 東北大が発表

2015-03-20 9:56

LINEなどのコミュニケーションアプリ

LINEなどの無料通信アプリを使用すると使用時間が長いほど学力が低下、しかも平日の睡眠時間や家庭学習時間が長くてもテストの点数は下がっていく――。東北大学と仙台市教育委員会による「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」の研究成果が明らかにしています。

スマホで無料通信アプリを使用すると学力が低下することを明らかにしました | 東北大学

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2015年3月19日に発表された研究成果によれば、LINEやカカオトークなどの通信アプリの使用時間と勉強時間、数学の平均点との関係を分析したところ、通信アプリの使用時間が長くなればなるほど成績が下がっている可能性が高いことが分かりました。

「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」の研究成果

上のグラフは、仙台市標準学力検査における中学生の数学の平均点と平日1日あたりの通信アプリの使用時間との関係を、平日の勉強時間ごとに示したもの。これによれば、勉強時間の長さに関わらず、通信アプリの使用時間が長くなるほど成績が悪化していることが分かります。

プロジェクトの研究チームは、通信アプリの長時間使用により睡眠時間や勉強時間が少なくなったために成績が低下したわけではなさそうだと分析。むしろ、平日のアプリ使用時間の長さ自体が、直接的に成績を下げる方向に作用し、平日の睡眠時間と勉強時間よりも強い影響力を有している恐れがあることが分かったとしています。この分析結果について、研究チームでは「非常に衝撃を受けた」とのことです。

「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」の研究成果

同プロジェクトはスマホ・携帯の使い方について、使用時間を1日1時間以内に抑え、家庭でルールを作ることを推奨しています。