視聴率調査で知られるビデオリサーチが、Twitter上でのテレビ番組への反応を測る「Twitter TV 指標」の提供に向け、Twitter社と協業して取り組むと発表した。スマホの普及に伴ってSNSの利用が広まる中で、テレビとソーシャルメディアの関係性を表す共通指標の整備を目指す。
「Twitter TV 指標」はツイートの投稿数、ツイートしたユーザー数、インプレッション数、インプレッションユーザー数などにより構成され、中でも“インプレッション”がTwitter社との協業により国内で初めて提供されるものとなる。
ビデオリサーチでは大きく二つの視点から、テレビとTwitterの関係をとらえていくという。
Twitterによるテレビ視聴への誘引効果
ツイートの投稿数よりも表示数が他者への影響力を反映すると考え、指標で提供される「インプレッション」はツイートの到達(影響度合い)の把握に寄与するものと説明。
すなわちインプレッションによって、ツイートをきっかけにどの程度テレビ番組が視聴されたかをはかっていくということだろう。
ツイート解析で番組コンテンツの価値を探る
テレビ番組に対するツイートの密度(時間変化・集中度)や構造(投稿とインプレッションの比率)、そしてツイートの内容(テーマ・話題)などを俯瞰的に確認。
交わされるツイートを解析することで、テレビ番組に対する評判や話題性について明らかにする。
なお、従来はハッシュタグを基準とした指標の整備を目指していたが、ハッシュタグを用いないツイートも多数存在する実態を踏まえ、ハッシュタグとキーワードの両者を用いたツイートの取得に切り替える。
Twitter TV 指標にはテレビ関係者の意見も取り入れ、公平性が保たれる取得方法に留意し、テレビメディアの評価を多角的にとらえるものとなるよう努めていくという。同指標の提供は2014年6月からとなる。