米時間7月24日、Googleは新しい第2世代のNexus 7(以下、Nexus 7 2013)を正式に発表した。
Nexus 7とGoogleのコンテンツ戦略
Nexus 7 2013と同時に発表されたのが、テレビとオンラインコンテンツを繋ぐ新製品「Chromecast」や「Google Play Gamesアプリ」、NetflixやPandoraとの連携機能などだったことは注目すべきことだろう。Googleとしてユーザに印象づけたいことは明らかだ。
Nexus 7というデバイスが、YouTubeやGoogle Play、パートナーコンテンツホルダー、その他オンライン上に存在するゲーム・動画・音楽・テキストコンテンツを楽しむためのものであるということを、Googleはアピールしている。
大きく変わったGoogle Play
最近のGoogleのオンラインコンテンツ戦略は、先日実施されたGoogle Playのリニューアルからも十分に読み取ることができる。2011年の旧Androidマーケットと比較すれば違いは歴然としているが、モバイル版・PC版ともにサイト改修ごとにGoogle Playでは映画・電子書籍を露骨に推すようになってきているからだ。
AndroidスマートフォンやiPhoneが登場した頃から、スマホで楽しむことができるアプリが非常に注目されてきたが、おそらく現在のGoogleは「アプリ」そのものを重視しているようには思えない。むしろ、その先にあるコンテンツに接触するためのツールとして、スマホ・タブレット関連の自社サービスを構築していると見るのが妥当だろう。
新端末の発表というと、ついスペックが気になってしまうユーザが多いだろうが、Googleがスマートフォン・タブレットやGoogle Glassなどのデバイスと自社サービスをベースに実現したいオンラインコンテンツ戦略に目を向けてみるのも面白い。
Nexus 7 2013 特徴・スペック
特徴などについても簡単に触れておく。
Nexus 7 2013は、同時に発表されたAndroid 4.3(Jelly Bean)を搭載して発売される初めての端末となる。
画面サイズは7インチを維持しつつ解像度は1920×1200ピクセル(323ppi)に増すものの、本体サイズはより小さく、薄くなる。
また、リアカメラの追加やスピーカーの追加(ステレオサウンド化)、バッテリー強化(3950mAh、Qiワイヤレス充電対応)にも関わらず、重量は290グラムと2012年モデルと比べて約50グラムほど軽量化される。
Nexus 7 2013のスペックの詳細については、GoogleのNexus 7公式サイトで確認できる(Tech Specs > View full Tech Specs)。
Nexus 7 2013 発売日情報
ラインナップは3種類。
- 16GB Wi-Fi…229ドル
- 32GB Wi-Fi…269ドル
- 32GB LTE…349ドル
米国内ではWi-Fiモデル2種類が7月30日に発売開始され、3G・LTE対応モデルは数週間内にリリース予定。
また、嬉しいことに、Nexus 7 2013は日本国内でも早々と発売されることが公表された。発売日は未確定だが、数週間以内の販売開始が明らかにされている。日本では、Wi-Fiモデルのみの販売となる見込み。